森博嗣『デボラ、眠っているのか?』読了

祈りの場。フランス西海岸にある古い修道院で
生殖可能な一族とスーパ・コンピュータが発見された。
施設構造は、ナクチュのものと相似。
ヴォッシュ博士は調査に参加し、ハギリを呼び寄せる。
一方、ナクチュの頭脳が再起動。失われていたネットワークの
再構築が開始され、新たにトランスファの存在が明らかになる。
拡大と縮小が織りなす無限。知性が挑発する閃きの物語。
内容(「BOOK」データベースより)

Bメロ。

本書は「Wシリーズ」の第4弾(その他はコチラ→1,2,3,4,5,6,7,8,9,10
引き続き、生命の定義の再構築が試みられていますが、
ちょっとだけアウトプットは抑え気味。
例えるならサビの前のBメロでしょうか。

内容はバッサリ略で一言、最高です。
毎回こればっかりなので恥ずかしいけれど、
控えめに評価してもコレしか浮かばないのです。
例えば僕がジゴロの様に能弁だったとしても、
本シリーズに対しては、これしか言えないと思います(開き直り^^;)

「Wシリーズ」については今回も内容がなくてスミマセン。

ただ、今回新たに登場したトランスファなんですが、
僕は不安を通り越して、やや引き気味です。
それはトランスファの能力がほぼ無敵に思えるから。
勿論、制約は明示されているし、限界も示唆されているけれど、
それにしたってあんまりじゃないですかね?
適用範囲が広すぎるし、自由度が高すぎます。
今後、トランスファをどう料理?するのか不安だけれど
(まさかまたバックドアではないですよね?)
曖昧な理解が精一杯の僕(読者)なんかを、
軽く笑い飛ばす ”解” を提示するのが『森博嗣』ですからね。
おおいに期待しております!

蛇足で本書で初登場のウォーカロン・サリノは
黒髪のストレートで赤い目をした少女なのですが……。
彼女って『百年シリーズ』の中でも特異であり、
幻想的過ぎて難解だったアノ作品のアノ人と関係あるんですかね?
正直、僕はコノ作品の位置づけが理解できなくて
個人的に ”森博嗣” シリーズの蚊帳の外だったのですが、
まさかこんなトコロで繋がるとは……。

斯様に、現在 ”だけ” に縛られた僕たちからすれば、
『森博嗣』は未来を語る預言者と同義です。
デボラとは旧約聖書に出てくる預言者のことだけれど、
実は著者自身のことなのでは?

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