森博嗣『つぶさにミルフィーユ』読了

本を読む価値というのは、本を読んでいるその経験、
その時間にある。だから、読んで忘れてしまっても良い―。
人気作家、森博嗣の視点から見ると、
世界はもっと自由で、シンプルだ。
大切なぬいぐるみのことから、都会の脆弱性についてまで、
驚異的説得力で読者を楽しく翻弄する
人気エッセイ・シリーズ第6弾!
内容(「BOOK」データベースより)

重要なものもある。

本書は『クリーム』シリーズ第6弾(1,2,3,4,5,6,7
今回はいつもと違った方法で書かれたそうですが、
おまけと入院体験を除いて体感的(?)な差異はありません。
あっても誤差の範囲です(安堵)。

ぼんやりと知っていることの大切さを、少し見直しても良いと思う。
ここへ来て良かった、という肯定こそ、幸せの手法である。
やる気の貯金をする方法は、僕以外の人にもおすすめかもしれない。

同じことの繰り返しではあっても、
ビジネス書に通じる処世術には、やっぱり感心します。
一方で十進法の不便さや、生産システムの発展、
はたまた工作機械への嘆き(?)と、理系が好みそうな話題も健在。
本書はファンであっても、そうでなくても。
理系であっても、そうでなくても、全ての方にお勧めです。
また作中には

順番というものは、さほど重要ではない。

ともあります。シリーズを未読の方にも、
本書(6作目)をいきなり手にしても全く問題ありません。
見開き2ページのお話ですし、お気軽どうぞ。

蛇足でその順番に読むコトについて。
その詳細は本書をご確認していただくとして、
僕は順番に読むメリットも少なくないと考えます。
だからと言って著者の意見に反対と言う訳ではありません
(23.オスプレイの話と同じです)。
むしろエッセイは順番で読むより最新作から読んだほうが良い
とさえ考えています(鮮度を優先)。
けれど『森博嗣』シリーズの醍醐味に、
各シリーズとのクロスオーバーが歴然としてありますよね?
僕が絶賛して止まない四季シリーズもWシリーズも、
S&Mシリーズ、それも「すべてがFになる」から読まないと
魅力が半減してしまう……と言うか、
折角の『森博嗣』が勿体無いと感じてしまいます。
さほど重要ではなくても(著者がそう考えていても)、
その「さほど」も味わいたいのが
ファン(含む僕)のいたいけな心理ですよね?(笑)

さらに蛇足で先日タラレバ娘に『森博嗣』のお勧めを問われ、
「まずは何でも良いからエッセイから読まれてはどうか?」
と返答しました。
その結果『つぶやきのクリーム』を手にされたそうですが、
彼女の感想がまた、僕にとって目から鱗(←あえて^^)だったり。
著者は26.小説について誰かと語りたい~で、
「共感」もしくは「同じ体験」をキーワードにされていましたが、
僕は「意見の相違」も素敵なコミュニケーションだと思います。

# 第5弾『つぼみ茸ムース』が未読といま気が付きました(笑)

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離婚と断酒。娘達(雉猫と白黒猫)と三人(?)の日々を綴ります。
ロックと読書好き。でも酒と煙草をやらないストレート・エッジです。

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次女:ふう(白黒9歳) 暴れん坊で食いしん坊。皆が食べているものは私も食べる。いまもお姉ちゃんを探しちゃう。職業:父ちゃんの邪魔。
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