伊坂幸太郎, マヌエーレ・フィオール『クリスマスを探偵と』読了

「探偵さん、その話、よければ僕に話してくれませんか?」
舞台はドイツ。
探偵カールがクリスマスの夜に出会った、謎の男とは…?
心温まる聖夜の奇跡。
伊坂作品のエッセンスすべてが凝縮された、心温まる物語。
かつての子どもたちへ、これからの大人たちへ。
内容(「BOOK」データベースより)

嫌いじゃありません。

本書はクリスマスにぴったりの大人向けの絵本。
柔らかいイラストに著者一流の「連鎖」が気持ちよく、
心温まると言うよりは、心弾む一冊です。
佳作。

浮気調査の探偵
謎のコートの男
そして
クリスマスの記憶

正直、子供には伝わらないと思うし、
小説を期待した大人にはチト足りない。
対象年齢の難しい一冊だと思います。
それでもプロットには目を見張るものがあり、
この一点だけでファンならアリ……ってか、むしろお勧めです。
本書も「伊坂幸太郎」が堪能できること、請け合いです。

因みにその「伊坂幸太郎」なんですが、
本書では「連鎖」の他にも「こじつけ」のスキル(?)
が用いられています。それは

物事は解釈の仕方によって、さまざまな姿を見せる(本文より)

ってコトなんですが、それが(も)堪らなく魅力的なんですよね。
寓話みたいに教訓や風刺を込めることなく、
童話のようにメルヘンチックでハッピーエンド。
作中、謎のコートの男が

「こじつけ、と言うのは嫌いですか?」(本文より)

とあったのですが、
こんな「こじつけ」ならいつだってウェルカムです!
これからも僕は伊坂一流の「こじつけ」を待っているけれど、
プレゼント(新刊)はクリスマスじゃなくても良いんですよ?

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ジャンル : 小説・文学

Tag:読書  Trackback:1 comment:2 

Comment

藍色 URL
#- 2019.12.23 Mon06:02
期待を裏切らない作品でした。
そのうち、もう一度読みたい、心温まる1冊です。
トラックバックさせていただきました。
トラックバックお待ちしていますね。
yuki URL|Re: タイトルなし
#- 2019.12.24 Tue04:25
藍色さん、こんにちは。

> そのうち、もう一度読みたい、心温まる1冊です。

クリスマスに相応しい作品ですね。
伊坂らしく、ちょっとひねくれているけれど(笑)

トラックバックいたしました。
後ほどご確認をお願いします。

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「クリスマスを探偵と」伊坂幸太郎/マヌエーレ・フィオール

「探偵さん、その話、よければ僕に話してくれませんか?」舞台はドイツ。探偵カールがクリスマスの夜に出会った、謎の男とは…?心温まる聖夜の奇跡。伊坂作品のエッセンスすべてが凝縮された、心温まる物語。かつての子どもたちへ、これからの大人たちへ。 伊坂幸太郎が贈る聖夜の奇跡の物語 大学生のときに著者が初めて書いた小説(初出『文藝別冊 伊坂幸太郎』/2010年小社刊)を自身の手により完全リメイク!... 粋な提案 - 2019.12.23 05:57

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離婚と断酒。娘達(雉猫と白黒猫)と三人(?)の日々を綴ります。
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長女:える(雉猫19歳) 泣き虫で臆病。温厚だけど父ちゃんには我儘な女王様。妹がちょっぴり苦手。職業:父ちゃんの監視。

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