吉田修一『ウォーターゲーム』読了

敵か味方か、嘘か真実か、善か悪か―!?
金の匂いに敏感な男女が、裏切りあい、
騙しあいながら“今”を駆け抜ける!
内容(「BOOK」データベースより)

さらさら、さらさら。

本書は鷹野一彦シリーズ三部作の完結編(1,2,3
既存作よりシリアス成分は薄め、アクション成分は濃い目であり、
吉田さん、映画化を意識されましたか?(笑)

ダムの爆破テロ
水道事業の利権
そして
暗躍するスパイ達

一応シリーズ完結とのことですが、
その割りにアッサリと終わってしまった印象です。
とあるキャラクタの再登場など気配りも感じましたが、
一方でとある重要キャラクタ(二人)に関しては、
「え!?たったこれだけ?」となってしまいました。

また本音を言えば本作の主人公の一人、
若宮真司を(彼の暗部を)もっと掘り下げて欲しかったです。
性依存症もそうだし、AN通信から落第とされた喪失感もそう。
反対にすみれちゃんとの救済みたいなモノも期待しました。
まっ、この辺りは他の「吉田修一」で沢山ありますからね。
あまり拘る必要はないのかも。

以上、本書は話の展開は早いし、
カラクリもウラのウラがあっても割りと単純。
アクションシーンは一部で(リアリティが無さ過ぎて)
笑っちゃったのもあるけれど、疾走感はある。
最初から最後まで非常に読みやすい作品です。
その分、読了後に残るものも少ないけれど、
水のように「さらさら」とした感じも、決して悪くはありません。

蛇足で手元に飲める水がない時の不安について。
作中、図書館で世界の水道事業民営化の流れを調べていた田岡が、
ふと喉の渇きを覚えてペットボトルの水を飲みます。
その後、手元に飲める水がない時の不安の記述が続くのですが……。
実は僕も田岡と同じで、手元に飲み物が無いと不安になってしまいます。
ですから外に出掛ける時も、寝るためにベッドに行くときも、
常に飲み物を携帯して移動しています。
まっ、とは言っても、別にそれほどガブガブ飲む訳ではないし、
そもそもココは日本ですからね?いつだって何かは
(簡単に、しかも安価で)飲めるとは思うのですが……。
これも何かの依存症なのでしょうか。

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