森博嗣『常識にとらわれない100の講義』読了

理屈のない綺麗事ばかりの世の中で、
大切なものを見失いたくない人へ―夢、仕事、人間関係、社会…
常論ではなく正論。流されない生き方。疑わずに生きるつまらなさ。
内容(「BOOK」データベースより)

「新しさ」とは。

本書は100の講義シリーズ第1弾。
第2弾第3弾と比較しても、その主張に大差は無く、
時間の経過(=古さ)を感じさせません。
ただし、現在より少しだけ硬く、強く、弾性が低いかな?
言わばベクトルはそのままに、ヤング率が変化した感じ。
優しくなったのですね。

さて、今回一番印象に残ったのは

新しいものを作りたかったら、
付け加えるのではなく、削るものを考える。

の一編。
まったく新しいものをゼロから生み出す正統性を認めつつ、
現在あるものから削る事を提案する。
「創造的破壊」は企業変革でよく出てくる言葉だけれど、
「新しさ」とは壊す(削る)事と知りました。

蛇足で本書はお隣の市の図書館で借りました(相互利用可能なのです)。
で、コチラの市は大変お金持ちで(公営ギャンブル場があります)、
建物は近代的で非常に清潔で広かったです。
おまけに運営は民間に委託されていて、
接客(?)も丁寧だし、快適至極なんですよね。
蔵書もわが市の5倍以上はありそうです。
おかげで、わが市では入手不可の本書を借りられたのですが、
そんな僕には
『「自炊」がどうのこうよりも、図書館の方が問題でしょう』
の一編に、身の縮む思いがしました。
指摘されている問題点は本書をご確認していただくとして、

犯罪に近い(本文より)

この環境を鑑みれば、著者の発言も当然だと思います。
図書館ヘビーユーザとして、大変申し訳ないし、恥ずかしい。

さらに蛇足と言うか補足。
本書の裏表紙には以下のシールがありました。
FJ310563_2015061713463319a.jpg
僕からしたら全く気なら無いほどの汚れであり
(書き込みと言うより鉛筆で引っかいた?感じです)
損傷とは紙が微かに波打つ程度の事でした。
正直、わが市の図書館なら
この10倍劣化していても普通に貸しだされるレベルです。
上記一編が指摘している通り、
この隅々にまで(イチイチ)行き届いた快適性は、
公共の枠を大きく逸脱している気がします。
利用しておいて言える台詞ではないけれど……。

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ FC2Blog Ranking
 励みにしますので、宜しければクリックをお願いします。
テーマ : 読書感想文
ジャンル : 小説・文学

Tag:読書  Trackback:0 comment:0 

Comment

comment form
(編集・削除用):
管理者にだけ表示を許可
プロフィール

yuki

Author:yuki
離婚と断酒。娘達(雉猫と白黒猫)と三人(?)の日々を綴ります。
ロックと読書好き。でも酒と煙草をやらないストレート・エッジです。

娘達
長女:える(雉猫19歳) 泣き虫で臆病。温厚だけど父ちゃんには我儘な女王様。妹がちょっぴり苦手。職業:父ちゃんの監視。

次女:ふう(白黒5歳) 暴れん坊で食いしん坊。皆が食べているものは私も食べる。お姉ちゃんともっと遊びたい。職業:父ちゃんの邪魔。
月別アーカイブ
ユーザータグ

読書(1209)
(777)
one_day(654)
ex_girlfriend(342)
ロックンロール(227)
my_ex(212)
アルコール依存症(195)
タラレバ娘(131)
縦結びの人(41)
自転車(40)

検索フォーム
FC2カウンター