麻宮ゆり子『世話を焼かない四人の女』読了

裏の顔を持つ住宅メーカー総務部長、2トントラックを乗りこなす宅配ドライバー、逃げた夫に代わり経営者となった清掃会社社長、“敏感すぎるセンサー”に悩むパン屋アルバイト―頑張りすぎるあなたの背中をやさしく撫でる、新時代お仕事小説。
内容(「BOOK」データベースより)

取捨選択。

本書は働く4人の女性を描いた連作短編集。
敬語で旅する四人の男」と一部設定が重なっており、
既読の方はさらに楽しめる作品になっています。

白髪を染めない総務部長
お愛想が苦手な宅配ドライバ
センシティブなパン屋さん
そして
清掃会社の女社長

内容はバッサリ略で一言、とても良かったです。
それは性別に一切関係なく、
主人公の女性達がみな自立していたから。
僕は男だけれど、同じく一人で立つ者として、
彼女らに多くの共感を覚えました。
でもだからと言って、

一人で全部は上手くやれませんよ?

回らないし、出来ないし、多すぎたりもする。
だからこそ多くの人たちが仲間と、家族と、世間と
上手く協力してやって行くのだと思うけれど、
それだけじゃあ、ちょっと情けないですよね。
僕達は立派なオトナなんだし。

出来ないことは諦める。
いらないモノは捨てる(無視する)。

一人では全部が全部上手くは出来ないけれど、
それでも取捨選択をしながら自立し続ける。
また例え今は事情が許さなくても、
いつでも自立する覚悟を忘れない。
本書はそう訴えていた気がします。

多分、自立にはネガティブなイメージが(も)あるでしょう。
けれど、本当に自立している人は、
そんな世間の目や噂を気にしていられないんじゃないかな?

自分のコトだけで目一杯。

きっとそれが実情なんだけれど、
僕はそれで良い(let)と思うし、それが良い(wish)です。

蛇足?で「敬語で旅する四人の男」で主役の一人だった斉木。
本書ではチョイ役以上?ジョーカーみたいな役割で登場します。
で、彼をみて僕はこう思ったんですよね。
斉木が実在して(例えば仕事の同僚として)近くにいたら、
僕は冷静で居られるのかな?って(笑)
またアルエちゃんには幸せになって欲しいけれど、
もし僕が彼女の父親なら、斉木との交際を賛成できるのか?って。
これは全く余計なお世話なんだけれど、
思わず自問自答してしまいました。
勿論、間違いなく本人(アルエちゃん)の意思に任せますが、
心の奥底で不安が芽生える可能性を否定できなくて。

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さきいかが好き

お酒を飲んでいるときは
全くと言って良いほど食べなかったのだけれど。
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今はおやつ代わりに食べている。
ポテチよりお腹にたまるのが○(マル)

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森博嗣『神はいつ問われるのか?』読了

アリス・ワールドという仮想空間で起きた突然のシステムダウン。ヴァーチャルに依存する利用者たちは、強制ログアウト後、自殺を図ったり、躰に不調を訴えたりと、社会問題に発展する。仮想空間を司る人工知能との対話者として選ばれたグアトは、パートナのロジと共に仮想空間へ赴く。そこで彼らを待っていたのは、熊のぬいぐるみを手にしたアリスという名の少女だった。
内容(「BOOK」データベースより)

神は変化する。

本書は「WWシリーズ」の第2弾(1,2
今回はリアルとヴァーチャルの境と差異、
そして「神」について考察がなされています。

仮想空間の神
リアルにおける神
そして
観察時点で変わる神

内容はバッサリ略で一言、はぁ~面白かった。
それは何といってもロジが魅力的なトコロ。
彼女は人間だと予想されるのだけれど、
それでもここまで人間らしいトコロがあったとは!(笑)
またS&Mシリーズからのファンなら思わせぶりな描写もあり、
今後の期待も膨らみます……って、
ロジはクローン(ウォーカロン)なの??

正直、仮想空間に調査に赴いた前半は

お世辞にも面白いとは言えないゲーム(本文より)

であり、Wシリーズを含めても珍しく退屈でした。
また、そもそもレベルの話になってしまうけれど、
「リアルとヴァーチャル」と言ったテーマはありふれているし、
その考察も「森博嗣」らしさはあっても、新しさに欠けます。
ラブコメを絡めたトリックは良かったけれど、
それが無ければ一見さんにとって、ほとんど凡作かも知れません。

しかし「神」については流石です。
それは具体的な記述はないし、意図されてもいないかも知れない。
けれど「神」に時間軸による複数の人格(?)みたいなモノを
僕は想像することが出来ました。
例えば「生殺与奪」は神の定義の一つだと思うけれど、
それは哲学的なモノよりはもう少し実際的な
時間軸でも分けられるんじゃないかな?
きっと神は観察時点によっては自然(例えば火)だし、
社会(リアル)だし、AI(ヴァーチャル)だし、自分自身。
本書はそう示唆していたように思います。

それにしても「森博嗣」は本当に素晴らしいなぁ。
何よりこのサジェッションこそが「森博嗣」です。
これだけで本書はの価値は何物にも代えられません。

蛇足でトーストに塗るモノについて。
作中、ロジはとある加工食品に間違えられて、
たいそうご立腹されてしまいます(可愛い^^)
その詳細は本書をご確認していただくとして、
僕はトーストに塗ると言えばバター一択なんですよね。
勿論、ピーナッツやストロベリィと言った甘いモノも大好きだけれど、
ヤマザキ薄皮ミニパンシリーズがあります。
僕はこのシリーズのびっくりするぐらいヘビーユーザです(笑)

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冷えものでござい

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ちょいと失礼。

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赤松利市『女童』読了

ヒステリックな母親がもたらすストレスは、大西恵子の精神を蝕んだ。苦痛から逃れるため薬物摂取に至り、彼女は壊れるばかり。父親の浩平は娘のために決意した。「どっかに逃げよう」十五歳の恵子は父と共に神戸へ赴き、慈愛に満ちた日々が心を癒していく。平穏な生活の合間、病の完治を期して訪れたクリニック。主治医の方針で二人は本心を綴ったレポートを提出することに。だが、暴かれる本音と醜悪な思惑が、幸福な生活に影を落とす。新たな問題作となる無慈悲の人間ドラマ。
内容(「BOOK」データベースより)

もうたくさん。

本書は衝撃の問題作『ボダ子』のスピンオフ作品。
『ボダ子』の中にある、父娘で過ごした僅かな期間をとりあげ、
哀しいまでの愛が描かれていました。

尋常ではなくヒステリックな母
金と愛情に充ちた父
そして
境界性人格障害の娘

内容はバッサリ略で一言、もうたくさんです。
(本書は多分に事実ですが)たとえフィクションだとしても、
これ以上悲惨な話には触れたくはない。
そう感じながらの辛い読書になってしまいました。

作品自体に問題はありません。
むしろ読者を、抉るし、刻むし、塗りつぶす。
それは多分に不快なナニかではあるのだけれど、
訴える力は過剰にあります。
読む時の体調や精神状態を選ぶ?とは思うけれど、
凡作から遠く正反対のトコロにある作品に違いありません。
ただ

父が娘を想う心、娘が父を求める魂

が、結果的に救われないこと。
それを『ボダ子』で知るだけに
やるせなさばかりが強調されてしまいました。

『ボダ子』を読まれた方には是非のお勧めではあるけれど、
読む時は充分にご注意を。

最後に。
人格者ぶるつもりはないのだけれど、
少女を喰い物にする大人たちには吐き気が止まりません。
理解できないし、気持ち悪い。
「穢らわしい」でさえ綺麗すぎると感じます。
なのでたとえフィクションでも

少女だけは、子供だけは……。

読書に限らず、テレビでも、映画でも、インターネットでも。
常にそう感じてしまいます。
実際には何も行動していないし、無責任な発言なのだけれど。

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チキンカツと柚子入り大根の漬物

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近くに来たついでだそうで。

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ありがたや、ありがたや。

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まだかな

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まだかな、まだかな。

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私の番、まだかな。

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長岡弘樹『風間教場』読了

本邦初の警察学校小説は、新たなステージへ。驚愕のラスト!
内容(「BOOK」データベースより)

根っこは一緒。

本書は『教場』シリーズの第四弾(1,2,3,4
それまでと正反対に「退校者ゼロ」の指示を受けた教官・風間。
しかし彼の全く変ることの無い信念みたいなモノに、
清清しい気分にさえなりました。
佳作。

内容はバッサリ略で一言、面白かったです。
シリーズ初の長編だし、『風間教場』の目的も(表面上は)変わった。
ネタバレを避けるけれど、とある人物に大きな設定も加わり、
シリーズの大きな節目、あるいは転換点である事に間違いありません。
けれど、本作だってそれまでと

根っこは一緒

なんですよね。
結局、風間がやっていることは生徒を篩(ふるい)にかけること。
でもその目的は落とすことではなく、救うことだった気がします。
個人的に生徒の一人・比嘉に関しては「?」がついたけれど(笑)、
その他はみな立派な警官になると信じるコトが出来ました。

またラストが良かったです。
作中の多くの人物と同じく、
僕もその秘密を割と早い段階で気が付いたのだけれど、
それでも周囲の反響?には温かい気持ちになりました。
微かに不安もあるけれど、きっと次回作もあると信じます。
助教の他に、講師だって、校長だってあるのですから。

なお本作は一応の長編となっていますが、
内容は短編……というかショートショートの積み重ね。
小さなトリック?コネタ?を強引に絡めつつ、
しかし圧倒的なスピードで駆け抜ける。
多少のアラはご愛嬌だけど、まさしく『長岡弘樹』の筆でした。

蛇足で優羽子の件について。
こちらもネタバレを避けますが、
ちょっと時間軸的に疑問が残ってしまいました。
それは実際的なモノが90%なんだけれど(なんせ僕は男なので)、
残り10%は心情的なモノ。そんなに早く落ちるモノなのかな?

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日野橋はただいま復旧工事中

去年の台風19号の影響で日野橋の橋脚が沈下しました。
その影響で現在も甲州街道の日野橋は通行止めになっています。
さらには日野橋の下を通るサイクリングロードも通行止めになっており、
国立から羽村までをホーム・コースとしている
自転車好きの一人(僕)として心を傷めております。
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写真は最近の復旧工事の様子。
ブルドーザーが盛んに整地?していました。
でも工事はまだまだ端緒についたばかり。
復旧は令和2年梅雨前を目指しているとのコトでした。
それまで待ち遠しいけれど、工事は安全第一でお願いします。

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嶽本野ばら『ROCK’N’ROLL SWINDLE 正しいパンク・バンドの作り方』読了

まるで接点のなかった者同士が、音楽という共通項だけを頼りに知り合い、お互いの歴史やフェイバリット、価値観を取り交わすうち、必然的に恋に堕ち交際がスタートするが如く、バンドもまたスタートする。こいつらはアホまるだしだけど、誇るべき僕の仲間だ。愛と笑いの新型パンク小説。
内容(「BOOK」データベースより)

トリップ可能。

本書は『下妻物語』の著者がギターも弾けぬままバンドを結成し、
初ライブを行うまでの(ほぼほぼ)ノンフィクション・ノベル。
道玄坂の地下室の住人は、問答無用で読むべし。

内容はバッサリ略で一言、もうサイコー!(キャンディ^^)。
僕もハコ好きの端くれとして、
最初から最後まで興奮が抑えられませんでした。

正直、話は盛り上がりに欠けるし、既視感もタップリ。
おまけにはじめて触れる著者の筆(文体及び思考)は、
おっさん(僕)には恥ずかしさばかりが目立ちました。
それを大雑把にまとめれば「中二病」。
題材がロックでなければ途中で放り投げていたと思います。
しかし……。

猫にマタタビ、嶽本野ばらに大麻ではないけれど、
ハコ好きならこの一冊でほとんどトリップ可能です。
僕も仕事で徹夜明けなのに、寝るのを忘れてしまいました(笑)

魔太朗(僕にとっては廣嶋のドラマー)
マティ(僕にとっては FURS で Rama Amoeba で店長^^)
HATE HONEY(僕にとっては勿論、高木フトシ!!)
そして
道玄坂の地下室……

これらにピンと来た方は、読まないと人生損しますぞ?

蛇足:
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初版、P165-6行目。
『野ばらちゃんの好きなパンクが
SONIC YOUTH や NIRVALA のオルタナ系なら…』の
“NIRVALA” は “NIRVANA” の誤りです。
自分のアイドルなのに間違えるなんて!って思ったけれど、
もしかして「ニルヴァーナ」を「ニルばーら」って、
“ばら” にかけたのかな?
でもココ以外は全部 “NIRVANA” になっているしなぁ(笑)

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プロフィール

yuki

Author:yuki
離婚と断酒。娘達(雉猫と白黒猫)と三人(?)の日々を綴ります。
ロックと読書好き。でも酒と煙草をやらないストレート・エッジです。

娘達
長女:える(雉猫19歳) 泣き虫で臆病。温厚だけど父ちゃんには我儘な女王様。妹がちょっぴり苦手。職業:父ちゃんの監視。

次女:ふう(白黒5歳) 暴れん坊で食いしん坊。皆が食べているものは私も食べる。お姉ちゃんともっと遊びたい。職業:父ちゃんの邪魔。
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