村上春樹/大橋歩『村上ラヂオ』読了

アンアンに一年間連載された伝説のエッセイ『村上ラヂオ』。
「“TVってうるさいからからほとんど付けません。
でもラジオにはどこか個人的なユルいイメージがある。
ニュースなんかもラジオで聞いています。そういう
“何でもあり感”でエッセイを書こうと思って『村上ラヂオ』
というタイトルにしました」(アンアン・インタビューより)
村上春樹さんのエッセイと大橋歩さんの銅版画と言う
画期的なコラボレーションから生まれた、ゆったりたゆたう世界。
内容(出版社内容紹介より)

待ち合わせのお供に。

本書は「村上ラヂオ」シリーズの第一弾(1,2,3
ノンジャンルのゆるーいエッセイ集であり、
毒にも薬にもならないけれど、暇つぶしには最適です。

パスタの悲劇-『リストランテの夜』
不向きです-『教えられない』
本当は赤では?-『真っ白な嘘』

いづれも1編につき3ページの文章と大小2つのイラスト。
じっくり読んでも5分で終わります。
当然シリアスな話は一切ないし、哲学的な深い考察もない。
けれど「クスッ」とは笑えます。
それに何より『村上春樹』の筆(文体)を味わえるのですからね?
これだけで僕はかなり満足できました。

またイラストはある時は写実的であり、ある時は印象的。
ある時はシュールでもあったりして。
こちらも文章に劣らずバラエティに富んでいます。
ただ一貫して存在した銅版画の温かみには、
ちょっとだけノスタルジックみたいなモノを感じました
(それが良かったです)。

僕は待ち合わせに向かう途中、手持ちの本がなくなって
普段は借りない駅近くの公民館で本書を借りました。
選ぶ時間も無かったので適当に手にしたのですが
大正解のチョイスになりました。
(待ち合わせの相手がハルキストなので、
それをヒント?にしました^^)

本書はソファで寛いで or ベッドで横になって
じっくり読むのも良いけれど、
待ち合わせの短い時間を埋めるのに最適です。
偶然手にした本書だけど、これから続きを読むコトは確実です。

蛇足で『猫の自殺』の一遍について。
前述でシリアスな話はないとしましたが、
コチラは猫好きとして少々メランコリックになってしまいました。
その詳細は本書をご確認していただくとして、
僕は結びにあった「おたくの猫にも気をつけてくださいね」の一文が、
どうしても(今も)頭から離れません。仮にそんな事があったら、
きっと僕も作中の漁師と同じ行動をとると思うのだけれど……。
あぁ、やっぱりこんなに悲しい未来なんて、考えたくないな。

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