小野寺史宜 『ホケツ!』読了

高校3年生のサッカー部員、宮島大地は公式戦に一度も出たことがない。
だけど、母親を亡くしてから二人暮らしを続けている絹子伯母さんには
「レギュラーで活躍している」とうそをついてしまう。
間近に迫る最後の大会が終わったら、進路を決めなければならない。
そんなとき、12年前に家を出た実父から突然
「一緒に暮らそう」と言われて…。
家族、友達、そして自分自身と初めて本気でぶつかった一生ものの夏―。
ひたむきさが胸を衝くサッカー少年の青春ストーリー。
内容(「BOOK」データベースより抜粋)

勝つよ。

内容はバッサリ略で一言。
いやぁ~良かったぁ!!

実は『補欠』と言うキーワードに惹かれて読み始めました。
僕も人生の色んな場面で補欠だったから。
でも本書は劣等生(僕)の共感を刺激するのではなく、
ごくありふれた(←あえて言います)悩み多き青春を
淡く記憶のスクリーンに再生する。
そんな胸を締め付ける作品です。佳作。

失点の責任を負わされ、レギュラー落ちしたGK
結果を求めるあまり、守備を全くしないFW
そして
仏様でキューピッドで、万年補欠のMF

レギュラーに補欠、残る者に退部する者、
どんな立場の人間にだって悩みはあります。
けれど悩んでいたって時間は過ぎてゆくし、
立ち止まることも許されない。
若いウチは出来る事だって限られていますしね。
それでも、最後になるかもしれない試合、
一点ビハインドのまま迎えた大詰めで大地君が漏らした

「勝つよ」

には教えられた気がします。
例え負けるにしても、最後まで足掻くその姿勢にこそ青春の、
いや人生の肝要があるんですよね……って、
若者のクセにオッサン(僕)を泣かせてどうする!!
もうこうなったら試合だけでなく受験も恋愛も家族も、
みんなみんな勝っちゃえ~!!!

蛇足で僕の好きな言葉に「負けは恥じゃない」があります。
負けっぱなしの僕が言うと、なんだか強がりみたいだけれど
「怪我は男の勲章」だって、声を大にして言いたいのです。
大地君に感化されて、僕もちょっぴり青臭く(笑)


にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ FC2Blog Ranking
 励みにしますので、宜しければクリックをお願いします。
テーマ : 読書感想文
ジャンル : 小説・文学

Tag:読書  Trackback:0 comment:0 

Comment

comment form
(編集・削除用):
管理者にだけ表示を許可
プロフィール

yuki

Author:yuki
離婚と断酒。娘達(雉猫と白黒猫)と三人(?)の日々を綴ります。
ロックと読書好き。でも酒と煙草をやらないストレート・エッジです。

娘達
長女:える(雉猫19歳) 泣き虫で臆病。温厚だけど父ちゃんには我儘な女王様。妹がちょっぴり苦手。職業:父ちゃんの監視。

次女:ふう(白黒5歳) 暴れん坊で食いしん坊。皆が食べているものは私も食べる。お姉ちゃんともっと遊びたい。職業:父ちゃんの邪魔。
月別アーカイブ
ユーザータグ

読書(1209)
(777)
one_day(654)
ex_girlfriend(342)
ロックンロール(227)
my_ex(212)
アルコール依存症(195)
タラレバ娘(131)
縦結びの人(41)
自転車(40)

検索フォーム
FC2カウンター