長岡弘樹『群青のタンデム』読了

警察学校での成績が同点で一位だった、戸柏耕史と陶山史香。
彼らは卒配後も手柄を争い出世をしていくが―。
なぜ二人は張り合い続けるのか?異色の連作短篇警察小説。
内容(「BOOK」データベースより)

スピードが命。

内容はバッサリ略。上記の内容紹介で事足りるでしょう。

エピローグを含め一編一編に個別の事件があり、
かつ全編を通してカメラ屋店主殺しがある。
さらには警察学校同期の出世競争と、
二人を追い警察官になったカメラ屋店主の義娘。
そんな彼等三人の四十年に渡る歩みを、
僅か二百五十ページに詰め込んでいますからね。
展開の早さは推して知るべしかと。
さらには意図して抑えた情報量により、読者の集中力を喚起。
おかげで本書は二時間もあれば読み終わってしまいます。
何もかもが早い、速い、はやい!!

正直、カメラ屋店主殺しの犯人と、
その犯人を色々な点で補助する人物には
理解し難いモノがあります。
結末も大団円ではないし、腑に落ちない。
しかし意外なほど嫌悪感はないんですよね。
罪は罪だけれども、彼等の行為には愛(義憤)があったと思うから。
今後、罪は必ず贖われると信じます。

「重厚」は望めないけれど、僕はこの作風を支持します。
情報を抑え、ハイスピード。
けれどここまで読ませる才能は、貴重だと思います。


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離婚と断酒。娘達(雉猫と白黒猫)と三人(?)の日々を綴ります。
ロックと読書好き。でも酒と煙草をやらないストレート・エッジです。

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