amazon 奮闘記-季節はずれにコタツ布団を欲しくなって- おかわり

前編
中編
後編
おかわり

欲しかった掛け布団が最安値から4倍になってしまいました。

~~~

正直、3000円の頃を知る僕は、同じ商品を12000円では買えません。
泣く泣く別の商品を探すのですが、これ以上に魅力のある商品はなく。
チャンスを見逃した自分自身を何度も責めました。
でも、この様子だと冬に近づくにつれ
さらに値段が上がってしまう可能性もあり、
申し訳ないけれど、友人や知人に相談に乗ってもらいました。

AとBがある。
Aは最安値から4倍になった経緯のある因縁?の商品であり、
Bは新しく見つけた商品。
ただしAの性能を10とした時、Bの性能は7しかない。
両者の値段が等しい場合、貴方ならどちらを購入しますか?と。

皆さんの意見は様々でした。
が、そのほとんどが「どちらも買わない」でした。
大雑把にまとめれば「性能が10あるCを探す」だったと思います。
正直、目から鱗であり、これが性差かな?とも思いましたが、
それはまた別のお話で……。

散々相談に乗ってもらったものの、
僕は「結局はBを買うしかない」と思っていました。
でもAへの未練を断てず、いつまでたってもBをポチることが出来ない。
そんな僕の人生のとある一部を見るような有様だったのですが……。

このレポートは3回でお送りするつもりが、
結局4回にもなってしまいました(書き始めは前後編の2回でした)。
長くなってしまったのでココでいきなりの顛末ですが、
僕はCを買いました。

Aは12000円で安定してしまい、B以上の代替商品も依然みつからない。
もう諦めてAを買おうと思っていました(Bではなく!)
でも数日前、フト「価格.com」をのぞいた所(今回はじめてです)、
Aと同じ商品で柄違いがほぼ最安値の3000円であったのです!
それがCでした。因みに

・CはAに比べてその柄がダサい。絶望的にダサい。
・でも僕は柄より値段です。その重要度の割合はおよそ0:10。
 1円でも安いほうが嬉しいです。
・またCはほぼ洗濯不可(当然Aも)。
 どうせ汚れるし、見た目より性能を選びました。

さらにもう一つ、印象深い事象?をご報告。
それはCも当然 amazon なのですが、
amazon からは直接検索できないことです。
様々な手段を試しましたが、
何度やっても価格.comからしか辿りつけない商品なのです。
ここからは個人的な推測なのですが、
Cは価格.comのみに登録された(ある意味で特売の)商品であり、
amazon に出品された通常?のモノとは違うのではないでしょうか。

で、そんなこんなで届いたCがこちら。
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(今年の夏を含めて)僕は夏より冬の方が圧倒的に苦手だけれど
今シーズンはちょっとだけ楽しみにしています。
娘達の喜ぶ顔も見れると良いな。

おわり。

# 長い間、お付き合い頂きありがとうございました。

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寺地はるな『大人は泣かないと思っていた』読了

隣の老婆が庭のゆずを盗む現場を押さえろと父から命じられた翼。
ところが、捕らえた犯人もその目的も、まったく予想外で―
(「大人は泣かないと思っていた」)。
バイト先のファミリーレストランで店長を頭突きし、
クビになったレモン。その直後、母が倒れたと義父から連絡が入って…
(「小柳さんと小柳さん」)他、全7編。
人生が愛おしくなる、魔法のような物語。
内容(「BOOK」データベースより)

わかり合えなくても。

本書は「他人にはけっして迷惑をかけない」を信条とする青年・翼と、
その周囲の人たちを描いた連作短編集。
いづれも他人と「わかり合えない」ことを前提に、
しかし前向きに受け入れる様子が描かれています。

内容はバッサリ略で一言、はぁ~良かった。
正直、目新しさは一切ないし、刺激も皆無。
おまけにとりたてて特徴のある筆でもありません。
けれど、なんかイイんですよね。
それは登場人物がみんな未来に向かって一歩踏み出しているから。

それでも僕は、彼等の考えの全てに同意する訳ではありません。
例えば

なるべくなら花は摘みたくないし、
やっぱり “その想い” は妥当じゃない。
恥ずかしいけれど僕も外套を脱げない人間でして……

と、ここまでは同意しても

やっぱり大人は泣かないし(泣かないのです)、
翼が無いなら跳びたくない。
また誰もが特定の誰か(例えば君)のために
生まれてきたのだと信じたい。

斯様に意見の相違だってちゃんと(?)ありました。
けれど「わかり合えない」ことは至極当然なんですよね。
僕達は一人として同じ人間ではないのだから。
それでも芸人・モッツァレラゆたかの話や、翼がおじさんに語った
「回復経緯を知るのは傷を負った本人だけ(yuki意訳)」
と言った「わかり合えない」を前提にした翼の優しさに
(人によっては他人行儀 or 冷徹と感じるかも知れません)、
僕は快哉を叫んでしまいました。

「わかり合えない」は不幸ではありません。

本書はそんな気持ちを新たにしてくれました。
# ただ、好きな人を「わかろう」としないのは寂しすぎるけれど。

ここからは完璧に蛇足で父の介護について。
それは最終話『君のために生まれてきたわけじゃない』
の中にあったのですが、父の見舞いから帰宅した翼が
「このような生活が何年も続いたら俺はとてももたないだろう」
と述懐する場面があります。
そして「もたない。体力的にも、精神的にも」と続きました。

介護についても人それぞれです。
考え方も状況も当然違います。

なので、これは僕はこうだったという話で、
それ以上はないのだけれど、僕も亡父に対して、
翼と同じ不安(正直に言えば恐怖です)を覚えたんですよね。
僕の場合、体力より精神より、キッパリとお金が尽きる恐怖でした。

だからかな?

いま現在介護に関わる(全ての)方の気持ちを
他人の僕が理解するコトは出来ないけれど、
その心痛や不安が少しでも和らぐ瞬間がありますように。
心からそう願っています。

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amazon 奮闘記-季節はずれにコタツ布団を欲しくなって- 後編

前編
中編
後編
おかわり(9/20投稿予定)

購入する布団は決まったものの、価格が下がったので
しばらく監視を続けるコトに……

~~~

※ここからは掛け布団のみの話です。
 敷き布団は値段の変化はなく、
 当初選んだものを予定通り(そのままの価格で)購入しました。

それから毎日 amazon にログイン。
するとほぼ毎日の様に値段が下がっています。

そーれみろ!直ぐにポチらなかった僕の勝ちだ!

ちょっと浮かれていました。
値段の変化は多いときでも1000円ぐらい、
少ないときで10円未満(5割以上はこれでした)。
けれど、ひとつの例外もなく「値下げ」です。
これから夏に向かうオフシーズンと言う事、
また10円未満でも価格に変化をつけて、
ユーザーの画面に「重要なお知らせ」を表示する事。
いくつかの推測とともに amazon の手腕を楽しんでいました。
で結局、東京でも狂ったように暑かった7月末かな?
その時が最高で(最安値で)3000円ぐらいになりました。
たぶんオープン価格なので元の値段は判らないけれど、
感触として1万円以上の値引きだったと思います。
正直、この時点で「もう充分安い」と思っていたし、
いつポチっても構わなかったのです。
ただどこまで安くなるのか見てみたかったのと、
前回の失敗(スマホのコチラ)が頭を過ぎってしまいました。
これが今回の敗因です。
しばらく最安値で安定していたのですが、
お盆を迎える頃、突然変化がありました。
はじめて価格が高い方向に改定されました。
それは下がるときとは反対に、値段の階段を一気に駆け上がります。

始めは倍。次の日は2000円。次の日も2000円。

と言った感じで、僅か3日で最安値から3倍以上の値段になりました。
あとは微調整の範囲で高騰が続き、
結局お盆が過ぎる頃にはおよそ4倍、
12000円ぐらいで落ちついてしまいました。
あ”~。

言うまでも無いけれど、僕は敗北感で一杯です。
悔恨の念にかられ、友人や知人に何度この話を繰り返したか判りません。
たかが1万円前後の買い物だけれど、僕にとっては大金です。
またそれ以上に、女神様の前髪をみすみす見逃した
自分の浅はかさに唖然としました。

つづく。

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桜木紫乃『ふたりぐらし』読了

元映写技師の夫、信好。
母親との確執を解消できないままの妻、紗弓。
一緒にくらすと決めたあの日から、少しずつ幸せに近づいていく。
そう信じながら、ふたりは夫婦になった。ささやかな喜びも、
小さな嘘も、嫉妬も、沈黙も、疑心も、愛も、死も。
ふたりにはすべて、必要なことだった―。
イッキ読み、厳禁!1日1編で10日間。ふたりが、夫婦が、
「幸福論」へと辿りつく姿を、じっくりご堪能ください。
内容(「BOOK」データベースより)

たぶん幸福。

本書は夫婦の「ふたりぐらし」を描いた10の連続短編集。
別々の人生を歩んできた男女が、
「つがい」として生きる意味を問いかけています。
良作。

ヒモ同然で負い目のある夫
家計を支えるやきもち焼きな妻
そして
彼等をとりまく様々な「ふたり」のカタチ

内容はバッサリ略で一言。はぁ~良かった。
正直、著者の中でもかなりライトな作品です。
1話はおよそ20ページしかない短編と言うよりは掌編だし、
悲痛な事件・事故もなく、濃密な夜の描写もない。
重厚な『桜木紫乃』を期待していると肩透かしになるかも。
けれど、

いくつもの些細な事柄が、
ひとつの「ふたり」を作っていく。

そんな薄紙を重ねる様な作品構成がとても良かったです。
またそんな風にして出来た地層のコトを「夫婦」と呼ぶ。
本書はそう主張していたように思うんですよね。
さらにそこには優劣などなく、

たぶん幸福なの、このひとたちもわたしたちも(本文より)

と語りかけていたのではないでしょうか。
「ふたり」を定義し、作れるのは本人(達)だけなのですから。
ラストはふたり(信好と紗弓)がふたりではなくなる可能性を
示唆するけれど、僕はそうなれば良いなと思います。
きっとそれでもふたりは、ずっとふたりを続けていくと思うから。

蛇足で僕は著者の筆が大好きです。
繊細でありながらも情感に溢れ、
僅かな心のゆらめきを濃淡のグラデーションで描写する……。
僕はこれまで『桜木紫乃』で一行たりとも
「目が滑った」ことがありません(当然本書を含みます)。
正直、本書の様な掌編(集)には
些か過剰な(濃厚な)筆だったかもしれないけれど、
そこかしこにあった「ふたり」の柔らかさが
絶妙に緩和していたと思います。
これからも重厚な『桜木紫乃』だけでなく、
この筆に合う(本書のような)やや淡白な『桜木紫乃』も
大いに期待しております!

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夜風が気持ちよい季節になり

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最近、娘達に人気の窓です。

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amazon 奮闘記-季節はずれにコタツ布団を欲しくなって- 中編

前編
中編
後編
おかわり(9/20投稿予定)

amazon のカートには厳選された商品が入り、
あとは『購入』ボタンを押すだけとなりました。

~~~

何度かカートを行ったり来たりしていると、
画面に「重要なお知らせ」があるコトに気が付きました。
な、な、なんと!?掛け布団の値段が下がっているのです!!
驚きました。ショッピングを開始して2時間くらいだと思いますが、
その間に値段の改正があるなんて(しかも安くなっている!)
実は以前にもこんなコトがありました。

【敗北感】スマホが届く前に値下がり

僕の行動が監視されているのか?と思いました(笑)
あの時はポチッた後、商品が届く前に安くなったけれど、
今回はポチる前です。前回のリベンジだ!と驚喜するのもつかの間、
僕はある可能性に気がつきました。

これはまたポチッたら(さらに)安くなっちゃうパターンでは?

前回もあり、
再びこの手に引っかかる訳には行きません(なんせ貧乏ですし)
結局この日は商品をカートに入れたままポチらず、
しばらく値段の変化を監視するコトにしました。
なんせこの時はまだ GW です。冬どころか夏にもなっていません。
慌てる必要はないと高を括っていました。

つづく。

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小手鞠るい『誰もいない』読了

もうひとつの「家」に帰る彼を、今日も見送る杏子。
病身の妻を持つ彼の訪れを、ひたすら待つみずき。
彼女たちは、“男の嘘”を許しながら、自らも秘密を重ねていく。
それは破滅か?前進か?家族ある男を愛してしまった女に必ず訪れる
“あの苦しみ”が、二人の“恋濃き女”を静かに狂わせた―。
恋愛小説家・小手鞠るいが禁断の恋の、
強烈な官能と孤独を描き切った衝撃作。
内容(「BOOK」データベースより)

珊瑚に触れた感じ。

本書は二人の女性が独白する二つの不倫の物語。
「官能」と言うオブラードに包んで描かれてはいますが、
そこに透けるのは『愛』の残虐な本質です。

内容はバッサリ略で一言、悪くはありません。
個人的に唾棄する不倫の話しだし、
女性視点の被虐的な自己陶酔も散見されますが、
取り立ててあげつらうほどでもありません。
むしろ破局に向かっているのに、ある意味で満足している彼女達を
淡々とした気持ちで「観察」することができました。
しかし決して

彼女達を見下しているのではありません。

会計後にレシートを眺めるように、なんの感慨もなく(チラッと)
『愛』は麻薬だと確認しただけ。そんな感じでしょうか。

正直、予想以上に僕の感情が波立たなくて驚いています。
それは(実際のほとんどがそうである様に)
この不倫の結末も予想が出来たコト、そしてその通りに終わったコト。
途中の数々のトラブル(道徳の著しい欠如)でさえ、
ある意味で予想の範疇だったのが大きいと思います。
堕ちるって、きっとこう言う事ですから。
以上をふまえ、本書は杏がミッキーに尋ねた珊瑚の感触と同じ

ぬるぬる(本文より)

が僕の感想です。
快いでも気色悪いでもなく、ただ単に「ぬるぬる」。
それ以上でもそれ以下でもありません。
ただし人によっては

あんずのここと一緒(同じく本文より)

で、毒があるかも知れません。ご注意を。

最後に。
このブログで何度も言及していると思うけれど、
僕はハッキリと『愛』を憎みます。
お金と同じく、愛は人を簡単に変えてしまう悪魔であり、
当人以上に周りを地獄の底に突き落とすからです。

きっと愛(悪魔)に魅せられた当人も苦しいのでしょう。

けれど、愛した人を憎むしかなくなった苦しみには到底及びません。
僕の経験がそう囁きます。でもそんな仕打ちを受けてさえ、
愛は捨て去ることが出来ないんですからね。
いっそこの世から、愛なんてなくなれば良いのに。

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amazon 奮闘記-季節はずれにコタツ布団を欲しくなって- 前編

前編
中編
後編
おかわり(9/20投稿予定)

amazon でコタツ布団を買いました。
ちょっと長いのだけれどダラダラとその顛末を。
前中後編の3回に分けてレポートします。
(追記:おかわり編も追加して計4回でお送りします)

~~~

今年の GW 頃。
ふと今シーズンはコタツを使おうと思いました。
理由は

・リビングのテーブルが実はコタツだった。

春頃だったかな?
何かのついでにテーブルの上の板を外したら中にコードがありました。
頭に「?」が浮かびつつ、下からのぞいてみると、
な、な、なんと!?底面にはヒーターがあったのです!
直ぐさま通電を確認。今も現役?で使える様子です。
いやぁ~、本当に驚きました。
もう10年以上ただのテーブルだと思っていたのに
実はコタツだったなんて(笑)

僕は以前から「コタツは人間(と猫)を駄目にする」モノであり、
我が家には禁断のアイテムである(キッパリ)と確信していました。
なので元々コタツ否定派だったのだけれど、
これも神様のお告げと、考えを改めるコトに(てへっ)。

で、早速いつもお世話になっている amazon です。
リアルテンポと違って季節はずれ(今は GW 頃)でも
多くの商品があるのが嬉しいですね。
世の中に『時間泥棒』は数あれど、ネットショッピングほど
無駄に時間が過ぎてしまうモノはありません。
僕が王道を征く貧乏だから良いものの、
これが小金持ちだったらきっと中毒になっていたでしょう
どこかのロックシンガーの様に(ちょっぴり本気^^;)。

って、話はもどして。
とりあえず敷きと掛けの二つの布団を探しました
(中掛けは稼働状況をみてからとしました)。
それは睡眠と仕事の時間を大きく奪う『時間泥棒』ではありましたが、
真剣勝負?のそれはやっぱり楽しかったです。
そして僕のカートには厳選された商品が入り、
あとは『購入』ボタンを押すだけとなりました。

つづく。

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島田荘司 『鳥居の密室―世界にただひとりのサンタクロース―』読了

完全に施錠された少女の家に現れたサンタ、殺されていた母親。
鳥居の亡霊、猿時計の怪。クリスマスの朝、
少女は枕もとに生まれて初めてのプレゼントを見つけた。
家は内側から施錠され、
本物のサンタが来たとしか考えられなかったが―
別の部屋で少女の母親が殺されていた。誰も入れないはずの、
他に誰もいない家で。周囲で頻発する怪現象との関連は?
内容(「BOOK」データベースより)

もう一つの島田荘司。

本書は昭和39年のクリスマスに起こった不可解な殺人事件を、
11年後の当時京大学生だった御手洗潔が鮮やかに解き明かす物語。
御大(島田荘司さん)と言えば奇想天外・唯一無二のトリックが
いの一番に挙がりますが、本書はもう一つの側面を誇示しています。

密室の家に届いたサンタのプレゼント
同じく密室にある母の絞殺死体
そして
近所で続発する謎のトラブル

内容はバッサリ略で一言、幸せです。
正直、本作は『占星術』や『斜め屋敷』、『暗闇坂』や『眩暈』と言った、
初期の代表作には遠く及びません。
トリックは簡単(もっと言えば安易)だし、お得意の史実を元にした
超・読ませる創作部分もイマイチどころかイマニ?である。
特に中盤からの主役となる国丸信二のパートは、
悪くは無いのだけれど、冗長であり間延びが過ぎました。
ネタバレになるので控えますが、オチがこれでなければ
「凡作」または「駄作」と切って捨ててしまっていたかも。
それでも御大の新作を、
それも御手洗潔シリーズを読めるのですからね?
読書中は最後の一行が永遠に来なければ良いのにとさえ思いました。

またそのオチなんですが、非常に良かったです。
それは『トリック』ではなく完全に『感動』によって得た評価。
『島田荘司』と言えば『トリック』の代名詞だけれど、
もう一つ『感動』の名手でもあるコトを高らかに知らしめています。
しかもその感動は安易なお涙頂戴ではなく、
大げさに言えば「ヒューマニズム」になるでしょう。
うーん、御大はやっぱり凄い!
因みに初期は『トリック』で現在は『感動』を主とした御大のスタイルは
まるで長年活躍する野球のピッチャーの様ですよね。
剛速球は投げられなくなっても、コントロールや打者との駆け引き、
円熟と共にスタイルチェンジを取り入れ、常に一線であり続ける……。
御大の活躍はこれからも間違いありませんね。

おまけ:
明日に架ける橋
BGM: Simon & Garfunkel / 明日に架ける橋
  作中、とある人物が渡った橋は、困難の川を超え、
  少女の明日に架けた橋だったと思います。
  後の態度を含め、大人として実に見事でした。

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テレビドラマ『健康で文化的な最低限度の生活(ケンカツ)』 #8 死の病 と戦え!クズ男の真実 2018年9月4日放送分を観ました。

友人に教えてもらいました。
僕はこの回しか拝見していないけれど、
とても良かったです。

何よりアルコール依存症をお茶の間(死語?)のテレビで
扱ってくれたこと。この点を嬉しく思いました。

アルコール依存症、断酒会、生活保護etcetcに対して
色々なご意見があると思います(当然僕もあります)。
ですが、ここでは一つだけ。僕の仲間向けに失礼します。

僕の仲間へ。

もしお酒に悩んでいるのなら、
医療や断酒会、AAを試してみませんか?

それでお酒を辞められるとは言いません。

ただそこには貴方の仲間がいます。
助け合う必要もないし、理解する必要も無い。
仲良くする必要だってありません。
ただ貴方は一人ではないことを知って欲しい。
どうせ死ぬなら色々試してからにしませんか?

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プロフィール

yuki

Author:yuki
離婚と断酒。娘達(雉猫と白黒猫)と三人(?)の日々を綴ります。
ロックと読書好き。でも酒と煙草をやらないストレート・エッジです。

娘達
長女:える(雉猫17歳) 泣き虫で臆病。温厚だけど父ちゃんには我儘な女王様。妹がちょっぴり苦手。職業:父ちゃんの監視。

次女:ふう(白黒4歳) 暴れん坊で食いしん坊。皆が食べているものは私も食べる。お姉ちゃんともっと遊びたい。職業:父ちゃんの邪魔。
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