監視社会



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道尾秀介『スタフ』読了
街をワゴンで駆けながら、料理を売って生計をたてる女性、夏都。彼女はある誘拐事件をきっかけに、中学生アイドルのカグヤに力を貸すことに。カグヤの姉である有名女優のスキャンダルを封じるため、ある女性の携帯電話からメールを消去するという、簡単なミッションのはずだったのだが―。あなたはこの罪を救えますか?想像をはるかに超えたラストで話題騒然となった「週刊文春」連載作。
内容(「BOOK」データベースより)
叱らなくちゃ。
本書はバツイチの女性・夏都が巻き込まれた事件のお話。
罪と愛が秤にかけられており、
一般的には断定の難しい問題が描かれていました。
でも罪は罪では?
パソコンに精通する今時な甥
姉の為に奔走するコスプレアイドル
不器用な塾の数学講師
内容はバッサリ略で一言、まあまあです。
正直、特筆すべき点はないのですが、
絶対的な悪意は存在しないし、死人も出ない。
罪と愛と言う、割と哲学的な問題を扱っているけれど、
決して深掘りはされていない。ハッキリとライトなんですよね。
この点、ナイトキャップの読書には良かったです。
個人的にはキャラに共感できた分、前半の方が面白かったです。
反面、真相が明らかになる後半は、ちょっと退屈でした。
ありきたりだし、我田引水。
おまけに前半に覚えていたキャラへの共感も
殆ど霧散してしまったのが残念でした。
最後に。
もし目の前に愛を渇望する子供がいたのなら、
僕は出来る範囲で寄り添います。
そんなの当たり前だし、大人の務めです。
また一方で、もしそこに罪があるのなら、
たとえ相手が子供でも、ちゃんと叱るべきじゃないかな?
それも大人の務めだと僕は思います。それでも……。
いつきっと14歳の二人が
自分は子供だった。
そう気が付く時が来るでしょう。
それは大人になる良い面の一つです。
内容(「BOOK」データベースより)
叱らなくちゃ。
本書はバツイチの女性・夏都が巻き込まれた事件のお話。
罪と愛が秤にかけられており、
一般的には断定の難しい問題が描かれていました。
でも罪は罪では?
パソコンに精通する今時な甥
姉の為に奔走するコスプレアイドル
不器用な塾の数学講師
内容はバッサリ略で一言、まあまあです。
正直、特筆すべき点はないのですが、
絶対的な悪意は存在しないし、死人も出ない。
罪と愛と言う、割と哲学的な問題を扱っているけれど、
決して深掘りはされていない。ハッキリとライトなんですよね。
この点、ナイトキャップの読書には良かったです。
個人的にはキャラに共感できた分、前半の方が面白かったです。
反面、真相が明らかになる後半は、ちょっと退屈でした。
ありきたりだし、我田引水。
おまけに前半に覚えていたキャラへの共感も
殆ど霧散してしまったのが残念でした。
最後に。
もし目の前に愛を渇望する子供がいたのなら、
僕は出来る範囲で寄り添います。
そんなの当たり前だし、大人の務めです。
また一方で、もしそこに罪があるのなら、
たとえ相手が子供でも、ちゃんと叱るべきじゃないかな?
それも大人の務めだと僕は思います。それでも……。
いつきっと14歳の二人が
自分は子供だった。
そう気が付く時が来るでしょう。
それは大人になる良い面の一つです。



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香りの変化

トイレの消臭剤。
およそ10年前にダイソーで買ったそれは、
当時は柑橘系の香りでした。
が、今はな、な、なんと!?バニラの香りです。
もう少し言えばプリンに近いでしょうか。
隠し切れない卵の生々しさが、なんとも言えません。



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村上春樹『レキシントンの幽霊』読了
古い屋敷で留守番をする「僕」がある夜見た、いや見なかったものは何だったのか?椎の木の根元から突然現われた緑色の獣のかわいそうな運命。「氷男」と結婚した女は、なぜ南極などへ行こうとしたのか…。次々に繰り広げられる不思議な世界。楽しく、そして底無しの怖さを秘めた七つの短編を収録。
内容(「BOOK」データベースより)
一寸先は闇。
本書は『村上春樹』による7つの短編集。
その多くが尋常ならざるモノとの遭遇を描いており、
どこか怪談の趣がありました。
内容はバッサリ略で一言、とても良かったです。
上記で怪談っぽいとしましたが、そこは流石の『村上春樹』。
殆ど恐怖を感じさせることはありません。
むしろ「死」や「孤独」と言ったモノを
ある意味で清清しく感じるコトが出来ました。
また「一寸先は闇」に似たような、
著者一流の人生訓みたいなモノも感じます。
『沈黙』の大沢や、『氷男』の「私」が経験したように、
フトした事で世界は激変してしまうコト。
またそのような(激烈な)経験は人間を否応なく
良い方にも悪い方にも変えてしまうコト。
それは『レキシントンの幽霊』にあるような近しい人の死は、
むしろマイルドな出来事とさえ感じてしまう程。
そんな「一寸先は闇」の(ある意味で想像以上の)恐ろしさを
本書はいくつかの側面から描いていたと感じます。
蛇足で僕のお勧めの一編をご紹介。
それは『緑色の獣』であり
緑色の獣とそれを退治する「私」が描かれています。
その詳細は本書をご確認していただくとして、
僕は『緑色の獣』の示唆するところは「私」の愛人。
しかも不倫のそれだと50%の割合で感じました。
つまり本作は「私」の利己的な面を描いている気がしたんですよね。
また一方で残りの50%は全く正反対の利他的にも思えます。
例えば『緑色の獣』は「私」そのものであり、
もう少し言えば「私」の独善的な部分。
それを駆逐する様子はある意味で自殺の様にも感じられ、
故に利他的な面を描いていたのかな?と(この想像は我ながら怖ろしい)。
いづれにせよ、「私」が緑色の獣を嬲る様子に悲壮感はなく、
むしろ愉悦の様なモノを感じました。
それがまた違った意味でゾクゾクするのだけれど(笑)
内容(「BOOK」データベースより)
一寸先は闇。
本書は『村上春樹』による7つの短編集。
その多くが尋常ならざるモノとの遭遇を描いており、
どこか怪談の趣がありました。
内容はバッサリ略で一言、とても良かったです。
上記で怪談っぽいとしましたが、そこは流石の『村上春樹』。
殆ど恐怖を感じさせることはありません。
むしろ「死」や「孤独」と言ったモノを
ある意味で清清しく感じるコトが出来ました。
また「一寸先は闇」に似たような、
著者一流の人生訓みたいなモノも感じます。
『沈黙』の大沢や、『氷男』の「私」が経験したように、
フトした事で世界は激変してしまうコト。
またそのような(激烈な)経験は人間を否応なく
良い方にも悪い方にも変えてしまうコト。
それは『レキシントンの幽霊』にあるような近しい人の死は、
むしろマイルドな出来事とさえ感じてしまう程。
そんな「一寸先は闇」の(ある意味で想像以上の)恐ろしさを
本書はいくつかの側面から描いていたと感じます。
蛇足で僕のお勧めの一編をご紹介。
それは『緑色の獣』であり
緑色の獣とそれを退治する「私」が描かれています。
その詳細は本書をご確認していただくとして、
僕は『緑色の獣』の示唆するところは「私」の愛人。
しかも不倫のそれだと50%の割合で感じました。
つまり本作は「私」の利己的な面を描いている気がしたんですよね。
また一方で残りの50%は全く正反対の利他的にも思えます。
例えば『緑色の獣』は「私」そのものであり、
もう少し言えば「私」の独善的な部分。
それを駆逐する様子はある意味で自殺の様にも感じられ、
故に利他的な面を描いていたのかな?と(この想像は我ながら怖ろしい)。
いづれにせよ、「私」が緑色の獣を嬲る様子に悲壮感はなく、
むしろ愉悦の様なモノを感じました。
それがまた違った意味でゾクゾクするのだけれど(笑)



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あくび その2



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日経コンピュータ『みずほ銀行システム統合、苦闘の19年史 史上最大のITプロジェクト「3度目の正直」』読了
「2025年の崖」からの転落を防ぐ秘訣がここにある。
内容(「BOOK」データベースより)
的外れ。
本書はみずほフィナンシャルグループ(FG)の
「勘定系システム」の刷新・統合プロジェクトを記した一冊。
このプロジェクトが困難を極めた理由が判りました。
内容はバッサリ略で一言、みるべきがありません。
少なくともシステム開発で飯を喰っている人間に読む価値はありません。
むしろ飯を吹くことになるでしょう(噴飯)
冒頭に「困難を極めた理由が判りました」と記したけれど、
勿論皮肉です。
本書はシステムのシの字も知らない上層部が、
ビジネス本よろしくプロジェクトの問題と対策をあげている。
それはそれで有意義だし、マネージャ側がシステムの中身を
知る必要は全く無いけれど、あまりにも的が外れています。
本書に通低する
システム開発も突き詰めれば(ビジネスの)基礎が大切……
みたいな、
おためごかしな論調は一体誰に向けられていたのかな?
この(ほとんど上層部的な)的外れな視点、思考こそ、
プロジェクトが失敗する最大の原因と個人的には確信。
かつて似たような案件で
現場の上司を失い、同僚を失い、部下を失った僕は、
本書の的外れ、あるいは意図的な欺瞞に憤りさえ感じました。
大言を吐くつもりはありません。
同じ日経コンピュータの
『動かないコンピューター ― 情報システムに見る失敗の研究』
にもあった様に、大規模なシステム開発の難しさは論をまたない。
でもだからこそ一般的な(ビジネスの)セオリーや精神論から離れ、
システム開発固有のノウハウを議論すべきではないのかな。
本書にそのキッカケさえも見いだせなくて、非常に残念です。
内容(「BOOK」データベースより)
的外れ。
本書はみずほフィナンシャルグループ(FG)の
「勘定系システム」の刷新・統合プロジェクトを記した一冊。
このプロジェクトが困難を極めた理由が判りました。
内容はバッサリ略で一言、みるべきがありません。
少なくともシステム開発で飯を喰っている人間に読む価値はありません。
むしろ飯を吹くことになるでしょう(噴飯)
冒頭に「困難を極めた理由が判りました」と記したけれど、
勿論皮肉です。
本書はシステムのシの字も知らない上層部が、
ビジネス本よろしくプロジェクトの問題と対策をあげている。
それはそれで有意義だし、マネージャ側がシステムの中身を
知る必要は全く無いけれど、あまりにも的が外れています。
本書に通低する
システム開発も突き詰めれば(ビジネスの)基礎が大切……
みたいな、
おためごかしな論調は一体誰に向けられていたのかな?
この(ほとんど上層部的な)的外れな視点、思考こそ、
プロジェクトが失敗する最大の原因と個人的には確信。
かつて似たような案件で
現場の上司を失い、同僚を失い、部下を失った僕は、
本書の的外れ、あるいは意図的な欺瞞に憤りさえ感じました。
大言を吐くつもりはありません。
同じ日経コンピュータの
『動かないコンピューター ― 情報システムに見る失敗の研究』
にもあった様に、大規模なシステム開発の難しさは論をまたない。
でもだからこそ一般的な(ビジネスの)セオリーや精神論から離れ、
システム開発固有のノウハウを議論すべきではないのかな。
本書にそのキッカケさえも見いだせなくて、非常に残念です。



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【新型コロナウイルス】依存症の理解を深めるための普及啓発イベント 東京開催が無観客で【残念無念】
コチラの東京開催。
イベントそのものは当然、アルコール依存症と闘う
ZIGGY の森重樹一さんも登場とあって非常に楽しみにしていました。
しかし……

最近、僕はいろいろあって。
なので久しぶりに森重(あえて敬称略)が頑張っている様子を拝見し、
気合を入れなおそうと考えていました。
仕方が無いけれど、とても残念です。
おまけ:

BGM: ZIGGY / ペシミストのため息
イベントそのものは当然、アルコール依存症と闘う
ZIGGY の森重樹一さんも登場とあって非常に楽しみにしていました。
しかし……

最近、僕はいろいろあって。
なので久しぶりに森重(あえて敬称略)が頑張っている様子を拝見し、
気合を入れなおそうと考えていました。
仕方が無いけれど、とても残念です。
おまけ:

BGM: ZIGGY / ペシミストのため息



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全部ゆるしちゃう
抱っこが大好きふう助さん。
どんな時でも僕の左腕にむりくり入って(?)きます。
でもこの瞬間

スリッパにゲポッしたコトも
シーツで爪を研いだコトも
コーヒーカップを倒してコタツ布団を真っ黒にしたコトも
全部全部ゆるしちゃう。
どんな時でも僕の左腕にむりくり入って(?)きます。
でもこの瞬間

スリッパにゲポッしたコトも
シーツで爪を研いだコトも
コーヒーカップを倒してコタツ布団を真っ黒にしたコトも
全部全部ゆるしちゃう。



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森博嗣『森遊びの日々』読了
創作、工作、思索―日々思うこと、考えていること。181日分。
内容(「BOOK」データベースより)
『老い』は可愛い。
本書はブログ「店主の雑駁」をまとめた二冊目(1,2)
今回は 2018/1/1 から 2018/6/30 までが掲載されています。
内容はバッサリ略で一言、あれ!?なんか良いな(笑)
僕は著作の95%は読んでいると思います(学術書などは未読)。
なので、最近のエッセイや新書には
少なくないマンネリを感じているんですよね。
それは本書でも同じこと。
けれど、今回は著者の問わず語り(?)が、
何故かスンナリ受け入れられました。
清流のようにサラサラと、超伝導のようにスルスルと(笑)
で、その理由は本書が「日記」だったからかな?
と、ふと思いました(勿論、僕の精神状態もありますが^^;)
日記だから身辺記録?以外に格別なテーマはなく、
雑談は余白を埋める程度の軽さでしかない。
で、この軽さが功を奏した様な気がしました。
きっと、授業でも、お小言でも同じですよね?
同じこと(二度目以降)はサラっと流してもらう。
これが良かったんだと思います(笑)
蛇足で『老い』について。
それは2/24の日記にあったのですが、
かつては『老い』と言う文字には良い意味しかなかった。
反対に『若い』は非難する言葉だった、とありました。
その詳細は本書をご確認していただくとして、
僕が老人だから、って訳ではないけれど、
強い説得力を感じました。
また、おまけのコメントに
老犬、老猫は可愛いものです。
老けるほど可愛くなります。(本文より)
とあったのですが、
本書の中で一番の拍手喝采となりました。
僕はえる坊(雉猫)と暮らしてもうすぐ19年になります。
そして、える坊の、老猫の可愛さは
ある意味で子猫を軽く超えているんですよね。
それは色々あるのだけれど、老猫の可愛さは
いつでも(そこにいなくても)感じられるコトにあります。
例えば僕なら「える坊」って名前を思い浮かべる、ただそれだけで
愛おしさに胸が苦しくなります。

内容(「BOOK」データベースより)
『老い』は可愛い。
本書はブログ「店主の雑駁」をまとめた二冊目(1,2)
今回は 2018/1/1 から 2018/6/30 までが掲載されています。
内容はバッサリ略で一言、あれ!?なんか良いな(笑)
僕は著作の95%は読んでいると思います(学術書などは未読)。
なので、最近のエッセイや新書には
少なくないマンネリを感じているんですよね。
それは本書でも同じこと。
けれど、今回は著者の問わず語り(?)が、
何故かスンナリ受け入れられました。
清流のようにサラサラと、超伝導のようにスルスルと(笑)
で、その理由は本書が「日記」だったからかな?
と、ふと思いました(勿論、僕の精神状態もありますが^^;)
日記だから身辺記録?以外に格別なテーマはなく、
雑談は余白を埋める程度の軽さでしかない。
で、この軽さが功を奏した様な気がしました。
きっと、授業でも、お小言でも同じですよね?
同じこと(二度目以降)はサラっと流してもらう。
これが良かったんだと思います(笑)
蛇足で『老い』について。
それは2/24の日記にあったのですが、
かつては『老い』と言う文字には良い意味しかなかった。
反対に『若い』は非難する言葉だった、とありました。
その詳細は本書をご確認していただくとして、
僕が老人だから、って訳ではないけれど、
強い説得力を感じました。
また、おまけのコメントに
老犬、老猫は可愛いものです。
老けるほど可愛くなります。(本文より)
とあったのですが、
本書の中で一番の拍手喝采となりました。
僕はえる坊(雉猫)と暮らしてもうすぐ19年になります。
そして、える坊の、老猫の可愛さは
ある意味で子猫を軽く超えているんですよね。
それは色々あるのだけれど、老猫の可愛さは
いつでも(そこにいなくても)感じられるコトにあります。
例えば僕なら「える坊」って名前を思い浮かべる、ただそれだけで
愛おしさに胸が苦しくなります。




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