太宰治『太宰治全集〈3〉 (ちくま文庫)』読了

昭和14年1月、結婚して新居を構えた太宰に、
初めて生活の安定と心の平和がおとずれる。
「僕は…この家一つは何とかして守って行くつもりだ」
(「東京八景」)。
規則正しい執筆生活の中から次つぎと作品が生まれた。
内容(「BOOK」データベースより)

おれは、好きだ。

本書は筑摩書房の文庫版太宰治全集の第3巻(全10巻)。
僕は『畜犬談』と『乞食学生』を目当てに借りましたが、
両作は勿論、他の作品も粒ぞろいの選集でした。佳作。

座興に非ず
美少女
老〈アルト〉ハイデルベルヒ

正直、僕は太宰があまり得意ではありません。
陰険だし、自意識過剰。承認欲求の強さを顕した
いくつかのエピソードなんか噴飯モノです。
けれど本書に対しては意外と相性が良かったんですよね。
それはいくつかの作品では愛を感じるし、
恥じらいとおかしみで彩られた胸キュン(死語^^)もある。
不幸で笑える(スミマセン)エッセイもありますしね。
僕のイメージする太宰ではありません。
なので僕と同じく太宰に先入観をお持ちの方に、
控えめにお勧めです。殆どの作品が青空文庫で読めるので、
そちらを覗いてみては如何でしょうか。

蛇足で僕のお勧めは『皮膚と心』。
身体中に吹き出物ができた妻と、その夫のお話です。
詳細は本書をご確認していただくとして、
僕はこの妄想爆発で気の早い妻に
「はいはい、ご馳走様」って言いたくなりました。
だって世界中の人が彼女を「おかめ」だと感じても、
彼女が愛した男(夫)だけは

「いい顔だと思うよ。おれは、好きだ。」(本文より)

なんですよ?
太宰でまさかの「萌え」を見せつけられて、
独身のオッサン(僕)の方こそ、好い面の皮です(チッ)

にほんブログ村 小説ブログ 小説読書感想へ FC2Blog Ranking
 励みにしますので、宜しければクリックをお願いします。
テーマ : 読書感想文
ジャンル : 小説・文学

Tag:読書  Trackback:0 comment:0 

Comment

comment form
(編集・削除用):
管理者にだけ表示を許可
プロフィール

yuki

Author:yuki
離婚と断酒。娘達(雉猫と白黒猫)と三人(?)の日々を綴ります。
ロックと読書好き。でも酒と煙草をやらないストレート・エッジです。

娘達
長女:える(雉猫16歳) 泣き虫で臆病。温厚だけど父ちゃんには我儘な女王様。妹がちょっぴり苦手。職業:父ちゃんの監視。

次女:ふう(白黒3歳) 暴れん坊で食いしん坊。皆が食べているものは私も食べる。お姉ちゃんともっと遊びたい。職業:父ちゃんの邪魔。
ユーザータグ

読書(798)
(477)
one_day(423)
ex_girlfriend(340)
my_ex(205)
ロックンロール(162)
アルコール依存症(153)
タラレバ娘(33)
自転車(32)

検索フォーム
FC2カウンター