長谷川純子『はずれ姫』読了

路地裏の店にいたのは、艶めかしい色気のある美貌の女。どうしてこんないい女が…!?はずれくじ人生を歩む寂しい女と男の身悶えするほど切ない五篇。
内容(「BOOK」データベースより)

自分が一番良く知っている。

本書はツキのない人生を描いた五つの短編集。
底辺にある人達の決して綺麗事ではない姿に、
微かではありますが、仄暗い共感を覚えました。

ここからは一言感想を。

『マキの包むもの』
ちょっとホラーなバレンタイン・デーのチョコレートを連想。
ただし一度でも愛した女性からなら、僕はその餃子だって食べます。

『はずれ姫』
桜って、ホラーが良く似合いますよね。
また三人の女性はそれぞれに怖いのだけれど、それぞれに愛おしくて。

『ナッちゃんの豆腐』
ナッちゃんは最後に夢を叶えたんだと信じたい。
ラストは「フランダースの犬」。でも、だからこそ、それで良い。

『蛍を飲む』
タマノミを漢字にすれば「魂飲み」か「玉飲み」になるのかな。
ただし “飲み” は、「これだけ」の意味の “のみ” かも知れません。

『サリーの恵み』
アルコール依存症の僕に、言える事なんてありません。
ただサリーを想うばかりです。

以上、本書には「はずれくじ人生」。
もしくはただの「クズ」 の姿がありました。
それでも僕は

クズなのは自分が一番良く知っている!

そんな彼等の叫びが聞こえたような気がします(僕も同類だからです)。
因みに著者の筆は何かにつけて性(ややグロ)に投射されています。
その点で大いに評価が分かれてしまう作品だと思いますが、
少なくともほとんどの方が食欲を無くしてしまうんじゃないかな?
正直、僕も「ゲンナリ」した一人ではあるのだけれど、
それでも何故か割と強く印象に残りました。
多くの方にはお勧めしないけれど、僕は結構好きかもです。

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ねむふう

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僕の中の造語で「ねむふう」がある。
意味は「やぶへび」と同じ。
眠っているふう助さんをつつくな、ってコトなんだけれど、
この寝顔をみていると、つい。

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角田光代『予定日はジミー・ペイジ』読了

だめ妊婦、ばんざい!天才ロックギタリストの誕生日に母親になる予定の“私”をめぐる、切ないマタニティ日記。直木賞作家・角田光代、待望の書き下ろし。
内容(「BOOK」データベースより)

そういうものでできている。

本書はだめ妊婦・マキの出産直前までを描いた一冊。
イマイチ母性本能の芽生えない妊婦の様子と変化がありました。

内容はバッサリ略で一言、正直良く判らなかったです。
勿論、はじめての出産を前に、喜びよりも疑問や不安。
もっと言えば後悔みたいな感情が芽生えてしまう。
そんなマキや佐伯さんや、きのうちつやこさんの戸惑いみたいなモノは、
男の、人間の親になったコトのないこの僕にでも、
一応の想像は出来ました。
それでも(赤裸々に言ってしまえば)マキの夫のさんちゃんと同じく、
僕には真の理解も共感も叶わない事項だと感じてしまいました。
別に妊婦への理解や共感の乏しさを

開きなおっているわけではないですよ?

むしろ妊娠は男が踏み入れてはならない聖域でもある。
そんな敬いと畏れの気持ちが一番近い様な気がします。

斯様に本作についてほとんど語ることが出来ないのだけれど、
終盤にあったマキの述懐

私のおなかの子ども。
この子どもは、きっとそういうものでできている。(本文より)

には、
この僕でも(たぶん父親の、祖父の視点で)温かい気持ちになれました。

以上、本書は子供のいない方にはあまりお勧めはしないのだけれど、
そうでない方にはきっと愉しめる作品だと想像します。
特にこれから父親になられる予定の方には(控えめに)お勧めです。

おまけ:
Celebration Day
BGM: Led Zeppelin / Celebration Day

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大根と人参のぬか漬け

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平和

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お姉ちゃんの次は

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妹さん。今日は争いナシ。

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山本一力『後家殺し』読了

あの女に惚れたが、運の尽き。直木賞作家が人間の情念と愛憎を描く傑作落語時代小説。
内容(「BOOK」データベースより)

時代に合わず。

本書は落語に材をとった五つの短編集。
人情モノの愉しみはそれなりにありましたが、
残念ながらそれ以上は感じられませんでした。

ここからは一言感想を。

『子別れ』
子は鎹(かすがい)。
子が人間なら有効でしょう。でも(子が)猫の場合はほとんど無力。

『景清』
大団円だけれど、いささか都合が良すぎるなぁ(白け)。
十を「つなし」とも読む。これは知りませんでした。

『後家殺し』
ひとつ前の『景清』もそうだけれど、みんな性に無節操が過ぎます。
僕が言っても説得力がないカモだけれど。

『火事息子』
うーん、きっと良い噺だと思うのだけれど、イマイチすっきりしません。
最前から四郎左衛門の思惑が判らないし、何よりオチがつまんない。

『柳田格之進』
男たちの姿勢?生き様は、そりゃあお見事でしょう。
けれど、一人娘・おきぬへの仕置きにはハッキリと疑問を覚えました。

以上、本書は落語演題に著者一流のアレンジを加えた一冊。
僕は落語に全くの素人なので、本作を味わい尽くせたとは思いませんが、
それでも可よりも不可を多く感じてしまいました。
因みに不可を一つ挙げるとすれば、
作中の女性のほとんどが男にとって都合の良い女であり、
例外は性悪か愚鈍であるコト。
別に僕はフェミでもないし、時代性をあげつらうつもりも無いのだけれど、
現代にはいささか合っていないのかな?そう感じてしまいました。
大きな声では言えないけれど、落語に造詣が深い方以外は、
パスされても良いかも知れません。

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荻窪・ブルーベルのオムライス

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評判に違わず、とても美味しかったです。

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井上荒野『百合中毒』読了

イタリア人の若い女と恋仲になり、家族を捨てた父親が二十五年ぶりに戻ってきた。
娘たちは大人になり、妻にはすでに恋人がいるというのに。
内容(出版社内容紹介より)

お天気で変わるのさ。

本書は出奔した父が戻り、変化が生じた家族の物語。
夫婦のあり方や、そもそも愛とはなんぞや?の問いかけがありました。

内容はバッサリ略で一言、割と面白かったです。
正直、全編を通してウジウジ?ジメジメしているので、
爽快感や感動といった明るいモノはほとんどありません。
なので、僕も何が良かったのか、上手くは言えないのだけれど、
多くの登場人物が示す「情けなさ」や「どうしようもなさ」。
そんなトコロに彼等を捨てて置けない気分にもなりました。

本作のテーマは(広義の)愛だったと思います。
それに加えて僕は

人は自分の心でさえ判らない。

もあった様な気がしました。
たとえば突然家に戻った父も、受け入れも拒否もしない母も。
母に質すことの出来ない母の恋人も、父を残して日本を離れた父の恋人も。
夫に遠慮してしまう姉も、本心を見せない姉の夫も。
そして
不倫している妹も、不倫相手の妹の上司も……。
彼等の心は場当たり的に変わってしまうので、
物事は余計に難しくなったり、悪くなったり、混迷を深めてしまいました。
だけど心なんて

お天気ひとつで変わっちゃいますよね?

アン・ルイスさんではないけれど、いくら自分のモノだからと言ったって、
心は(本人にも)判らない時も多いのではないでしょうか。
なので大きな声じゃ言えないけれど「まぁ、仕方がないよね」って。
彼等に同情?するトコロも無くはなかったです。

以上、本書は男女と家族の「愛」がそれぞれ 1:1。
そこに隠し味で「情」を一つまみ加わえた作品。
愛に清廉潔白な方にはお勧めしないけれど、心はもちろん愛だって
お天気ひとつで変わってしまうコト。
望むと望まざるにかかわらず、それを知る方にはお勧めです。

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お腹が空いた

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下、行こっか。

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栗村修『栗村修の今日から始めるスポーツ自転車生活』読了

元プロ選手にして人気解説者・栗村修が教えるスポーツ自転車の選び方から楽しみ方まで!
内容(出版社内容紹介より)

ロードレースは人生だ。

本書は自転車ロードレースの元プロ選手・栗村修さんによる一冊。
しかしお堅い?話は一切抜き。100% ビギナー向けとなっていました。

内容はバッサリ略で一言、僕には良かったです。
それは僕がシュークリーム(著者の愛称)のファンだから。

因みに彼の魅力は走りでも、記録でもなく、しゃべり(トーク力)。
彼の脱力・脱線したしゃべり(≒おっさんトーク)は、
長い長ーーいロードレースにおいて、
最早無くてはならない解説?になっている(キッパリ)。
きっとロードレースファンの皆様にはご理解いただけると思います。

ただし本書に話を戻してしまえば、
自転車好きにはほとんど情報的価値はないでしょう(失礼)。
僕が期待したシュークリームの個人的な話題も微々たるものだし、
全てが既知でした。

それでも最後にあった「ロードレースは人生だ」はやっぱり良かったです。
内容はハッキリ言って「ありきたり」ではあるのだけれど、

サイクルロードレースの特徴は、めったに勝てないことです(本文より)

には思わず快哉を叫んでしまいました。

勝てなくても走る。

これぞ男の中の男ですよね。
ロードレーサーって本当に格好良いのです(断言)

以上、本書はスポーツ自転車に限らず、
自転車全般の超・ビギナー向けの一冊。
正直、ネットでも同等以上の情報が無料で得られるし(動画だってあります)、
読者層のターゲットにも疑問が残るのだけれど、
シュークリーム・ファンにはお勧めです(ちょっと肩入れ気味)

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プロフィール

yuki

Author:yuki
離婚と断酒。娘達(雉猫と白黒猫)と三人(?)の日々を綴ります。
ロックと読書好き。でも酒と煙草をやらないストレート・エッジです。

娘達
長女:える(雉猫享年23) 臆病で泣き虫。けれど誰よりも強くて優しい子。僕の宝物。職業:これからもずっと父ちゃんの監視。

次女:ふう(白黒9歳) 暴れん坊で食いしん坊。皆が食べているものは私も食べる。いまもお姉ちゃんを探しちゃう。職業:父ちゃんの邪魔。
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