池井戸潤『陸王』読了

勝利を、信じろ――。
足袋作り百年の老舗が、ランニングシューズに挑む。
チームワーク、ものづくりへの情熱、そして仲間との
熱い結びつきで難局に立ち向かっていく零細企業・こはぜ屋。
はたして、彼らに未来はあるのか?
内容(出版社内容紹介より抜粋)

一所懸命。

本書は老舗足袋業者が生き残りをかけて、
ランニングシューズの世界に挑戦する物語。
「一寸の虫にも五分の魂」
をそのままの具象化したお話ではありますが、
読了後の爽快感もまた、期待を裏切ることはありません。

ジリ貧の本業
一筋縄ではいかない新素材
立ちふさがる大手メーカー

正直、お話しは舞台装置をかえた『下町ロケット』。
もう読む前からストーリーが判っちゃう気がするけれど、
それもまた心地良いんですよね。
僕はコテコテの「池井戸潤」を大いに楽しみました。
また本書はやや長編ではありますが、非常に読みやすかったです。
それは全体を通しての起承転結と、
いくつかに分けられた小さな起承転結が最適であり、
最後まで飽きさせることがないから。
これは創作のイロハかも知れないけれど、
おかげで僕の睡眠時間は大きく削られてしまいました(嬉しい悲鳴)。
まっ、この点だけを注意していただければ、
どなたにも安心してお勧めできる一冊です。

最後に。
大体において予想を裏切らないお話しではありますが(褒め言葉)、
ラストのとある二人の別れはやや意外な感じを受けました。
でもそれが残念とかでは無いんですよね。

一生懸命だからこそ、一所懸命。

二人の清々しい別れに「男子たるものかくあるべし」
そう襟を正しました。

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Author:yuki
離婚と断酒。娘達(雉猫と白黒猫)と三人(?)の日々を綴ります。
ロックと読書好き。でも酒と煙草をやらないストレート・エッジです。

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長女:える(雉猫19歳) 泣き虫で臆病。温厚だけど父ちゃんには我儘な女王様。妹がちょっぴり苦手。職業:父ちゃんの監視。

次女:ふう(白黒5歳) 暴れん坊で食いしん坊。皆が食べているものは私も食べる。お姉ちゃんともっと遊びたい。職業:父ちゃんの邪魔。
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