北村薫『太宰治の辞書』読了

水を飲むように本を読む“私”は、編集者として時を重ね、
「女生徒」の謎に出会う。
太宰は、“ロココ料理”で、何を伝えようとしたのか?
“円紫さん”の言葉に導かれて、“私”は創作の謎を探る旅に出る―。
時を重ねた“私”に会える、待望のシリーズ最新作。
内容(「BOOK」データベースより)

外伝です。

本書は『円紫さん』シリーズの最新作。
前作から17年、物語も等しく時間経過がされており、
驚きや喜びよりも、戸惑いを強く感じました。

内容はバッサリ略。いやはやなんと言いましょうか……。

決して悪くないのです。
浅学の身にはついていけないところもあるけれど、
“私”が研究・追究する姿勢は大いに共感するし興奮する。
判った気がするレベルではあるけれど、
知的好奇心も満たしてくれますしね。
でもこれなら『円紫さん』シリーズでなくても良いのでは。

で、いきなりの蛇足。
ファン(僕)はもっと“私”の日常や心模様に興味があるし、
アットホームな謎を期待してしまう。
僕にとってこのシリーズのイメージは、
いつまでたっても『空飛ぶ馬』だし、『夜の蝉』なんですよね。
その後の作品も良かったけれど、正直この二作の延長線であり、
超えることはありませんでした。またさらに暴言を吐くなら、
本シリーズは『朝霧』で終わって欲しかった気がします。

(僕にとって)“私”の時間に立ち会えないのなら、
本シリーズの魅力は1/2。せめて本書は、
本編完結後の外伝として位置づけて欲しかったです。

って、“私”の「連れ合い」って一体誰なんですかね?
永遠に明かされない謎であって欲しいけれど、
気になって仕方がない(笑)

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1950×1400・ふう助編

前回>の続き。

やってきたのは勿論、妹さん。
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お姉ちゃんを押しのけ(?)

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我が物顔(寝顔)でお休みです。

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でも姉妹で仲良しの時もあるんですよ?

おまけにつづく。

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池井戸潤『陸王』読了

勝利を、信じろ――。
足袋作り百年の老舗が、ランニングシューズに挑む。
チームワーク、ものづくりへの情熱、そして仲間との
熱い結びつきで難局に立ち向かっていく零細企業・こはぜ屋。
はたして、彼らに未来はあるのか?
内容(出版社内容紹介より抜粋)

一所懸命。

本書は老舗足袋業者が生き残りをかけて、
ランニングシューズの世界に挑戦する物語。
「一寸の虫にも五分の魂」
をそのままの具象化したお話ではありますが、
読了後の爽快感もまた、期待を裏切ることはありません。

ジリ貧の本業
一筋縄ではいかない新素材
立ちふさがる大手メーカー

正直、お話しは舞台装置をかえた『下町ロケット』。
もう読む前からストーリーが判っちゃう気がするけれど、
それもまた心地良いんですよね。
僕はコテコテの「池井戸潤」を大いに楽しみました。
また本書はやや長編ではありますが、非常に読みやすかったです。
それは全体を通しての起承転結と、
いくつかに分けられた小さな起承転結が最適であり、
最後まで飽きさせることがないから。
これは創作のイロハかも知れないけれど、
おかげで僕の睡眠時間は大きく削られてしまいました(嬉しい悲鳴)。
まっ、この点だけを注意していただければ、
どなたにも安心してお勧めできる一冊です。

最後に。
大体において予想を裏切らないお話しではありますが(褒め言葉)、
ラストのとある二人の別れはやや意外な感じを受けました。
でもそれが残念とかでは無いんですよね。

一生懸命だからこそ、一所懸命。

二人の清々しい別れに「男子たるものかくあるべし」
そう襟を正しました。

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1950×1400・える坊編

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甘えん坊のお姉ちゃん。

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父ちゃん、本が読みたいのです。

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するとダースベイダーのテーマ曲が流れてきて……(流れません^^)

ふう助編につづく。

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森博嗣『正直に語る100の講義』読了

“本音の鍵”、失くしていませんか?
自分だけの「世界の見え方」を取り戻す一冊。
内容(「BOOK」データベースより)

最後まで正直に。

本書は100の講義シリーズ第5弾(前作はコチラ→1,2,3,4)。
最終巻であり、次は装いを変えて新シリーズが開始される
とのアナウンスがありました(HPより)
クリームシリーズとの差別化に疑問が残りますが、
これからも「森博嗣」を受講(?)出来る事に一安心。
肝心の本書も最後に相応しく(=いままでと一切変わりなく)、
著者の飾らない、正直な声が並んでいます。

・方針をころころ変えることは、
 目的を達する為の最強の手段である。
・知らないならそう考えるのは正しい、
 と評価すべき。
・指摘を不満だと解釈する人たちの心理とは。

驕ったようで恐縮なのですが、今回は背筋が伸びると言うより、
共感する話題が多めの印象です。
例えばコンビニ強盗を撃破した事例を挙げ、
面白くも痛烈な批判を内包した「何で?」の使用方法については、
多くの男性諸氏が共感されるんじゃないかな。
すばる氏(著者の奥様です)だけでなく、
僕達もパートナーには慎んだほうが良いキーワードとして
是非とも覚えておくべきでしょう(遠い目)。

また本書は(その議題が)個人の内面的な価値観から、
もっと大衆寄りで普遍的な価値観にシフトしている様に思えます。
このあたりをマンネリ回避と感じるか、
マイルドに(優しく)なったと感じるかで評価は分かれるかも。
因みに僕は大局は変わらず、
その微小な変化を肯定的に受け止めました。
歳下のクセに生意気ではありますが、
人として望ましい経年変化だと感じます。

蛇足で僕のお勧めは(非常に沢山あるのですが)
「怒りから平和が生れるだろうか?」の一編。
内容については控えますが(ポリティカル・コレクトネス)
是非皆様も一読し、ご一緒に考えていただければと思います。

僕達は人間です。

また先哲が築き上げた尊いシステムだってあります。
笑顔で話し合いましょう。

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Thank you for everything. 1/3

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子供のミートソース - September 10, 2016 -


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今野 - September 11, 2016 -


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アモーレ - September 14, 2016 -


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青椒肉絲 - September 17, 2016 -


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鯖の辛味噌煮 - September 18, 2016 -

This is a load which arrived on that day.


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敬老の日

える坊さん。
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座布団にちょこんと座って

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おばあちゃんみたい(笑)
けれど僕にはいつまでたっても可愛い娘。
哀しい未来なんて来る筈が無い。

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柚月裕子『孤狼の血』読了

昭和六十三年、広島。
所轄署の捜査二課に配属された新人の日岡は、
ヤクザとの癒着を噂される刑事・大上のもとで、暴力団系列の
金融会社社員が失踪した事件の捜査を担当することになった。
飢えた狼のごとく強引に違法行為を繰り返す大上のやり方に
戸惑いながらも、日岡は仁義なき極道の男たちに挑んでいく。
やがて失踪事件をきっかけに暴力団同士の抗争が勃発。
衝突を食い止めるため、大上が思いも寄らない
大胆な秘策を打ち出すが…。正義とは何か、信じられるのは誰か。
日岡は本当の試練に立ち向かっていく―。
内容(「BOOK」データベースより)

ヌルく。

本書は極道との戦いを描いた悪徳警官小説。
有名作家の書評の数々に惹かれて手にしましたが、
正直拍子抜けです。決して悪くは無いのだけれど。

補足すればオビにある「リアリティ」、「正統派ハードボイルド」
を期待された方(含む僕)はガッカリ成分多目かな。
また「予期せぬ結末」に期待された方でも、賛否両論はありそうです。
尻切れトンボ(≒策に溺れる)に感じるし、
そもそもプロローグで「パナマ帽」が出てこない時点で
僕は怪しいと睨んでしまいました(残念)。
ネタバレになるので控えますが、
とある時効目前の事件の犯人も意外性が皆無で白けます。
正直、全体を通して「可も不可もなく」な作品であり、
オビの(著名作家の)アオリが一番刺激的だったかも。

これは個人的見解ではありますが、
「リアリティ」、「ノワール」に「バイオレンス」。
またはそれらを含む所謂「正統派ハードボイルド」は
男性作家の方が僕の感性を刺激します。
女性作家のそれはちょっとヌルくて(震える声で)

蛇足で小料理『志乃』で女将の晶子が日岡にタコ飯を供する場面。
大上は「酒のつまみに米はしっくりこない」と嘯くのですが、
若い日岡は腹を空かせており、
晶子の心づくし(タコ飯)を勢い良くかき込むんですよね。
僕は若く無いけれど、酒を止めてお米のおいしさを再発見したし、
なによりタコ飯の旨さを知っています。
おかげで日岡君の満足が、僕の胃と舌で再生されてしまいました。
あ”~。

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死ぬかと思った

ゆで卵を作ったら、一つだけ色が違う。
他の白色に比べて黄みがかっている。
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匂いもする。
命の危険を感じる匂いだ。
でも食す。
そして夜中に地獄を見る事になる。

今回は正露丸も効かない
肉体のあらゆる穴から水分が噴出し、
際限がない。

死ぬかと思った。

当分は卵の「た」の字も見たくない。
今後はキケンを察知していた、
心の声に従いたい。

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柳広司『柳屋商店開店中』読了

『ジョーカー・ゲーム』シリーズ作品アリマス。
ホームズにメロスにかぐや姫もアリマス。
さらに縦横無尽のエッセイまで大盤振る舞い。
柳広司の全部ココにアリマス。
内容(「BOOK」データベースより)

玉石混交。

本書は太宰治に芥川のパスティーシュ等の短編と、
機知に富んだエッセイをまとめた一冊。
当然、統一性は皆無ですが肩肘張らずに楽しめます。

先ずは前半の短編集ついてですが、

ジョーカー・ゲームの番外編
走れメロスの裏側
野球を題材にしたジュブナイル

など、隅に置けない作品もチラホラありますが、
かつてのボツ作品を筆頭に、
最後まで意味の判らない作品もありました。
中でも『シガレット・コード』に隠されている
”一服ひろば” の文言がどうしても見つけられなくて
地団駄を踏んでしまい……。
(↑コレが悔しいからのイチャモンだったり^^;)

それでも前半の短編集は著者のファンは勿論、
ファンでなくてもそこそこは楽しめると思います。

また後半のエッセイは総じてイマイチなのですが(失礼でスミマセン)、
最後の『柳広司を創った「13」』は秀逸です。
中では新人賞が手書きを受け付けなくなった件(8.ワープロ)や、
利用者と作家の立場から見た図書館(5.図書館)など、
印象的な話しがいくつか並んでいました。

で、ここからは蛇足なんですが、
著者はかつてボクシングをされていたそうで(3.ボクシング)、
作中 ”スタンド・アンド・ファイト” の一文が紹介されています。
その意味は本書をご確認していただくとして、
僕は先日、見事に三階級制覇を果たした
ボクシングの長谷川穂積さんの試合を思い浮かべました。

勝ち負けではありません。

僕は長谷川さんの戦う姿勢にこそ、
強く胸を打たれてしまうんですよね。
それはきっと誰もが(こんな僕でさえも)
”スタンド・アンド・ファイト” しなくちゃならない時がある。
そう確信するからです。

そして今度その時を迎えたのなら
僕も長谷川さんの様に、勇気を持って立ち向かいたい
そう願っています。

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プロフィール

yuki

Author:yuki
離婚と断酒。娘達(雉猫と白黒猫)と三人(?)の日々を綴ります。
ロックと読書好き。でも酒と煙草をやらないストレート・エッジです。

娘達
長女:える(雉猫17歳) 泣き虫で臆病。温厚だけど父ちゃんには我儘な女王様。妹がちょっぴり苦手。職業:父ちゃんの監視。

次女:ふう(白黒4歳) 暴れん坊で食いしん坊。皆が食べているものは私も食べる。お姉ちゃんともっと遊びたい。職業:父ちゃんの邪魔。
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