長岡弘樹『教場0: 刑事指導官・風間公親』読了

各話に施された恐るべき仕掛けの数々と、驚天動地のラスト!
トリックメーカー長岡弘樹の面目躍如!
「刑事コロンボ」「古畑任三郎」に連なる
倒叙ミステリーのニューヒーロー!
(内容出版社内容紹介より抜粋)

新しいチャレンジを希望。

本書は『教場』シリーズの第三弾にして前日譚
(前作はコチラ→1,2
主人公・風間公親が現場にあった頃から優れた指導者であった事。
納得と安堵で充たされました。

出鱈目に走らせたタクシー
展示される画の意図
死の間際に坂を上った訳

内容は終始一貫『長岡弘樹』です。

短く、早く、オチがある。

短編と言うより最早ショート・ショートなので
リアリティなんて求めるのは野暮でしょう。
むしろこのページ数に動機・犯行・看破・自供まで
全て詰め込んだ『長岡』スタイル(?)は
様式美と言って過言ではありません。
けれどどれもこれも似た印象が否めないんですよね。
僕は短編が好きだし、
ワントリックで勝負する作風は好印象なのだけれど、
毎回同じなので刺激が薄れてしまいました。
これはファンの贅沢な要求だと自覚していますが、
僕は著者の違ったチャレンジを見てみたい。
そう思います。

蛇足で僕のお勧めは「指輪のレクイエム」。
20歳年上で認知症の症状が進む妻・清香(70歳)と
その夫・継秀のお話です。
継秀は認知症の特徴的な行動を利用して清香を殺害します。
しかし風間とその部下・翔子は
清香が毎週同じ料理を作る理由(ワケ)から継秀に迫り……。
詳細は本書をご確認していただくとして、
僕は本作はミステリィとして失格だと思います。
けれど収録作の中で一番好きなお話でもあるんですよね。

物証ではなく “情” で犯人を落す。

『長岡弘樹』に新しいチャレンジを加えるのなら、
こんな人物を掘り下げる方向は如何でしょうか?

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