東野圭吾『歪笑小説』読了。
新人編集者が目の当たりにした、常識破りのあの手この手を連発する伝説の編集者。
自作のドラマ化話に舞い上がり、美人担当者に恋心を抱く、全く売れない若手作家。
俳優、読者、書店、家族を巻き込んで作家の身近は事件がいっぱい。
ブラックな笑い満載!小説業界の内幕を描く連続ドラマ。とっておきの文庫オリジナル。
内容(「BOOK」データベースより抜粋)
作者の日常をパロディとギャグで包んだ短編集。
けれど笑いの中にもチクリと痛い棘もあり、
それは出版界の皆様だけではなく、僕達読者にも向けられて…。
内容は出版界の内情を面白おかしく小説仕立てで紹介した、
一種の日常コメディ(?)です。
読書好きにはどこかで聞いたことある話が多く、
”捻り”よりも”軽快”さを優先しているので、
初手からの文庫版は正解だと思います。
まっ、本書を読めばこの手の融通が利くのも
間違いなく部数を捌ける(ごく一部の)作家の特権に間違いないでしょう。
蛇足で、社会見学で出版社にやって来た中学生が、
連載小説を載せる意味を問う『小説誌』。
問い詰められた編集部員がしどろもどろになりながらも
最後に真実(?)をぶちまける様は痛快でした。
ただ、こちらでも書いた通り”連載小説”は
読者にとっても諸刃の剣だと思うのですが如何でしょうか。
また『職業、小説家』では、作者があらゆるメディアで何度も述べているように
”図書館”利用者をチクリと刺す記述があります。
図書館で借りてばっかりの僕は、本当に申し訳なく、身が竦むおもいでした。
自作のドラマ化話に舞い上がり、美人担当者に恋心を抱く、全く売れない若手作家。
俳優、読者、書店、家族を巻き込んで作家の身近は事件がいっぱい。
ブラックな笑い満載!小説業界の内幕を描く連続ドラマ。とっておきの文庫オリジナル。
内容(「BOOK」データベースより抜粋)
作者の日常をパロディとギャグで包んだ短編集。
けれど笑いの中にもチクリと痛い棘もあり、
それは出版界の皆様だけではなく、僕達読者にも向けられて…。
内容は出版界の内情を面白おかしく小説仕立てで紹介した、
一種の日常コメディ(?)です。
読書好きにはどこかで聞いたことある話が多く、
”捻り”よりも”軽快”さを優先しているので、
初手からの文庫版は正解だと思います。
まっ、本書を読めばこの手の融通が利くのも
間違いなく部数を捌ける(ごく一部の)作家の特権に間違いないでしょう。
蛇足で、社会見学で出版社にやって来た中学生が、
連載小説を載せる意味を問う『小説誌』。
問い詰められた編集部員がしどろもどろになりながらも
最後に真実(?)をぶちまける様は痛快でした。
ただ、こちらでも書いた通り”連載小説”は
読者にとっても諸刃の剣だと思うのですが如何でしょうか。
また『職業、小説家』では、作者があらゆるメディアで何度も述べているように
”図書館”利用者をチクリと刺す記述があります。
図書館で借りてばっかりの僕は、本当に申し訳なく、身が竦むおもいでした。



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The Lonely Position Of Neutral / Trust Company
友人から貰った”ニュートラル”って言葉で、
フトこのアルバムを思い出した。
僕は7曲目の”The Fear”が結構好きだったんだけれど、
周りの評判はイマイチだった。
曰く、『ありがち』だそうで。

けど『ありがち』は、これ以上ない”恐怖(The Fear)”を表していると思う。
中立なのに、孤独な存在(The Lonely Position Of Neutral)である恐怖を。
フトこのアルバムを思い出した。
僕は7曲目の”The Fear”が結構好きだったんだけれど、
周りの評判はイマイチだった。
曰く、『ありがち』だそうで。

けど『ありがち』は、これ以上ない”恐怖(The Fear)”を表していると思う。
中立なのに、孤独な存在(The Lonely Position Of Neutral)である恐怖を。



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great composure.
携帯(W53CA)がこの半年で3回目の修理中。
ブログのテンプレートが使用できなくなる。
ニコニコ動画が僕のPCでは再生できなくなった。
断酒会に行ってない。
円高で資産が溶けて、配当権利落日も過ぎてしまった。
図書館に停めていた自転車が盗まれた。
リビングは娘のトイレの砂が散らばり、僕のトイレも汚い。
週末の予定が友人と共に消えて、やる気も消えた。
薬を齧り続けている。
ブログのテンプレートが使用できなくなる。
ニコニコ動画が僕のPCでは再生できなくなった。
断酒会に行ってない。
円高で資産が溶けて、配当権利落日も過ぎてしまった。
図書館に停めていた自転車が盗まれた。
リビングは娘のトイレの砂が散らばり、僕のトイレも汚い。
週末の予定が友人と共に消えて、やる気も消えた。
薬を齧り続けている。



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届く



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隠す
アルコール依存症を隠そう。
健康診断のデータでは判りはしない。
アルコール依存症を隠そう。
面接の話題が全てそれになる。
アルコール依存症を隠そう。
エージェントも必要ないと言う。
アルコール依存症を隠そう。
文字も震えず書けるようになった。
アルコール依存症を隠そう。
断酒も今日で193日目だ。
アルコール依存症を隠そう。
どうせ僕の仮面は一つではない。
健康診断のデータでは判りはしない。
アルコール依存症を隠そう。
面接の話題が全てそれになる。
アルコール依存症を隠そう。
エージェントも必要ないと言う。
アルコール依存症を隠そう。
文字も震えず書けるようになった。
アルコール依存症を隠そう。
断酒も今日で193日目だ。
アルコール依存症を隠そう。
どうせ僕の仮面は一つではない。



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あれから
あれから一歩も外出せず。
覆水は盆に返らないのに、
僕は何をやっているのだ?
軽く感想を聞かれ、
その10倍気持ちを込めてレポート。
何も変りはしないのに。
あれから一ページも本を読まず。
後悔は先に立たないのに、
僕は何をやっているのだ?
簡単なメールを貰い、
その10倍気持ちを込めて返信。
何も変りはしないのに。
あれから一枚も履歴書を書かず。
はまった後で井戸に蓋をする。
僕は何をやっているのだ?
軽薄なエージェントの話を聞き、
その10倍熱意を込めて僕を売り込む。
何も変りはしないのに。
覆水は盆に返らないのに、
僕は何をやっているのだ?
軽く感想を聞かれ、
その10倍気持ちを込めてレポート。
何も変りはしないのに。
あれから一ページも本を読まず。
後悔は先に立たないのに、
僕は何をやっているのだ?
簡単なメールを貰い、
その10倍気持ちを込めて返信。
何も変りはしないのに。
あれから一枚も履歴書を書かず。
はまった後で井戸に蓋をする。
僕は何をやっているのだ?
軽薄なエージェントの話を聞き、
その10倍熱意を込めて僕を売り込む。
何も変りはしないのに。



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らっきょう



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塩豚



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月と彗星
”月”をテーマにした今回のライブ。
最後の一編は僕に対する抗議に思えた。
ステージでライトを独占しているのに、私は月だと言う。
”あなた”の引力から抜け出せない、私は月だと言う。
詩はフィクションだ。
けれどもし少しでも自虐を込めているのなら、
それは彼女の間違いだ。
彼女は僕に太陽を遮られ、僕の周りをグルグル廻るだけの月ではない。
自ら発光し、人生で唯一度だけ僕の隣を駆け抜けたハレー彗星。
もう僕からは大きく離れ、二度と出会う事のない彗星なのだ。
僕の大好きな彗星よ。
綺麗な尾の残像だけを残し、どこまでも遠く、
宇宙を飛べ。

最後の一編は僕に対する抗議に思えた。
ステージでライトを独占しているのに、私は月だと言う。
”あなた”の引力から抜け出せない、私は月だと言う。
詩はフィクションだ。
けれどもし少しでも自虐を込めているのなら、
それは彼女の間違いだ。
彼女は僕に太陽を遮られ、僕の周りをグルグル廻るだけの月ではない。
自ら発光し、人生で唯一度だけ僕の隣を駆け抜けたハレー彗星。
もう僕からは大きく離れ、二度と出会う事のない彗星なのだ。
僕の大好きな彗星よ。
綺麗な尾の残像だけを残し、どこまでも遠く、
宇宙を飛べ。




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北村薫『ひとがた流し』読了。
アナウンサーの千波、作家の牧子、元編集者で写真家の妻となった美々は、
高校からの幼なじみ。牧子と美々は離婚を経験、それぞれ一人娘を持つ身だ。
一方、千波は朝のニュース番組のメインキャスターに抜擢された矢先、
不治の病を宣告される。それを契機に、三人それぞれの思いや願い、
そして、ささやかな記憶の断片が想い起こされてゆく。
内容(出版社内容紹介より抜粋)
「絆」って、目に見えないし、手に触れることも出来ない。
けれどそれは時間も血も、もしかしたら肉体の有無でさえ超越して
結ばれる信頼の堅結び。そう感じさせてくれた一冊です。
内容は40過ぎで独身のアナウンサー・千波を主人公に、
その親友である二人の女性との飾らない友情を中心にして
晩冬から翌秋にかけての1年弱が描かれています。
3人の女性は同じ時間を過ごした高校を卒業後、それぞれの道を歩み、
決して平坦な道のりではなかったものの、人生の実りの秋を迎えていました。
しかし千波の身に降りかかった災いに、物語は悲しみの冬を迎え…。
と言った感じに、時間軸を丁寧に織り交ぜながら、
各登場人物に余すところ無く光を与え、過去と未来を淡々とリンクさせています。
あとがきに、「癌」と「涙」のキーワードをあえて封印したとありました。
著者の枯葉の様に儚く郷愁のある文章には、この自らに課した縛りでさえも、
一切の妨げになるものではなく、返って哀切を掻き立てるスパイスの一つでした。
最後に
千波と彼女を受け止めた『スズキ』さんとの信頼関係は無上だと思います。
けれど僕は、エレベーターの前で永訣を受け止めた牧子、
その牧子に千波のキャッチャーたるを説いた美々の、
距離や時間が離れていても千波を信頼しつづけるその姿勢に
強い「絆」を感じました。
蛇足:

BGM: The Beatles / In My Life
高校からの幼なじみ。牧子と美々は離婚を経験、それぞれ一人娘を持つ身だ。
一方、千波は朝のニュース番組のメインキャスターに抜擢された矢先、
不治の病を宣告される。それを契機に、三人それぞれの思いや願い、
そして、ささやかな記憶の断片が想い起こされてゆく。
内容(出版社内容紹介より抜粋)
「絆」って、目に見えないし、手に触れることも出来ない。
けれどそれは時間も血も、もしかしたら肉体の有無でさえ超越して
結ばれる信頼の堅結び。そう感じさせてくれた一冊です。
内容は40過ぎで独身のアナウンサー・千波を主人公に、
その親友である二人の女性との飾らない友情を中心にして
晩冬から翌秋にかけての1年弱が描かれています。
3人の女性は同じ時間を過ごした高校を卒業後、それぞれの道を歩み、
決して平坦な道のりではなかったものの、人生の実りの秋を迎えていました。
しかし千波の身に降りかかった災いに、物語は悲しみの冬を迎え…。
と言った感じに、時間軸を丁寧に織り交ぜながら、
各登場人物に余すところ無く光を与え、過去と未来を淡々とリンクさせています。
あとがきに、「癌」と「涙」のキーワードをあえて封印したとありました。
著者の枯葉の様に儚く郷愁のある文章には、この自らに課した縛りでさえも、
一切の妨げになるものではなく、返って哀切を掻き立てるスパイスの一つでした。
最後に
千波と彼女を受け止めた『スズキ』さんとの信頼関係は無上だと思います。
けれど僕は、エレベーターの前で永訣を受け止めた牧子、
その牧子に千波のキャッチャーたるを説いた美々の、
距離や時間が離れていても千波を信頼しつづけるその姿勢に
強い「絆」を感じました。
蛇足:

BGM: The Beatles / In My Life



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