視線が痛い その2

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今日は妹さんとまったり。
でもやっぱり……

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視線が痛い^^

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夏目漱石『草枕』読了

智に働けば角がたつ、情に棹させば流される―春の山路を登りつめた青年画家は、やがてとある温泉場で才気あふれる女、那美と出会う。俗塵を離れた山奥の桃源郷を舞台に、絢爛豊富な語彙と多彩な文章を駆使して絵画的感覚美の世界を描き、自然主義や西欧文学の現実主義への批判を込めて、その対極に位置する東洋趣味を高唱。『吾輩は猫である』『坊っちゃん』とならぶ初期の代表作。
内容(「BOOK」データベースより)

ご高説はごもっとも。

本書は夏目漱石の代表作のひとつ。
西洋と東洋を対比させた芸術論は高尚であり、
感服するしかないのですが、ちょっと退屈かも(小声で)

内容はバッサリ略で一言。出戻りの那美さん、良いなぁ(笑)
僕にソッチのケは全く無いのだけれど、
(元夫に送られた様な)彼女に憐れみ(蔑み)の視線を受けたら、
それだけでゾクゾク何かを感じてしまいそうです(笑)

逆に主人公の洋画家が知人にいたら、ちょっと嫌かなぁ。
当世風に言えば彼からは「上から目線」を感じると思うんですよね。
何もかも見透かされ、勝手に解釈し、いつのまにか判じられてしまう。
彼と渡り合う?には、膨大な知識に裏打ちされた、
確固たる信念が必要と感じてしまいました
(付き合うのが面倒臭いタイプ)。

因みに、ひろく知られている通り、
本作に特段の物語(ストーリ)はありません。
ただ画家が温泉に行き、知り合った方と語らいで、画材を得る。
それだけです。
きっと開陳される膨大な文明や芸術に関するアレコレが
本書の要諦だとは思うのだけれど、僕にはいささか高尚過ぎました。
また日本の誇るべき文化が世界中に浸透した現代においては、
ちょっとだけ時代遅れを感じずにはいられません。

以上、夏目漱石は30年ぶりだと思うけれど、
意外と楽しめませんでした(小声で)
多くと同じく『こころ』で感銘を受けた少年(僕)も、
オッサンになって感受性が磨耗してしまったのかな?
それとも選んだ作品が良くなかったのか……(そう思いたい^^)。
けれど未読の、しかし読みたい『夏目漱石』は
まだまだありますからね?
これからも徐々に拝読して行きたいと思います。

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視線が痛い

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お姉ちゃんとまったり。

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でも、ちょっと振り向けば……

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視線が痛い^^

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伊集院静『ひとりで生きる 大人の流儀9』読了

一人で生きることを自覚せよ、と言っても、そう簡単にできるものではない。泣く雨の夕暮れも、一人で膝をかかえて星を見上げる夜半もあるであろう。孤独というものには、やるせなさがどこかに隠れている。なのに一人で生きようとしている人には、家族、兄弟姉妹、仲間、同僚、友と日々、逢ったり、連絡を取り合って、普通に生きている人たちには、ないものがある。あの潔さに似たものは何なのだろうか? ひとりで生きることは、一見淋しいものに思えるが、実は美しい人間の姿であるのかもしれない。――伊集院静
シリーズ累計195万部超の大ベストセラー第9弾。
内容(出版社内容紹介より)

貴方はいざ知らず。

本書は『大人の流儀』シリーズの第9弾
(その他はコチラ→1,2,3,4,5,6,7,8,9
数は少ないけれど『ひとりで生きる』意味や意義について、
首肯するところがありました。

年に一度、銀座で綺麗に遊ぶ老人
生意気な小説家と口を利かなかった寿司職人
苦手なソロバンを頑張った少女

内容はバッサリ略で一言、割と面白かったです。
正直、期待値がかなり低かったので
この評価も出血大サービスなんだけれど(笑)

因みに『人間の基本』の一編の中で「量は質を凌ぐ」と説き、
続けて

瓢箪とて、やたら振っていれば妙な駒が出るやもしれない(本文より)

とありました。
まぁこれは本シリーズを筆頭に、著者の十八番の同じネタの使いまわし。
それも他に類をみない “乱発” の自己弁護でしょう。
これからも僕達は著者の全作品に期待するのではなく、
“妙な駒” に偶に出会えれば御の字……程度が良いと思います(笑)

それにしても本シリーズは毎回タイトルが秀逸ですよね。
もっと言えば、中身が伴わず、タイトルだけの看板倒れ。
しかも毎回タイトルと中身の相関関係が薄いのだけれど(苦笑)

最後に一番印象に残った『それでも生きなさい』の一編をご紹介。
そこではコチラ(伊集院静『女と男の絶妙な話。』読了)でも紹介した
妻が浮気をして、子供が実の息子ではなかったご主人の(お悩みの)
その後が記されていました。その詳細は本書をご確認していただくとして、
僕は殆ど落涙するほど胸が熱くなってしまいました。
ご主人の心境を思えば

軽はずみなコトは言えません。

正直、ご主人は易きを捨て、辛い方の選択をしましたからね。
それは痛みをひとりで引き受けることであり、
きっとご主人の魂の傷は永久に癒える事はないでしょう。
けれど、

ご子息は幸せになります。

絶対に幸せになります。
ケースは違うけれど、僕も父が我が身を挺して守り、
無償の愛を与えて育てた息子です。
ご子息が幸せ者であること、僕が保障します。

また例え真実を知る時がきても、父から受けた愛の大きさを知り、
彼はいっそう強くて優しい男になるでしょう。
貴方はいざ知らず、しかし貴方のご子息は幸せだ。

追伸:
僕は呑めないけれど、遠く、心の中で、ご主人に敬意の杯を。
そして息子さんが成人したら、彼と一緒にお酒を飲んでほしい。
心からそう願っています。


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モトリー・クルー、ファイナル・ツアー時に署名した契約書を爆破! 再結成を発表

詳細はコチラ

U2の来日もそうだけれど、なんで今頃なんだろう。
二人の間に、なにもかもが遅すぎる。

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三島由紀夫『獣の戯れ』読了

銀座にある西洋陶器店でアルバイトをする大学生の幸二は、店主の逸平から、「決して嫉妬しない妻の優子を嫉妬させるために、情事に忙しい」と打ち明けられる。その時以来、優子に同情し、愛するようになった幸二は、夫婦間の失われた愛の復活を願って、優子を逸平の浮気の現場に連れて行くが…。
内容(出版社内容紹介より抜粋)

姦通小説。でも通俗なだけではない。

本書は三島由紀夫の男女三人による相姦劇。
一見、単純な三角関係ではありますが、
深く『死』を内包した観念的な作品でもありました。
佳作

浮名を流しながら、妻の嫉妬を得たい夫
夫を支えながらも、行き詰る妻
夫婦によって自壊してゆく青年

内容はバッサリ略で一言、とても良かったです。
従前はもっと軽い作品(ただの姦通小説)と思っていたのですが、
存外に読み応えがありました。
簡単に物語を顕せば、入口がちょっとだけ風変わりで、
出口は割とありふれた三角関係だったと思います。
ですが、その過程が不可解の連続であり、
しかし絶妙に(読者を)思索に駆り立てる描写が続くんですよね。
正直、定次郎と喜美と言う父娘の関係と、
彼等が示唆するモノが何なのかサッパリ判らなかったけれど、
それ以外は判らないなら判らないなりに感じるモノがありました。
例えば、

この幸福は疑いもなく、
俺のスパナの一撃から生まれたんだ(本文より)

とした幸二の述懐は、表面的にはただの「無責任」になるでしょう。
けれど、幸二以外の二人の魂に着目してみても、
この感慨ですら、あながち間違いとも言えない。
そんな人間の複雑極まりない様子が
本作品には生々しくあった様に感じました。

新潮文庫版で170ページちょっとの中編ですが、
非常に読み応えのある作品です。
特に「姦通なんて通俗だ!」と敬遠されていた方は、
1度試してみては如何でしょうか。

蛇足で真っ赤な口紅について。
それは逸平の妻・優子の描写にあり、
とある事件の前後で彼女の落差を際立たせる
キーワード(アイテム)となっていました。
で、僕は読書中に物語とは別のところで

真っ赤な口紅は、やっぱり怖いな

って感じてしまったんですよね。
でもそれは命の危険とか、金銭的に身包みをはがされる
とかの怖いではなくて……。
例えるなら制服に身を包んだ警官を前にする、
そんなちょっとした緊張感みたいな怖さ。
そして僕は女性の真っ赤な口紅(唇)を前にすると、
緊張する(傾向にある)と気が付きました。
因みにコチラ(角田光代『口紅のとき』読了
の蛇足で少し触れたのだけれど、そこで記した僕の失敗とは
女性の好みより明るい色の口紅を贈ってしまったコト。
さらなる詳細は控えるけれど、女性は男が思う以上に、
キュートよりアダルトなモノ(明るい色より真紅)を
求めるのかも知れませんね。
逆を言えば男は(アダルトな)真っ赤な口紅を、
怖れる(敬遠する)傾向にあるのではないでしょうか。

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La vie en rose

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Lazy Lazy Lazy Afternoon♪

おまけ:
La vie en rose
BGM: 吉川晃司 / La vie en rose

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2階に引越し(コタツを出しました)

before.
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after.
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我が家もコタツ。はじめました。

おまけ:
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僕達親子は、いつもの通り。

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太宰治『斜陽』読了

破滅への衝動を持ちながらも“恋と革命のため"生きようとするかず子、麻薬中毒で破滅してゆく直治、最後の貴婦人である母、戦後に生きる己れ自身を戯画化した流行作家上原。没落貴族の家庭を舞台に、真の革命のためにはもっと美しい滅亡が必要なのだという悲壮な心情を、四人四様の滅びの姿のうちに描く。昭和22年に発表され、“斜陽族"という言葉を生んだ太宰文学の代表作。
内容(出版社内容紹介より抜粋)

自然死。

本書は太宰治を代表する中編小説。
戦後、没落していく貴族の様子を描いており、
一定以上の哀れみと、ほんの僅かな諦めが過ぎります。

貴族のお嬢様である母
麻薬中毒の弟
そして
恋と革命に生きるかず子

内容はバッサリ略で一言、意外と何も感じません。
もう少し言えば僕の知る太宰の中でも、
心にひっかかる何かが殆ど無く、
印象の薄い作品となってしまいました(小さな声で)。

有名な作品なので、解説?も割愛。
いきなりの感想となってしまいますが、
本書を貫いていたのは『自然死』だったと僕は思います。

戦後、没落していく貴族も
世間に馴染めず自死を選ぶ者も
恋や革命と盲目な人生を選ぶ者も

全て、ある意味での『自然死』だったのでは無いでしょうか。
彼等の境遇に同情するところは多々あれど、
一方である程度は仕方がない(自然淘汰)。
意味合いにおいては恵まれた人の老衰と殆ど変わらない、
と感じてしまいました。
冷たいようだけれど、いづれも避けがたい『自然死』だったし、
それ以上でもそれ以下でもないのでは。

因みに弟・直治と愛人・上原を足して2で割ったのが太宰治。
僕はそう感じました。
またそれが唯一、いま僕は『太宰治』を読んでいるな、
と感じられるポイントだったかも知れません。

以上、僕は語るほど『太宰治』を読んでいないけれど、
本書は特に印象の薄い作品として記憶することになりそうです。
でもそれは僕が生まれながらに貧乏で、
今も(恥も外聞も無く)ただ生きるだけで必死。
だから共感を覚えなかっただけかも知れません。
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このあと、コタツをだしました

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寒いと皆が集まって仕事になりません(鼻の下でろーん)
もう二階に引越しして、コタツを出そう。

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Tag:娘たち(雉猫享年23・白黒猫9歳)  Trackback:0 comment:0 

プロフィール

yuki

Author:yuki
離婚と断酒。娘達(雉猫と白黒猫)と三人(?)の日々を綴ります。
ロックと読書好き。でも酒と煙草をやらないストレート・エッジです。

娘達
長女:える(雉猫享年23) 臆病で泣き虫。けれど誰よりも強くて優しい子。僕の宝物。職業:これからもずっと父ちゃんの監視。

次女:ふう(白黒9歳) 暴れん坊で食いしん坊。皆が食べているものは私も食べる。いまもお姉ちゃんを探しちゃう。職業:父ちゃんの邪魔。
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