高野秀行『間違う力』読了

人生は脇道にそれてこそ。
ソマリランドに一番詳しい日本人になり、
アジア納豆の研究でも第一人者となるなど、
間違い転じて福となしてきたノンフィクション作家が、
間違う人生の面白さを楽しく伝える!!
破天荒な生き方から得られた人生訓10箇条!
内容(「BOOK」データベースより)

著書の宣伝。

本書は元・辺境作家(現・ノンフィクション作家)の著者による
「オンリー・ワンになること」を指南した一冊。
「出したことが間違い」とされた単行本を
新書として七年ぶりに再刊行されたモノです。
でも本作の新書化もやはり……。

他人のやらないことは無意味でもやる
長期スパンで物事を考えない
過ぎたるは及ばざるよりずっといい

著者の人生釧10か条がそのまま各章のタイトルとなっており、
それは一定以上の説得力があります。
さして新しくは無くてもメソッドとしては正しい(当然逆も真なり)。
けれど問題はその内容です。
はじめに人生釧(各章のタイトル)ありきで、
内容との乖離、または結論への強引な誘導が目に余ります。
また殆どが既存で(しかもアチコチで)発表されている
著者の体験談であり、しまいには
「詳細はホニャララ(自署のタイトルが入ります)に書いてあります」
ですからね。これは一体ナンの本でしたっけ?

多くの素晴らしい本を上梓されている(例えばコレとかコレとか)
僕も大好きな作家です。
なので批判は心苦しいのだけれど、
僕も単行本発刊当時の担当編集者Nさんと同じ(?)く
『間違う力』の新書化もやっぱり……が正直なところです。

蛇足で著者が作家として心がけているコトとして
「情報」「技術」「科学」の三つがあるそうです。
こちらに対しても意見は少なくないのですが、
ここでは客観的な事実を一つだけ。僕は作中で紹介されていた
内澤旬子さんの『飼い喰い』に興味を持ちました。

最低、読者が「あ、これは初めて知った」ということを書いておけば、
その人たちに時間や金の損をさせずにすむ(本文より)

前述の通り、殆どが見た読んだコトのある話
(しかもその一部、ごく表面だけ)
ばっかりだったけれど、新しく得た情報もありました。
『高野秀行』にも「オンリー・ワン」にも関係ないのだけれど。

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離婚と断酒。娘達(雉猫と白黒猫)と三人(?)の日々を綴ります。
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