村上春樹/安西水丸『村上朝日堂の逆襲』読了

交通ストと床屋と教訓的な話とハワイで食べる冷麦が好き。
高いところと猫のいない生活とスーツが苦手。
時には「セーラー服を着た鉛筆」について考察するかと思うと、
小津安二郎の映画の細部にこだわったりもする。
「自由業の問題点について」に始まって、
「長距離ランナーの麦酒」に終わる、御存じ、文・村上春樹と
イラスト・安西水丸のコンビが読者に贈る素敵なワンダーランド。
内容(「BOOK」データベースより)

毒舌を吐いても結局は。

本書は「村上朝日堂」シリーズの第二弾
1,2,ランゲルハンス,3,くもざる,4,5
良い意味で近辺の話題が多く、望外に著者の人柄が伺えるのですが、
そこに大きな驚きがありました。

自身に関する噂
著作に対する批判・批評
そして
週刊誌の連載(このエッセイです)の世間の反応

本書が書かれた80年代は「アツく」なる事が忌避され、
斜に構えてというか、感情のポテンシャルをあえて低くする、
と言った風潮があったと思います。
ある意味、一部の方がイメージする『村上春樹』の作品の様に。
けれどエッセイに関しての『村上春樹』は存外に熱量が大きく、
独善的だし、毒舌です。

ヤクルト応援の心構え
義弟のねむりにつく早さ
山口下田丸クン

さらに奥様に対する毒舌には愛妻家、フェミニストと
勝手に想像していたので大変驚きました。
特に結婚するときに占い師に観てもらった話なんか、
奥様が読まれても大丈夫なのでしょうか?
それこそ彼女の日記に記録されているかもしれませんよ?
これからの訴訟のために(ぷるぷる)

蛇足でとある推理について。
それは「春樹同盟」の中にあるエピソードなのですが、
著者はバレンタイン・デーの翌朝にハート型のチョコレートが
ぐしゃぐしゃに踏みにじられているのを発見したそうです。
ここから奥様の疑問「犯人は男か女か?」が始まり、
様々な可能性が論じられるのですが……。
ここで僭越ながら僕も一つ推理してみました。
で、ズバリ犯人は村上さんご本人ではないでしょうか(デデデーン♪)
ポイントは「ぐしゃぐしゃに踏みにじられている」のに
元はハート型だと断じていること。ここから自作自演を疑いました。
また動機は恋に関する暗喩を提示して、奥様の関心を誘うこと。
いくら毒舌を吐いても結局は奥様にゾッコン(死語)
な著者を想像してみたのですが……。
流石に乙女チックが過ぎるかな?(笑)

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離婚と断酒。娘達(雉猫と白黒猫)と三人(?)の日々を綴ります。
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