忌野清志郎『サイクリング・ブルース』読了

忌野清志郎による“自転車愛入門書”。
LSD(ロング・スロー・ディスタンス=長い距離を、時間をかけて、
じっくり走る)の自転車旅の楽しさを、キューバや沖縄、
東北など国内外7つの旅のフォトエッセイで紹介。
旅のルートやLSD的自転車アイテムの選び方など、実用情報も満載。
自転車ファン・清志郎ファンには清志郎流のこだわりを
知ることができ、「自転車生活を始めてみたい」人は
“自転車だから感じる”旅に出たくなる1冊。
内容(「BOOK」データベースより)

ブルースを~♪

本書はキヨシローによるサイクル・フォトエッセイ。
サイクリングをブルースに例えて紹介しており、
彼のファンで本当に良かったと、幸せな気分になりました。

内容はバッサリ略で一言、もう最高です。
僕は ZIGGY・森重のブログ(コチラ)で本書を知り、
慌てて図書館で取り寄せました。
僕のアイドルはド派手なロックンローラーばかりなのだけれど、
そんな中でも「自転車」と言う(僕も好きな)共通項持つ彼等に
強いシンパシーを感じてしまいます。

正直、中身はほとんどありません。
全ての活字を拾っても20分あれば読み終えてしまいます。
けれど清志郎の短い言葉

もし生まれ変ったらサラリーマンになりたい。
いっぱいいっぱいになった人間はカッコ悪い。
なによりも大事なことは自己満足。

には表面以上に深い薀蓄があり、
思わずハッとさせられてしまいました。また一方で

自転車はブルースだ。楽しくて、つらくて、かっこいい。
(中略)
子供にはわからない本物の音楽

には、快哉を叫んでしまったんですよね。
それは僕も以前からどこかで同じコトを感じていたから。
語弊を恐れずに言えば、自転車は子供にも女性にも
本質的には理解されない、男のスポーツだと思います。

写真もイチイチ格好良いです。
清志郎が自転車に乗り始めたのは50歳を過ぎてから。
でも写真の彼の太ももはアスリートのそれなんですよね。
無駄な肉をそぎ落としながら、それでいて重厚。
クスリやお酒でヘロヘロなロッカーのイメージと正反対でした。
いやぁ~、マジで結構(ってか滅茶苦茶)走ってますよ?この足は。
なモンで、彼より若い僕も負けてはいられません。
今すぐ “踏み” に、行かなくちゃ。

おまけ:
Johnny Blue
BGM: RCサクセション / ブルースを~、ブルースを~♪

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UNDER THE FOGGY MOON

自転車で走ってきた。
BGM は THE GROOVERS / Groovism
するとタラレバ娘は
Under the foggy moon が好きだと言う。
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月は見えなかった。
けれどまだ夜が残る霧の中を走った事。
何故か彼女に伝えないまま、今日はお終い。
明日になれば会えるから

淡い期待を胸にしまい 目を閉じる

おまけ:
UNDER THE FOGGY MOON
BGM: THE GROOVERS / UNDER THE FOGGY MOON

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アルベルト・コンタドール

今日のブエルタ・ア・エスパーニャ 2017
第20ステージ(実質最終ステージ)でコンタドールが勝った。
これで引退する最後のレースでコンタドールが勝った。

もうなんていって言いのか判らない。
僕は嫌いだったコンタドールの勇士に涙が止まらない。

ドーピング問題
移籍騒動
自意識過剰なパフォーマンス

スーパースターだから愛されたのと同じくらい
執拗に叩かれたし、嫌われた。
また出場停止処分が明けた後は、
それ以前の力は(素人目には)無くなっていた。
けれどコンタドールの本当は姿はその晩年にあると思う。

決して諦めず、どんな状況でも闘志は衰えない。
アシストがいなくたって一人で戦い、
転倒も怪我もコンタを止めることは出来ない。

勿論、レースだ。勝負だ。
コンタドールと言えど負けることの方が多い。
10回に9回、いや20回に19回は負ける。
けれど、誰が10回も戦う?20回も戦う?
その殆どが負けるのに。勝つチャンスなんて殆どないのに。

そんなコンタの文字通り最後のレース。

メイン集団をひくトレック・チーム
(チーム全員がコンタをサポートって事です)。
違うチームなのにコンタをひいた(同じスペイン人の)マス。
そして
コンタの背中を押す、峠を囲んだ(狂乱した)お客の声援。

最後の数キロは涙が止まらなかった。

コンタドールは僕の脳裏に
偉大な成績ではなく、バキューンでもなく、
歯を食いしばってアタックするその姿こそが残るだろう。

負けを恥じず、常に戦い、勝利以上の何かを掴み取った、
誇り高きファイターを僕は決して忘れない。
今はただ一言「お疲れ様でした」。

それにしてもサイクルロードレースは本当に良いな。
コンタドールみたいな戦う男の姿を観る事ができるのだ。
これ以上はない。

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佐藤喬『エスケープ 2014年全日本選手権ロードレース』読了

すべてのロードレーサーが渇望するタイトルである全日本選手権。
2014年の同大会にも、ナショナルチャンピオンジャージを狙う、
多くの有力選手たちが集まっていた。
だが、悪天候や選手たちの思惑のズレから、
レースは意外な展開を見せる。
選手たちの思惑と葛藤を描くスポーツノンフィクション。
内容(「BOOK」データベースより)

人生です。

本書はサイクルロードレースの日本最高峰・全日本選手権の中でも
劇的なレースとして印象深い2014度大会を描いたドキュメンタリ。
男達のアツき戦いに、心が震えました。
良作。

内容はバッサリ略。
ロードレースに少しでも興味のある方は問答無用でお勧めです。
読了後、あなたもすぐに ”踏みたく” なるでしょう。

逃げる未勝利のエース
エースを待ち続けるアシスト
そして
追う大本命とレースを託されたエース達

多くのレースと同じく少数の逃げと追う集団となった展開。
それをそれぞれの視点、思惑から
時間系列で丁寧に描写がなされています。
それは読み物としてはやや薄味かもしれないけれど、
客観性と理解性に優れており、何よりも公平です。
また早い段階で勝者が判ってしまいますが、
そんなのは本書にとって小さな傷にもならないんですよね。
男達の固い意思が、そんなにヤワな筈がありません。

それにしてもロードレースに不運は
決して切り離すことの出来ない属性だと痛感です。

戦略があり、肉体があり、ドラマがある。

でもそれら全てが悪魔の様な偶然に翻弄されてしまう。
なので勝つ ”ハズ” の人が負けてしまうことも多いけれど、
勝った人には勝つだけの必然があるんですよね。それは

戦ったと言うこと。

本書の勝者も同じです。
肉体と精神の全てを賭けて戦った誇り高きレーサー達の、
その頂点に立つに相応しい走りでした。

最後に。
作中何度も「ロードレースは人生である」と記されています。
それはトラブルや偶然に翻弄されながら
長い距離を走るところが、どこか人生と似ているから。
でも僕は

この競技の栄光の形は複雑である。
勝利を逃した2位で泣く選手もいれば、
リタイアしたのにチームメイトの勝利を喜ぶ選手もいる
(本文より)

こちらの解釈の方がしっくりときます。
僕はエースにはなれないけれど、
エースを支えるアシストになりたい。
そしてアシストにだってエースにも負けない栄光があるってこと。
僕はロードレースに自分の人生を投影して楽しんでいます。

※ 本書を読み終えた方は是非ともコチラの動画を見てください。
  (タイトルでネタバレになるのでここでは秘します)
  ただし、本書でギリギリ耐えていた僕のダムも、
  このビデオであっけなく決壊しました。皆様もご注意を。

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雨天中止

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楽しみにしていたサイクリングも雨天中止。

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でも、家で食べてもから揚げは美味しい。

おまけ:
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代わりに『君の名は。』
大ヒットに相応しい、心が弾む良作。

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近藤史恵『スティグマータ』読了

ドーピングの発覚で失墜した世界的英雄が、
突然ツール・ド・フランスに復帰した。
彼の真意が見えないまま、レースは不穏な展開へ。選手をつけ狙う影、
強豪同士の密約、そして甦る過去の忌まわしい記憶…。
新たな興奮と感動が待ち受ける3000kmの人間ドラマ、開幕!
内容(「BOOK」データベースより)

下り坂。

本書は『サクリファイス』シリーズ最新作。
ツールを舞台に己のイストワール(物語)を紡ぎ上げる、
そんな男達の姿が描かれています。

内容はバッサリ略で一言。面白かったけれど小粒かな?
また内容的には『エデン』の続きであり、
新しい主人公を迎えた前作『キアズマ』の続きではありません。
その点にちょっと驚きましたが、
(懐かしい?)チカの活躍を目の当たりに出来て、
ファン(僕)には望外の喜びとなりました。

帰ってきた汚れた英雄
次々に現れる新星
そして
静かに消え行く多くの者達

ネタバレになるので控えますが、
パート・ピカルディ時代にチカがアシストしたミッコが
あのレースで(なんと!)ホニャララしていただとか、
本作でチカが支えるエースが、
あの時失意のどん底に落ちたホニャララだとか。
正直、事前に『エデン』だけでも読んでいないと
面白さは半分になってしまうと思います。
それでもランスをモデルにした(と思われる)メネンコや、
タイラー・ハミルトンを忍ばせるウィルソンなど、
実際のロードレースファンへのくすぐりも一級品。
またあっけなく落ちてゆくアシストの姿も
残酷なロードレースを顕していて大変に良かったです。
ただミステリィの部分は蛇足な気もします。
悪くは無いのだけれど、前フリが大袈裟だし、
その割りにストーリーにほとんど影響が無いし……。

最後に。
チカも30歳(!)になり、選手としては下り坂。
引退が頭を過ぎり、走る意味を改めて考えてしまいます。
また才能だけではなく、他人の若さにも
羨望を覚えてしまうのですが……。
でもそんな経験は、自転車に限らず
社会で戦っている多くの方にあるんじゃないかな。
屁理屈を承知の上で、負けるのは実力ではない、
僕が若さを失ったからだ!……みたいな。
けれど自分のイストワール(物語)は
自分にしか紡ぐ事が出来ないんですよね。
だからこそ未来において物語を読み返したとき、
自分に恥じる事がないようにしたい。
自分の一番のファンは、きっと自分自身なのだから。
チカのと同じく、人生の「下り坂」にある僕も

自分に対して誠実でありたい

そう強く願います。

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Cycling with a rice ball.

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押し付ける人、決定。

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サイクルロードレースが好き

今年もツールが始まった。
レースは(お金が無くて)観れないけれど、
ダイジェストを活字で脳内補完して楽しんでいる。

僕がロードレースが好きな理由は、まぐれがない事。
逃げは吸収されるし、奇策もズルも通用しない。
またアクシデントで負けはあっても勝ちは無い。
徹頭徹尾、実力勝負。この残酷さが堪らない。

また僕はエースよりも、
アシストと呼ばれる男達に魅了されている。
これがロードレースを好きなもう一つの理由だ。

アシストに勝利は無い。
辛い、苦しいを越えた先に、個人の勝利が無い。
アシストは記録にも残らない。
けれど彼等はチームの為、エースの為に戦い、
己の意思を示すことは出来る。
例えば

無謀な逃げで、献身的な引きで、絶望的なアタックで。

勿論、絶対といってよいほど勝ちはない。
しかし彼等は『戦う』ことで示すのだ

抗う意思を、不屈の闘志を。

そんな男達の姿が、僕の目に焼きついて離れない。

語弊を恐れずに言えば、
ロードレースは男の中の男のスポーツだと思う。
言葉ではなく、その姿勢で己の意思を示すこと、
こんなに男向きの表現方法もない。

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Cycling with a omelet

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Thank you for everything. 0.1/2

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ハンバーガー -July 15, 2015 -

This is a load which arrived on that day.
(コチラの煮込みハンバーグとピクルスを使っています)


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プロフィール

yuki

Author:yuki
離婚と断酒。娘達(雉猫と白黒猫)と三人(?)の日々を綴ります。
ロックと読書好き。でも酒と煙草をやらないストレート・エッジです。

娘達
長女:える(雉猫17歳) 泣き虫で臆病。温厚だけど父ちゃんには我儘な女王様。妹がちょっぴり苦手。職業:父ちゃんの監視。

次女:ふう(白黒3歳) 暴れん坊で食いしん坊。皆が食べているものは私も食べる。お姉ちゃんともっと遊びたい。職業:父ちゃんの邪魔。
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