東山彰良『女の子のことばかり考えていたら、1年が経っていた。』読了

この本の主成分は、これまで恋に関して沈黙するしかなかった
有象無象たちの涙なのだ。モテ、という人類最大のテーマ。
男たちよ泣け、女たちよ笑え―有象無象たちの哀歌、誕生。
内容(「BOOK」データベースより)

済むわけがない。

本書は女性に振り回される男達の物語。
非モテの哀しいまでの欲望と純情に、
共感どころか「僕のことを書いた?」となりました^^;

本命を巡ってつばぜり合い
Sな女王のマッチョな家来
抜け目なく成り上がる女

中には恋愛と関係のない話もあるし、
オチに「?」が付くものもあります。
それでも(自分でも良く判らない)衝動を持て余していたあの頃が、
色鮮やか(=ねずみ色)に蘇るんですよね。
なので、恋の戦場を駆け抜け、
そして討ち死にした(しまくった)先輩(僕)から
有象くんと無象くんへ一つだけアドバイス。

1年で済むわけがない。

どうかご覚悟を。

本書は全ての男性に向けられたとは思うけれど、
実際的な記憶とリンクするであろう、
僕のお仲間(非モテ)にこそ絶対のお勧め。
女性に狂わされ、手痛い思いを何度も何度も繰り返し、
それでも女性を好きになってしまう。
そんな貴方もきっと本書にある松の下の喫煙所で、
紫煙を燻らせていると思います(笑)

蛇足で女性のタイプについて。
本書には実に多くのタイプの女性が登場します。

オカルト好きな本命ちゃん
サディスティックな女王様ちゃん
欲張りボディの小悪魔ちゃんetcetc

いずれも男たちを誑かs……
じゃなかった魅了する素敵な女性たちなのですが、
中でも僕はビッチちゃんに一番心を惹かれました。
彼女は作中、6人の男を狂わせ、
またさらにとある男を手中に収めた魔性の女。
けれど彼女の男に対する生殺与奪において、
どこか「優しさ」みたいなモノを見てしまうんですよね。
それは斬られる人間の倒錯した感情かもしれないけれど、
僕はこう思うのです。

バッサリ殺されることで救われるモノもきっとある。

僕の実体験でもあります。

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離婚と断酒。娘達(雉猫と白黒猫)と三人(?)の日々を綴ります。
ロックと読書好き。でも酒と煙草をやらないストレート・エッジです。

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長女:える(雉猫17歳) 泣き虫で臆病。温厚だけど父ちゃんには我儘な女王様。妹がちょっぴり苦手。職業:父ちゃんの監視。

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