湊かなえ『山女日記』読了

私の選択は、間違っていたのですか。
真面目に、正直に、懸命に生きてきたのに…。
誰にも言えない苦い思いを抱いて、
女たちは、一歩一歩、頂きを目指す。
新しい景色が、小さな答えをくれる。感動の連作長篇。
内容(「BOOK」データベースより)

新生・湊かなえ。

内容はバッサリ略。
当初、本書がミステリィでは ”無い” 事に驚かされました。
が、実はそんなのは些細な事であり、
真の衝撃は全く別のところにあったのです。
作風が一変していました。

僕は「湊かなえ」をイメージする時、
良く言えば「型通り」、悪く言えば「マンネリ」でした。
流麗な筆ではあるが故に、
トリックやオチの物足りなさが際立ってしまう、
非常に勿体無い作家だと思っていました。
でも本書はそんな従来の「湊かなえ」を
ものの見事に打ち砕いてくれたんですよね。

独白ベースである
眉を顰めたくなる登場人物がいる。
最後までスッキリしない件がある。

と、相変わらずな点も多々あります。
が、それを差し引いても読了後の余韻は従来とは全くの別物、
「湊かなえ」でこんなに心震えるなんて。

僕は今まで著者の悪口を散々言ってきました。
その癖、新作が出る度に喜び勇んで図書館に予約し
また文句を言って(スミマセン買えないクセに)。

本書だって良作ですが、傑作ではありません。

でも無責任を承知で言えば、
著者のターニングポイントになるであろう作品に、
リアルタイムで触れられた事、
これ以上の悦びはありません。

長くなってしまいました……

最後に僕のお勧めは『火打山』。
バブルの香りを纏う40代独身女性の美津子。
彼女はお見合いパーティーで知り合った男性・神埼と火打山に登ります。
神埼は美津子に見合う、ちょっと背伸びをした接し方をするですが……。
理由は秘しますが、個人的に神埼さんに「GJ!」を贈りたい。
その女性に間違いはないですよ、って。
また肝心の結末(?)は本章では明かされず、最終章で判明します。
どうか皆様も湊かなえ ”らしくない” 顛末をご確認下さい。


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宅急便

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宅急便が届いた。

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僕には九州のお土産とお勧めの本

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娘達にはブランケットと贅沢ご飯が入っていた。

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娘さんを探せ! その4(妹編)

前回

ふと気がつくと、暴れん坊がいない。
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二階で運動会の気配もないし……

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みーつけた!


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島田荘司『幻肢』読了

医大生・糸永遥は交通事故で大怪我をし、
一過性全健忘により記憶を失った。
治療の結果、記憶は回復していくが、
事故当時の状況だけがどうしても思い出せない。
遥は治療のためTMSを受けるが、
治療直後から恋人・雅人の幻を見るようになり…。
内容(「BOOK」データベースより抜粋)

御大、健在なり。

本書は映画化を前提に書き下ろされた作品であり、
その映画も本日より全国で公開されています。
内容は上映時間(2時間?)と言う制限がある為か、
大作の重厚さは全く無く、むしろ中編の趣。
ですが、著者お得意の薀蓄と批判精神はキッチリ織り込まれ、
御大は健在なり!と再確認しました。

うつ病に用いられる「TMS治療」
ペンフィールドのホムンクルス
「心霊体験の溝」と呼ばれるシルヴィウス溝

幻肢を幽霊や霊的体験と結びつけ、
うつ病や癲癇、偏頭痛に対する医療の「可能性」を論じる。
青春(恋愛?)小説としては取るに足りませんが、
この「可能性」を空想する楽しみがありますからね。
ファンには堪りません!!

蛇足で、映画では主人公二人の男女が逆になるそうです。
当然映画は観ていませんが、
僕は小説版の方が収まりが良い気がするんですよね。
女性のヒステリーならまだ絵になりますが、
男性のそれはホラーにしかなりません。

あっ、絵になる方がホラーか……(意味深)


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切り絵を購入

展示会が終わり、予約していた作品を入手。
早速壁に飾った。
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切り絵って、ユニークでスマート。
でも、ちょっと斜に構えたアートだと思っていた。

僕の間違いだ。
切り絵には『生々しさ』がある。

素人なので技法等は判らない。
けれど、

曲線に潜む鋭利な切り口
直線に潜む愚鈍な逡巡
そして
角の毛羽立ちに隠れた優しさ

作者の『生々しい』までの激情が迫り、
女性の表情まで僕には見える。

思わぬ出費。
でもこんなに満足した買い物はちょっとない。
お腹も空かない。


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娘さんを探せ! その3(姉編)

前回

最近、へそを曲げ気味のお姉ちゃん。
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ご機嫌を伺いに来たけれど、姿が見えない。

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みーつけた!


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森博嗣『ムカシ×ムカシ』読了

東京近郊の広大な敷地に建つ住宅で資産家の老夫婦が刺殺された。
遺された美術品を鑑定するためSYアート&リサーチのメンバは、
殺人のあった住宅へ通うこととなった。
大正時代の作家・百目一葉を輩出した旧家を襲う更なる悲劇。
Xシリーズ最新刊。
内容(出版社内容紹介より)

「普通」って怖ろしい。

本書はXシリーズの第四弾。
独立性の高いシリーズとは言えそこは森作品、
単独では消化不良を感じる事が多いと思います。
ですが、森作品を通読しているファン(含む僕)でさえ判らない事だらけ、
もうそこら辺は気にしないで読まれる事をお勧めします(笑)
内容は何時もの如く略しますが、物語を通して

ごく普通に名探偵は存在せず
ごく普通に警察が事件を解決し
そして
ごく普通にに事件の真相なんか判らない

そんな「リアル」と「フィクション」の間を
リリカルな会話と思考で繋ぐこの世界観。
あぁ~、判らない事だらけれど、やっぱり森作品は面白い!!(笑)

また作中の

「大勢の知らない人間が、直ぐ近くにいる。
 都会とは奇跡的に平和な場所」(yuki意訳)

には、僕達が何気なく享受している「普通」の
恐ろしさ・危うさを警告していますよね。
そう言えば、最近満員電車に怖さを感じる事が多いのです。

蛇足で森シリーズを通してのファンには
エピローグこそある意味本編です。
で、ペンネームの彼女は一体どのホニャララさん?


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次女のトイレ

次女は自分のトイレを使わない。
お姉ちゃんのトイレで用を足す。

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砂を替え、場所を変え。
匂いを操作(?)しても全く駄目。
お姉ちゃんのトイレで用を足す。

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隣の芝生が青く見える様で。
トイレだけれど。

おまけ:
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ここは父ちゃんのトイレです。
出て行ってください。
(トイレットペーパー、もう2個やられています)


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横関大『沈黙のエール』読了

フランス留学を控えた朝宮里菜が働く洋菓子店“ドンナ”に、
生意気な少年が訪ねてきた。少年を連れて実家近くで食事をしていると、
消防車のサイレンが聞こえてくる。
「火事だ!燃えているのは朝宮洋菓子店だ」
謎が謎を呼び感動のラストに繋がる、横関エンタメの真骨頂!
内容(「BOOK」データベースより)

ハードボイルドです。

本書はパティシエの里菜を中心に、謎の少年、洋菓子店を営む父、
放蕩息子の兄、幼馴染の警官、気になる御曹司を絡めた
三日間の出来事(事件)が描かれています。
殺人の安易さ、放火の動機・詰めの甘さ等、ご都合主義も散見されますが、
適度に刺激的かつ、纏まりの良さは秀逸です。
纏まりすぎてやや単調な中盤ですが、ラストは反則的に泣かせます。
僕なんかドバドバです。涙と鼻水が。

早世した姉。
引き継がれた野球のグローブ。
そして
父が作ったシュークリーム。

本書を分類するなら(悲惨な事件ではあるものの)
ハートフル・ミステリィになると思います。
また主人公も里菜になるのでしょうが、それはダミーです。
本書はおちゃらけた日本のフィリップ・マーロウこと
兄・克己を描いたハードボイルド。
一言の格好良い台詞を主人公(克己)に吐かせる為に、
世界の全てを動かす物語!!


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報酬

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親子そろって仕事中。

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僕は足が痺れているけれど我慢する。

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報酬はこのお顔。


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Tag:娘たち(雉猫17歳・白黒猫4歳)  Trackback:0 comment:2 

プロフィール

yuki

Author:yuki
離婚と断酒。娘達(雉猫と白黒猫)と三人(?)の日々を綴ります。
ロックと読書好き。でも酒と煙草をやらないストレート・エッジです。

娘達
長女:える(雉猫17歳) 泣き虫で臆病。温厚だけど父ちゃんには我儘な女王様。妹がちょっぴり苦手。職業:父ちゃんの監視。

次女:ふう(白黒4歳) 暴れん坊で食いしん坊。皆が食べているものは私も食べる。お姉ちゃんともっと遊びたい。職業:父ちゃんの邪魔。
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