ダニエル・フリードマン/著 野口百合子/訳『もう過去はいらない』読了

88歳のメンフィス署の元殺人課刑事バック・シャッツ。歩行器を手放せない日常にいらだちを募らせる彼のもとを、因縁浅からぬ銀行強盗イライジャが訪ねてきた。何者かに命を狙われていて、助けてほしいという。やつは確実になにかをたくらんでいる。それはなんだ。88歳の伝説の名刑事vs.78歳の史上最強の大泥棒。『もう年はとれない』を超える、最高に格好いいヒーローの活躍!
内容(「BOOK」データベースより)

高齢化社会向けハードボイルド。

本書は『もう年はとれない』に続く
バック・シャッツ・シリーズの第二弾。
元気すぎるお年寄りの活躍に、
快哉と興醒めが1:1となりました。

因縁の相手からの救援要請
ほろ苦くも輝いていた過ぎ去りし日々
そして
ユダヤ人の忌まわしき記憶

内容はバッサリ略で一言、面白かったです。
本書はイマドキ流行らないコテコテのハードボイルド。
洋書らしいワイルドでスパイシーな筆(文体)が
オッサン(僕)には堪りません!
またユダヤの話は機微に触れるので控えるけれど、
それでも現代にも通じる人種差別には沈痛な気分にもなりました。
しかし……

歩行器をつけ、介護施設にお世話になっている88歳の老人が
こんなに元気な訳がない(呆)

これがコメディなら判るけれど、
正真正銘のハードボイルドですからね?
あまりにも現実離れしており、何度も白けてしまいました。
本作の半分を占める過去の回想(シャッツの若き頃)が
滅茶苦茶格好良いだけに、残り半分の現代パートが残念です。

高齢化は世界中の傾向ではあるから、
今後も高齢者向けのヒーローが増えてゆくのかな?
僕も高齢者だけれど、それはちょっと嫌だなぁ。

蛇足で食のタブーについて。
作中、シズル感あふれる料理の話題が多くあったのですが、
反対にユダヤ人にとって禁忌な食べ物についてもありました。
その詳細は本書をご確認していただくとして、
僕はベジタリアンだけでなく、
ユダヤ教徒にもなれないかなぁ……と感じてしまいました。
勿論、それは教義とは全然関係なく食事の面。
なんせ本書もさきいかを片手に読んでいましたし(笑)

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離婚と断酒。娘達(雉猫と白黒猫)と三人(?)の日々を綴ります。
ロックと読書好き。でも酒と煙草をやらないストレート・エッジです。

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