井上荒野『切羽へ』読了

かつて炭鉱で栄えた離島で、小学校の養護教諭であるセイは、
画家の夫と暮らしている。奔放な同僚の女教師、
島の主のような老婆、無邪気な子供たち。平穏で満ち足りた日々。
ある日新任教師として赴任してきた石和の存在が、
セイの心を揺さぶる。彼に惹かれていく──夫を愛しているのに。
もうその先がない「切羽」へ向かって。
直木賞を受賞した繊細で官能的な大人のための恋愛長編。
内容(出版社内容紹介より)

男の潔癖症。

内容はバッサリ略で一言、
少し冷めた目で見てしまいました。

静かで上品であり、決して直木賞に恥じない作品です。
けれどセイのどこか身勝手なロマンティシズムに、
どうしても興ざめしてしまいます。

彼女の貞操観念を非難するつもりは一切ありません。
僕だってパートナーがいる時に、
他の女性に1ミリも惹かれた事が無い!
…とは言いませんし。

けれど、それでも、男の身勝手ではあるけれど。

セイの心模様に共感出来ません。
女性から見たらロマンスかもしれないけれど、
異性(僕)から見れば不潔なインモラルに感じてしまいます。
男の潔癖症でしょうか。
(って、僕は一体何様でしょうね。本当に申し訳なく思います)

# 因みに奔放な月江に嫌悪感はありません。
# むしろ共感さえ覚えてしまう、僕は不潔な男です……

さらに蛇足となりますが、本書は彼女から借りました。
彼女は本書を大変気に入った様子で、
熱心に勧めてくれたのですが……
もしかして、そこはかとなくピンチ?

※ あわせて乙川優三郎『生きる』を読んで頂けると幸いです。

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離婚と断酒。娘達(雉猫と白黒猫)と三人(?)の日々を綴ります。
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