断酒会 2019/9/9

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久しぶりの参加。色々な変化があった。
辛いもの、寂しいもの、仕方がないもの。
その内訳は 1:3:1。明るいそれは 0 だった。

開始:2012/3/18
断酒2532日目

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太宰治『ヴィヨンの妻』読了

新生への希望と、戦争を経験しても毫も変らぬ現実への絶望感との間を揺れ動きながら、命がけで新しい倫理を求めようとした晩年の文学的総決算ともいえる代表的短編集。家庭のエゴイズムを憎悪しつつ、新しい家庭への夢を文学へと完璧に昇華させた表題作、ほか『親友交歓』『トカトントン』『父』『母』『おさん』『家庭の幸福』絶筆『桜桃』、いずれも死の予感に彩られた作品である。
内容(「BOOK」データベースより)

仕方がない。

本書は太宰治が眠去するまでの二年間に発表された八つの短編集。
著者の内面において、死の影が徐々に濃くなる様子が伺えます。

今回も二編をご紹介。先ずは『父』。
創世記の一節を引用し、義のために子供を犠牲にする父親について
同じ父親の立場から(著者の)身勝手な論説が展開されています。
正直、そのどれもが取り上げるに値しないのだけれど、
微かに印象に残るのは主人公が酒を飲むいい訳です。
それは僕が(僕自身の体験談を含め)断酒会で
耳に蛸が出来るほどよく聞く話。
見苦しいけれど、ちっとも珍しくないと感じました。
なお『ヴィヨンの妻』や『おさん』においては
ダメな父(夫)を母(妻)の視点から描かれており、
個人的には『父』と対になる作品だと感じました。
ただ、どちらも母(妻)の視点を借りているものの、
結局は父(夫)の飲む言い訳でしかないんですよね。
この点が流石の「太宰」です。

次に『桜桃』。
こちらも『父』と非常に良く似た構図となっており、
大雑把に言えば「子よりも親が大事」と言った主張です。
内容は割愛しますが、僕はこうなってしまった “私” は、
もうどうしようもないと感じました。
冷たいけれど「馬鹿は死ななきゃ治らない」よろしく、
今後 “私” の死がある意味で必然であると予想します。
本来なら、内面的には「逃げ癖」、実際的には酒(薬)を断てば良い。
けれど本人がこの様子では、いくら他人が(たとえ妻であっても)
言って聞かせて治るものではありません(この点は断言します)。
結果、フィクションではない方の “私” は(も)悲しい結末となりましたが、
僕は『仕方がない』コトだと思います。
そこに他人(パートナ、肉親。そして僕達)が感情の波を乱しても
ほとんど意味はありません。

最後に。
本書は前半に収められた作品と後半のそれとでは
色合いがかなり違っています。
後半は見苦しいまでの恥部を晒す男が繰り返されますが、
前半はユーモアあり、侘び寂びもあり、
流石は稀代の作家と唸らされました。
特に『トカトントン』にあった虚無みたいなモノは
ある意味での反戦小説の様にも感じ、感銘を受けました。
またさらに付け加えるなら、この作品こそが実在する “私” の
最大の処方箋だった様にも感じます。
例えばそこには

叡智よりも勇気を必要とする(本文より)

とありました。
それは「逃げ癖」や酒を断つ為に必要なモノであり、
それを自らの言葉で記されていたコト。
特に注目すべき点だと思うんですよね。
どうすれば良いのか自分でも判っていたはずなのに……。
後の結末を想えば残念でなりません。

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断酒ノート

14冊目。
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チラッと見えたけれど、最初の頃は割りとミッチリ書いてある。
現在は最初期の1/5も書いてないのだけれど。
でもまあ、過去を振り返るのはこれぐらいで御しまい。
今日も明日も一日断酒。それだけを考えよう。

開始:2012/3/18
断酒2706日目

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バナナ

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中心部を含め、余すところなく半透明になりました。
この数日、南国以上?に暑かったモンね。

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曲がってしまうので端を持てない位、やわやわのトロトロ。
でも味は最高です。
しかも熟しすぎて醸し出された薫りが、僕の遠い記憶を刺激して。
あっ!アルコール。

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内澤旬子『ストーカーとの七〇〇日戦争』読了

ネットで知り合った男性との交際から8カ月―ありふれた別れ話から、恋人はストーカーに豹変した。誰にでも起こり得る、SNS時代のストーカー犯罪の実体験がここに。
内容(「BOOK」データベースより)

男だって同じ。

本書はストーカー被害に遭われた著者が
自身の手で綴る渾身のドキュメンタリ。
理不尽な恐怖、孤軍奮闘による磨耗。
さらには行政や法の不備に対する怒りや、
周囲のサポートに対する不満(主に共感不足)と、
女性被害者の視点からレポートがなされています。

内容はバッサリ略。まずは内澤さん、お疲れ様でした。
ネタバレ防止で詳細は割愛するけれど、
これからもきっと心が休まることはないのでしょうね。
だからと言って僕が何かお役に立てるわけではないけれど、
心中お察し申し上げます。

感じることは多くあるのですが、印象に残ったコトをいくつか。

・ストーカー・Aの「(俺は)生活保護だから(無敵だ)」の発言。
・上記Aがストーカーの治療ではなく、
 アルコール依存症の治療を求めたこと。
・著者もAも周囲のカウンセラもストーカーやあらゆる依存症を
 大枠で「病気」として扱っていること。

それぞれに対する僕の意見は控えます。
アルコール依存症で周囲に多大な迷惑を掛けてしまった僕が
発言を許されるとは思いません。

なので、病気?としてのストーカーではなく、
ストーカーを含めた性差(その理解)について僕の私見を一つだけ。
それは

男と女に違いはない

ってこと。
もっと言えば心に受ける傷だって、男女に1ミリも差が無いと思います。
作中にあったのですが、なるほど閨の様子や
下半身の事情?を暴露された女性の苦痛はお察しいたします。
けれど、男だって嫌です。女性と同等に嫌です。
それは下半身の話だけでなく、
容姿(ハゲとかデブとか)だって同じコト。
言われれば傷つくし、顔は笑っても心で泣いているんですよね。
「私が男であったら」とか「女の性欲をことさら珍しがる旧弊な」とか、
私が女だから被害が拡大し、私は女だから男よりも傷ついた。
そんなニュアンスをいくつかの箇所で感じてしまい、
僕はちょっとだけ残念な気持ちになってしまいました。

男だって同じなんです

女性にストーキングされたら震えるほど怖いし、
心身ともに傷付くのではないでしょうか。
そういえば、最近は新宿抜弁天殺人未遂事件をはじめ、
男性被害者も増えていますよね。

とは言え、今回のストーカー事件に関しては、
内澤さんに(A に返信をしてしまった等を含めても)
非難される点は一切ないと僕は考えます。
事件の過失責任は全て A にあること、
そこに疑問も異論もありません。

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セイラ・アレン・ベントン/著  水澤 都加佐/監訳  伊藤 真理/訳  会津 亘/訳  水澤 寧子/訳『高機能アルコール依存症を理解する-お酒で人生を棒に振る有能な人たち-』読了

「飲みすぎの傾向はあるかもしれないが、仕事はちゃんとやっているから問題ない」。高学歴、専門職、高い社会的地位などから見過ごされることが多いのが「高機能アルコール依存症者」である。有能な仕事ぶり、きちんとしている(ように見える)生活が、アルコール依存症という病気を本人の目からも周囲の目からも覆い隠してしまい、治療に向かわせられない。本書はそうした高機能アルコール依存症者に焦点をあて、進行する依存症、そして回復までの道のりを、著者自身のアルコール依存症者としての経験とともに詳述する。
内容(出版社内容紹介より)

人生いろいろ。

本書は「高機能アルコール依存症者」について記した一冊。
その切り口は新しく、強く興味を惹きましたが、
いささか視野狭窄に感じてしまいました。

内容はバッサリ略で一言、うーん。
本書はアルコール依存症をさらに細分化し、

ホームレスや、仕事や家族、
そして家を失った底辺の酔っ払い(本文より)

と一般にひろくイメージされている者と

勉強や仕事をこなして成功する能力を持っている(同じく本文より)

の二つに分けています。
で、後者が「高機能アルコール依存症者」であり、
アルコール依存症の中でもマイノリティであるが故にハンデがある
と言った主張だったと思います。
もう少し砕いて言えば、高機能アルコール依存症者は周囲から
「あなたは優秀だからアルコール依存症者ではないし、
これからもならない。大げさに考えなくて良い」と受け止められる。
それは偏見であり差別である、と言ったトコロでしょうか。
実際、私(著者)も「高機能アルコール依存症者」であり、
そうでないアルコール依存症者にはない苦労があったと
割りと執拗に描かれていました。

正直、僕はやや危険な思想(選民思想)を感じてしまいました。
同じ依存症なのに優劣をつけ、区別し、同一視を忌避する。
それはそれで客観的な分析ではあると思うけれど、
一方でタブーに近いテーマでもある様に感じます。

僕は(内容の如何を問わず)全てのチャレンジを支持しますが、
本書は僕なりに精査、吟味し、慎重に解釈を重ね、
その上で意見を控えたい。そんな内容でした。

それでも強いて一つだけ。

僕はアルコール依存症だし、
エラソーなコトは何一つ言えません。
けれど、本書には「仲間割れ」みたいな不快を覚えるし、
「目糞鼻糞を笑う」みたいな品のなさを感じてしまいます。

なるほど、モラルも才能もあり、地位も財産もある。
ひいては社会的な信用もあるが故に困難な
(アルコール依存症からの)回復もあるでしょう。

けれどそれが一体どうしたっていうのでしょう。

島倉千代子さんではないけれど、人生はいろいろです。
「アルコール依存症」だっていろいろ。
そこに貴賤なんてありません。辛さに大小もありません。
ただ、一人ひとり違うカタチの苦しさがあるだけで、
みんな等しく辛いのだと僕は思います。

著者もアルコール依存症(今は回復者)ならそれが判るはずだし、
それをあえて無視しているのなら、
やっぱり僕は本書を支持することは出来ません。

最後になりますが、
本書は非常に高いレベルで「アルコール依存症」を論じています。
かなり学術的だし、レポートとして一定の客観性と
豊富な確証高いデータを土台にしている。
僕が知る限り一番「高機能」なアルコール依存症の本であることに
間違いありません。だから余計に残念に思うんですよね。
なにも仲間を分断することはないだろうに、って。
また少なくともアルコール依存症である著者が
試みて良い切り口ではない、そうも感じてしまいました。

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【なぜ前園真聖さん?】誤解だらけの依存症【今も断酒継続】

youtubeから以下の動画を拝見しました。

誤解だらけの依存症 in愛知
https://www.youtube.com/watch?v=pXBtH17aoYY
誤解だらけの依存症 in大阪
https://www.youtube.com/watch?v=S4K-mTyS5Ts&feature=youtu.be

僕のお目当ては ZIGGY の森重
(今後も森重は最大のリスペクトを込めて敬称略)。
彼の体験談は勿論だけれど、
アコギ一本で歌った愛知の「STAY GOLD」と「GLORIA」、
大阪の「GLORIA」と「転がる石」には純粋に震えました。
近年の森重に対し、個人的に思うところはあるのだけれど、
やっぱり彼は僕の最大のアイドルです。もう理屈じゃない。

って、前置きはコレぐらいで本題です。
上記の動画の中には「依存症」に関わる多くの人達が登場します。
またその中に、元サッカー日本代表の前園真聖さんもいらっしゃいました。

ううん??なんで前園が??

僕は動画を観るまで知らなかったのだけれど、
彼は以前、お酒に酔って暴力事件を起こしたことがあるそうです。
事件の詳細が判らないので控えるけれど、
それでも社会人として到底赦されることではないと思います。
当然、お酒も理由にはなりません。ただ、

事件後、
前園さんは一滴もお酒を飲んでいないそうです(現在もです)。

詳細はコチラをご確認していただくとして、
端的に言えば「家族や仲間がより重要で酒は必要がない」
と実感されたとのコト。
で、僕はそれを知ってこう思ったんですよね。

あぁ、コレがあの糞生意気な前園なのか?
アトランタオリンピックで得失点差を争っているのに、
ゴールを決めて独りよがりに悦に入っていた(時間が無いのに!)
大馬鹿野郎でナルシストのあの前園かぁ??

って。
でも今の前園さんは本当に良い顔をされていたんですよね。
明るく、優しく、柔らかく。
あの頃に比べたら、かなりふっくらとしているけれど、
イケメンだった昔より、現在の方が
ずっとずっとずーーっと格好良かったです。

森重を目当てに観た動画だけれど、
個人的には全部、前園さんが持っていってしまいました。

皆様におかれましては「依存症」に興味が無くても構いません。
アトランタオリンピックの
チャラチャラした前園しか知らない方には、
是非この動画を見てほしいと思います。

最後になりますが、

結局、男は顔だと思います。

不細工な僕が言っても説得力はないけれど、男は顔なんです。
男なら誰でも、生き方が顔に出るのだから。

今の前園さん、本当に格好良いです。


動画中、森重の発言の中に英二(伏せてますが間違いないです)
のコトに触れた箇所があります。
リアルタイムでダスボンを(文字通り)追いかけていた僕にとって、
涙がでるくらい嬉しかったです。

実は英二のブログのとあるエントリ(コチラです)について
僕は駄文(エントリ)を書きました。
でも、あまりにも感傷的になり過ぎて没にしました(笑)
英二については機会があればいつかまた。
ただ、彼については書きたいコトは多いのだけれど、
僕の大切な宝物(記憶)ばかりなので、あまり多くはかけません。

それにしても、森重はもう少しで10年、前園さんは5年と少し、
そして英二なんて、もう断酒6000日です!!!
あぁ、やっぱりみんな本当に凄いな。格好良いな。
僕も頑張らなくちゃ嘘だよな……。

最後になりますが、僕は弱くて愚かなアルコール依存症。
けれど目標とする(目の前を走る)アイドルがいますからね?
とてもラッキーだと思います。

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森博嗣『なにものにもこだわらない』読了

常識、職場の空気、前例、人の目、自分らしさ、見栄…。あなたも「こだわり」に囚われていませんか?臨機応変に考えて、自由に生きよう。人気小説家・工学博士による人生を好転させるヒント。
内容(「BOOK」データベースより)

格好悪い場合も。

本書は『森博嗣』による「脱・こだわり」のススメ。
「脱・こだわり」としましたが、過去の主張と全く変わりは無く
ある意味で著者の「こだわり」を感じます(←笑うところです^^)
要約すれば「その場その場で考えよう」になるでしょう。

内容はバッサリ略で一言、今回も特にありません(笑)
ただ同じ主張の繰り返しでも、
僕の中にメモされた著者の言葉が標準から太字になった。
あるいはホンの少し筋彫りされた様にも感じられ、
それが僅かな心地良さとなりました。
読書時、僕の私生活が安定していからだと思います^^

前述の通り、既存作品と主張(内容)に変わりが無いため、
今回は蛇足を少しだけ長めに。
それは「こだわる」ことの格好悪さについて。
控えめに意見を。

本書には「こだわる」ことの弊害について多くが記されています。
例えばその人の可能性を狭める、思考停止
(はじめに始皇帝氏と出ました。僕の IME がアホ過ぎる)及び
楽観的になることの危険性などなど。
勿論、多くの利点も挙げられているのだけれど、
それでも『「拘り」の本質は省エネ』を筆頭に、
メリット一辺倒だとは思えない様な内容でした。
で、ここからが本題?と言うか、個人的な補足なんですが、
「こだわる」ことの弊害に「格好悪い」もあるのでは?
と感じています。

突然ですが、僕は長いあいだ断酒会に参加していたので、
「私が如何にして断酒に成功したか」と言った体験談を
数多く拝聴してきました。
それは示唆に富んでいたし、得るモノも少なくなく、
また具体的な成功例を目の当たりにすることは、
目標を身近に感じるメリットも大きかったです。
その点で心から感謝しております。
一方で、その成功体験を他人に押し付けようとする方も
少なくなかったんですよね(間違いなく善意からだと思います)。
自分が上手く行った方法だから「拘り」があるのは判りますが、
それはその人本人の場合にだけ成功した一例に過ぎません。
他人にも当てはまる(成功する)とは限らないし、
むしろ完璧に当てはまる可能性なんて、ほとんどゼロでしょう。
僕達は置かれた環境も、状況も、残された健康も、
財産も、能力も、何一つとして同じモノは無いのだから。

醜い私見だと自覚するのでこれ以上は控えます。ただ、

「拘り」を持つこと自体は悪くはない。
けれど「拘り」を他人に押し付けようとした瞬間、
それは「害」にもなる

のではないでしょうか?
さしずめ僕ぐらいの年齢なら
きっと「老害」と言われちゃう事例ですよね。
外見はハナから諦めているけれど、中身まで格好悪いのは嫌だから、
くれぐれも自戒しなくっちゃ。

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ローレンス・ブロック著 田口俊樹訳『八百万の死にざま』読了

アームストロングの店に彼女が入ってきた。キムというコールガールで、足を洗いたいので、代わりにヒモと話をつけてくれないかというのだった。わたしが会ってみると、その男は意外にも優雅な物腰の教養もある黒人で、あっさりとキムの願いを受け入れてくれた。だが、その直後、キムがめった切りにされて殺されているのが見つかった。容疑のかかるヒモの男から、わたしは真犯人探しを依頼されるが…。マンハッタンのアル中探偵マット・スカダー登場。大都会の感傷と虚無を鮮やかな筆致で浮かび上がらせ、私立探偵小説大賞を受賞した話題の大作。
内容(「BOOK」データベースより)

自分に向き合う。

本書は探偵<マット・スカダー>シリーズの五作目。
事件はもとより、酒と闘うスカダーの姿に強い共感を覚えました。
佳作。

足を洗うコールガール
彼女のヒモだった知的な黒人
そして
トラウマから酒におぼれる探偵

内容はバッサリ略で一言、非常に面白かったけれど、
鉛を飲んだような気分にもなりました。

正直、ミステリィとして特筆すべき点はありません。
無理も破綻もないけれど、意外性もほとんど無い。
しかし本作の価値はそんなところにはないんですよね。
探偵スカダーが抱える闇と、それを根源としたアルコール問題。
さらには自助グループに繋がる切迫感と、
またそれに対する後ろめたさに情けなさ、そして恥ずかしさ……。
きっと健常者の方はスカダーの姿勢・態度にもどかしい、
もっと言えば「ちゃんとやれ!」みたいな怒りを覚えるかも。
僕もその受け止め方は当然だと思うのですが
また一方で同じアルコール依存症として
スカダーの葛藤みたいなモノが判るような気がしました。
ラストは恥ずかしいけれど危なかったです。
スカダーと同じように、僕も零してしまいそうになりました。

でも泣いたからといって
スカダーは負けたのではありません。

それは弱い自分に向きあった証しであり、
さらにはアルコールへの反撃の狼煙。
彼はきっとこの戦いに勝利してくれると確信します。

なお、本書は80年代当時の NY の世相を反映し、
やや人種に対する偏見も散見されます。
当然、著者の意図的なものではありますが、
不快感を覚える方もいるかもしれません。

最後になりましたが、本作はミステリィ好きかつ
アルコール問題に興味のある方には是非のお勧めです。
(実際僕も「アル中」をキーワードに本書を手にしました)

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断酒七年の表彰

「表彰するから出て来い」
メールで呼び出されました。

で、久しぶりに例会に顔を出せば、
仲間が僕をいじるいじる。

「生きてたの?」
「全然来ないから死んだと思った」

あれれ?
今夜は僕を讃えてくれるんじゃなかったの?
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こんな下らないことを言い合える仲間がいたから、
断酒を続けることが出来ました。
照れくさくてあの場では言わなかったけれど、
ありがとう。

開始:2012/3/18
断酒2496日目

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プロフィール

yuki

Author:yuki
離婚と断酒。娘達(雉猫と白黒猫)と三人(?)の日々を綴ります。
ロックと読書好き。でも酒と煙草をやらないストレート・エッジです。

娘達
長女:える(雉猫18歳) 泣き虫で臆病。温厚だけど父ちゃんには我儘な女王様。妹がちょっぴり苦手。職業:父ちゃんの監視。

次女:ふう(白黒5歳) 暴れん坊で食いしん坊。皆が食べているものは私も食べる。お姉ちゃんともっと遊びたい。職業:父ちゃんの邪魔。
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