村上春樹/安西水丸『村上朝日堂 はいほー!』読了

本書を一読すれば、誰でも村上ワールドの仲間になれます。
安西水丸画伯のイラスト入りで贈る、
村上春樹のエッセンス、全31編!
内容(出版社内容紹介より)

村上春樹とは。

本書は「村上朝日堂」シリーズの第三弾
1,2,ランゲルハンス,3,くもざる,4,5
雑誌『ハイファッション』に連載されたエッセイを中心に、
他誌に掲載されたエッセイをあわせて編んだもの。
若干の統一性のなさ(主に観点の硬軟)を感じますが、
どれもやっぱり『村上春樹』です。

ジム・モリソンのための「ソウル・キッチン」
恋に落ちなくて
ON BEING FAMOUS(有名であることについて)

シリーズの中でもスノッブな話題が多い印象です。
いうなれば、浅いファン(僕の事です)が
つい最近までイメージしていた『村上春樹』に近いかも。
ただ従来の「村上朝日堂」や他のエッセイで見せる、
脱力で、とぼけて、 捉えどころのない話題もキチンとあり、
それら全てが『村上春樹』なんですよね。
『CAN YOU SPEAK ENGLISH?』の中にある

でもそれが僕と言う人間なのだ(本文より)

が、本書をよく顕していると思います。
『村上春樹』を ”スカしている”
そうイメージされる方には特にお勧めです。

蛇足で貧乏について。
それは最後の一遍『貧乏はどこにいったか?』
にあったのですが、著者の周りの若い女性は総じて
貧乏は「絶対に嫌だ」と仰るそうです。
その詳細は本書をご確認していただくとして、
僕もちょっと感じるところがありました。

まず前提として僕は臆面も無く貧乏です。
その上で僕の数少ないガールフレンドを振り返ったとき

貧乏を苦にせず、逆に創意工夫で僕を励ましてくれた元妻。
高い交通費にも関わらず、いつも会いに来てくれた元彼女。
そして
支払いの時はいつも(今も)
必ず自分も出すと言ってくれるタラレバ娘。

彼女達はそれぞれのやり方で
不甲斐ない僕に付き合ってくれました(くれていています)。

誰が良いとか、何が正しいとかではありません。

ただ僕は僕自身の(出会いの)幸運を強く感じます。
また自分の事を棚に上げてしまえば、
結局のところ貧乏さえも

想像力の問題だ(本文より)

と言う一面だってあるのではないでしょうか。

二人の想像で補えるモノはきっとある。

僕は過去と現在のガールフレンドのおかげで、
そう思うことが出来る様になりました。
全ての女性が「貧乏は絶対に嫌」ではないと思います。

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離婚と断酒。娘達(雉猫と白黒猫)と三人(?)の日々を綴ります。
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