森博嗣『彼女は一人で歩くのか?』読了

ウォーカロン。
「単独歩行者」と呼ばれる人工細胞で作られた生命体。
人間との差はほとんどなく、容易に違いは識別できない。
研究者のハギリは、何者かに命を狙われた。心当たりはなかった。
彼を保護しに来たウグイによると、ウォーカロンと人間を
識別するためのハギリの研究成果が襲撃理由ではないかとのことだが。
人間性とは命とは何か問いかける、知性が予見する未来の物語。
内容(出版社内容紹介より)

クライマックス。

内容はバッサリ略で一言、最高です。

”ウォーカロン” と言う事で、
「百年シリーズ」だと思っていました。
しかし本書は「Wシリーズ」と言う新シリーズであり、
次作以降の予定として既に2作がアナウンスされています。
(その他はコチラ→1,2,3,4,5,6,7,8,9,10

で、実際読み終えて「Wシリーズ」は
S&M、V、G、X(さらには四季、百年)と連なる
”森博嗣” シリーズである事が判明しました。
これだけでもうドキドキしませんか?(笑)

本書自体はまだイントロです。
ただし、強烈なリフで始まるロックンロールみたいに、
いきなりのクライマックス。一瞬で虜になりました。

それにしても著者の昨今のクオリティの高さは
ファンからみても呆れてしまう程ですよね(*1)
正直、引退宣言後の今が著者の最盛期(クライマックス)です。
なのに、もう直ぐ終りだなんて余りにも勿体無いし、
著者だって手応えを感じている筈。
だからファン(僕)はアンコールを要求します。
素晴らしい作品が届けられる限り、何度でも、何度でも。

蛇足で仮に本作の世界が訪れたとき(現実の未来も近似だと思います)、
僕が救いを求めるのなら数学や物理、化学が良いな。
精神世界の神様より、信じる事が出来るから。

*1)
投げっぱなしだとか、オチがないだとか意見はありますが、
僕はそれでも全然構わなくて。
川端康成の様に文章が素敵ならストーリーは二の次で良いし、
ロックも印象的なリフが一つあればそれだけで OK です。


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離婚と断酒。娘達(雉猫と白黒猫)と三人(?)の日々を綴ります。
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