秋吉理香子『終活中毒』読了

人生は、いつでも大どんでん返し。たとえ、余命わずかでもーー
最高の最期(エンディング)、始めますか?  
あなたの心に火を灯す驚愕×号泣ミステリー!
内容(出版社内容紹介より)

しなくても良い。

本書は四人の人生を賭けた終活が描かれた四つの短編集。
バラエティに富んだ終活が並んでいました。
良作。

ここからは一言感想を。

『SDGsな終活』
余命をSDGs活動につぎ込む資産家の妻・真美子。
しかし夫・恭は余命僅かな女性を狙う男版・後妻業(?)であり……。
とにかく面白かったです。大逆転するのも良かったし、
とある犯罪のテクニックには目から鱗でした。
これって、広い土地を持っている人なら誰にでも完全犯罪ができるのでは?

『最後の終活』
妻の三回忌に合わせ息子と家のリフォームと片づけをする・総一郎。
しかし彼はまだら認知症を患っており……。
昭和世代では「パンツのヒモを買いやがれ!」ってイメージの押し売りが、
現在では押し “買い” ってのもあるんですね。酷い話だ。
でもそれ以上に、認知症の老人を狙う特殊詐欺はもっと酷い。
けれど、ラストにあったオレオレ詐欺の結末には、目頭が熱くなりました。

『小説家の終活』
とある出来事がキッカケで明暗を分けた二人の女性作家。
超人気となった作家・花菱が
死後に25年もかけなくなっていた作家・神崎に残したモノとは……。
あぁ、神崎はずっと見守られていたんですよね。多くの人達に。
彼女の改心と再び奮い立ってくれたコト。本当に良かったです。

『お笑いの死神』
余命を宣告されたお笑い芸人の六ちゃん。
彼は死後に残してしまう愛する家族の為に、
P1グランプリでの優勝(賞金500万円)を目指します。
しかし彼の目の前には決して笑わない死神の姿が見えるようになり……。
熱く語りたいコトは多いのですが、ひとつだけ。
六ちゃんの妻のヨメちゃん。六ちゃんは本当にカッコ良い男だよね。
でもヨメちゃん(と花ちゃん)がいたからこそ、
六ちゃんはカッコ良かったのだし、頑張れたんだと思いますよ?
とにかく号泣必須の一話です。
お笑い芸人が客(読者)を泣かせてどうすんの!

以上、本書は終活を巡る四つの物語。
ホラーもあったけれど、それ以上に多くの(大きな)感動がありました。

蛇足。
僕みたいな天涯孤独は兎も角、
一人でも誰かに愛されている人は、終活なんてしなくて良い。
読後、僕はそう感じました。
もし貴方に余命が宣告されたとしたら、
貴方には終活よりも前に一日でも長く生きていて欲しい。
貴方を愛する人たちは、きっとそう考えると思うから。

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物価高

最近、スーパーで商品を物色していると、その価格にため息がでてしまう。
そしてお会計で、予想以上の金額になっていて、またまたため息が。

別に今日明日困る話でないのだけれど。

ただ物価高って、
実利よりもマインドの方がやっかいなのかも、って。
僕は最近そう感じています。
毎日のコトですからね。嫌になっちゃいますよね。

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ぬか漬け

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大根は頭の方が美味しい。
けれど、ぬか漬けだけは尻尾の方が美味しい。

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久保りこ『爆弾犯と殺人犯の物語』読了

空也が小夜子のスマホを拾ったことで、ふたりは運命的に出逢う。小夜子は学生時代の事故のせいで左目に義眼を入れていた。空也はその義眼に惹かれ彼女を愛しはじめたのだが、事故の原因がかつて自分が作った小さな爆弾であることを知る。そして小夜子もまた、人には言えない、ある秘密を抱えていた…。
内容(「BOOK」データベースより)

耳を塞いで口をつぐむ。

本書は互いに秘密を抱え合った空也と小夜子の物語。
実際的には五つの連作短編集であり、二人以外の物語もありますが、
いづれにせよ、意外な結末が不思議としっくり来ました。
佳作。

内容はバッサリ略で一言、非常に面白かったです。
各話とも正義(愛)が勝つでもなく、天網恢恢にして……でもなく。
またハッピーエンドともバッドエンドともちょっと違うのだけれど、
終始、ゾワゾワとした感覚を楽しめました。

また本書は何を書いてもネタバレに繋がる繊細な作品であり、
しかし、そこにミステリィとはまた違った奇妙な驚きがあります。
なので、ココでは抽象的に一つだけ。

本書を乱暴に一言で言えば、

耳を塞いで口をつぐむ。

これになるのかな?って感じました。
作中ではそれが良い結果(?)になったモノもあったし、
そうでないモノもあった。
かと言って、お互いに全てをさらけ出して愛し合おう……だなんて、
綺麗事にも程がありますよね。
「耳を塞いで口をつぐむ」って、ただのテクニックだし、
丁半博打みたいなモノだと思います(←悪い意味ではない)。

以上、本書は奇妙な運命で繋がる爆弾犯と殺人犯の物語。
正直、文章は読みやすくはなかったし、
魅かれるセンテンスもニュアンスもほとんどない。
けれど、淡々ともまた違う独特の筆が、
この不思議なストーリィには非常にマッチしていたと感じます。
好悪が別れる作品かもしれませんが、僕は大絶賛(?)です。

蛇足:
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初版、P90-11行目。
『僕は遅くなると困ったことなる…』の
”困ったことなる” は ”困ったことになる” の脱字だと思います。

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日常

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左耳が折れています。

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肉球クンクン、はぁ~いい匂い。

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浅倉秋成『フラッガーの方程式』読了

「物語の主人公になって、劇的な人生を送りませんか?」平凡な高校生・涼一は、日常をドラマに変える“フラッガーシステム”のモニターになる。意中の同級生佐藤さんと仲良くなりたかっただけなのに、生活は激変!ツンデレお嬢様とのラブコメ展開、さらには魔術師になって悪の組織と対決!?佐藤さんとのロマンスはどこへやら、システムはある意味感動的な結末へと暴走をはじめる!伏線がたぐり寄せる奇跡の青春ストーリー。
内容紹介(「BOOK」データベースより)

オッサン(≒僕)には厳しい。

本書は平凡な男子高校生の夢をリアル(?)に叶える SF物語。
ラノベにありがちなフラグ・システムはもとより、ギャグも僕のツボに全く入らず。
ちょっと辛い読書になってしましました。

内容はバッサリ略で一言、期待外れでした。
著者の『俺ではない炎上』や『教室が、ひとりになるまで』が印象深く、
(図書館で)直ぐに借りるコトが出来た本書を手にしたのですが、
全く作風が違っていました。

一言で言ってしまえば、
僕みたいなオッサンは手にしない方が良い(かも)です。

深夜アニメからインスパイア、またリスペクトしたと推測される本作は、
リアル・ウンヌン以前に設定が破綻していたと(僕個人的には)感じます。
ご都合主義な数々の設定に、もはや突っ込む気力も湧きません。

また主人公のツッコミ(ギャグ)も、
そのほとんどがスベッていたし、ワケワカメ。
ただし、我慢して、我慢して、最後まで読んだら、
意外と感心する(面白い)ラストではありました。


絆創膏はカットバンではありません。サビオです。
そこだけは同意します。

以上、本書は『浅倉秋成』を逆の意味で再評価した一冊。
ちょっとガッカリだったけれど、
最新作の『六人の噓つきな大学生』は高評価の声が多いですよね。
因みに僕は図書館であと89人待ちです……。

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日常

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コタツ布団の下には僕の胡坐が。

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父ちゃん、いつもお尻の痛みと戦っています。

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村上龍『半島を出よ(上)(下)』読了

二〇一一年春、九人の北朝鮮の武装コマンドが、開幕ゲーム中の福岡ドームを占拠した。さらに二時間後に、約五百名の特殊部隊が来襲し、市中心部を制圧。彼らは北朝鮮の「反乱軍」を名乗った。慌てる日本政府を尻目に、福岡に潜伏する若者たちが動き出す。国際的孤立を深める日本に起こった奇蹟!話題をさらったベストセラー、ついに文庫化。
内容(「BOOK」データベースより)

テロの本質とは。

本書は北朝鮮が我が国を蝕み、さらに蝕み続ける様子を描いた長編。
それなりに怖さはあったのだけれど、個人的にはそれ以上はありませんでした。

情勢を読み違え、対応も出来ない日本の政治家
浸食される福岡を助けない世界各国
そして
北朝鮮テロリストの選択肢の無さ

内容はバッサリ略で一言、面白かったです。
それはただ一つ、日本のマヌケな対応がおかしかったから。
リアリティを感じての「おかしさ」ではありませんよ?
前提として、本書にあるほど日本は無能ではありません。
それでもここまで日本をおちょくった著者のユーモアに笑いがありました。
まっ、所詮は SF ですからね。
でも、だからこそ、そこに著者の何らかの主張を期待していたのですが……。

読後、一番最初に感じたのは著者の「逃げ」でした。

本書は個人を語るなら個人を。世界を語るなら世界を。
もし著者に理想があるなら理想を語るべき作品だったと思います。
それなのに、これだけアジっておいて、おちょくっておいて、
ラストはこれだけかよ?と。膝カックンとなりました。

以上、本書はあくまでもエンタメであり、それ以上はないと思われる作品。
個人的には、あまりお勧めは致しません。

蛇足です。
しかしテロって一体何なんでしょうね。
国家とか、理想とか、宗教とか色々あると思うのだけれど、
僕個人的には “恨み” 以外は想像も出来ないです。

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自転車のパンク

サイクリングロードをロングライド中にパンク発生。
とぼとぼパンクした自転車を約 12Km 押して帰ってきました。
今日はこれだけで終わり。

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コタツはじめました。

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朝方、メチャクチャ寒くて例年より早くコタツを投入。
でも娘達は、まだコタツには魅かれない様子です。
ちょっと寂しい。

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プロフィール

yuki

Author:yuki
離婚と断酒。娘達(雉猫と白黒猫)と三人(?)の日々を綴ります。
ロックと読書好き。でも酒と煙草をやらないストレート・エッジです。

娘達
長女:える(雉猫享年23) 臆病で泣き虫。けれど誰よりも強くて優しい子。僕の宝物。職業:これからもずっと父ちゃんの監視。

次女:ふう(白黒9歳) 暴れん坊で食いしん坊。皆が食べているものは私も食べる。いまもお姉ちゃんを探しちゃう。職業:父ちゃんの邪魔。
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