村上春樹/安西水丸『ランゲルハンス島の午後』読了

カラフルで夢があふれるイラストと、
その隣に気持ちよさそうに寄りそう
ハートウォーミングなエッセイでつづる25編。
内容(出版社内用紹介より)

村上版あるある。

本書は女性向けファッション雑誌『CLASSY.』に連載された
『村上朝日堂画報』をまとめて改題された一冊。
1,2,ランゲルハンス,3,くもざる,4,5
可笑しさと懐かしさでスッカリ充たされており、
その成分比率はおよそ3:7です。

みんなで地図を描こう
洗面所の中の悪夢
ウォークマンのためのレクイエム

前述の通り掲載は女性雑誌ではありますが、
男(僕)にとっても「あるある!」が多くて非常に楽しめます。

フォークの上にご飯を乗せたし、ズボンがパンツに違和感だし(笑)

また時計の増殖や財布の中の写真なんかは
イマドキの若者にはピンとこない(と思われる)モノもあります
(なんせ現代ではスマホがありますからね)。
斯様にノスタルジーを感じないわけにはいかないけれど、
それがかえってオッサン(僕)には親近感に繋がるんですよね。
昭和生まれの皆様もご一緒に「あるある!」しませんか?

蛇足でペットショップの思い出について。
それは『デパートの四季』の一遍にあるのですが、
昔はデパートの屋上(もしくは屋上に繋がる踊り場部分)に
ペットショップがありましたよね?
懐かしくて、本書で一番「あるある!」ってなりました。

で、以下は個人的な思い出です。
僕は小学生のとき、デパートの屋上のペットショップのピラニアに
金魚を買い与えた事があります。
そこでは一匹30円で金魚を購入すると、
ピラニアの水槽に放すサービスをしていたからです。
当時の僕はピラニアに人喰いのイメージを持っており、
その残虐性に過剰に警戒心を抱いていました。
けれど店で見たそれは子供の手の平よりもはるかに小さく、
とても狂暴には見えなかったんですよね。
なので友達と10円づつ出し合って1匹の金魚を買い求め、
ピラニアの本性を確認しようとしたのですが……。

結果は一瞬で金魚は食べられてしまいました。
あまりにもあっけなく喰われてしまったので、
その時は拍子抜けしたけれど、
あとで一人になって罪悪感みたいなモノに囚われてしまいました。
何かとてつもなくイケナイ事をしてしまったんじゃないか?、って。
それ以来、この件は両親にも他の友人にも話さず(話せず)
今日に至りました。

つまらない告白になって大変申し訳ありません。

ただ、それでもあの時の言いようの無い感情(感覚)だけは
今も忘れることが出来ません。

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離婚と断酒。娘達(雉猫と白黒猫)と三人(?)の日々を綴ります。
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