村上春樹『村上T -僕の愛したTシャツたち-』読了

つい集まってしまったTシャツたち。『ポパイ』連載の人気エッセイが一冊になりました!村上春樹の段ボール箱で積み祝がった膨大なコレクションから、Tシャツをめぐる18篇のエピソードと108枚のお気に入りTを収録。Tシャツにまつわるインタビューも。
内容(「BOOK」データベースより)

目立ちたくはない。

本書は『村上春樹』のTシャツ・コレクションとそのエッセイ集。
著者がごく自然にTシャツに親しんでいる様子が目に浮かびました。

ノベルティTシャツ
マラソン完走Tシャツ
ビール関係Tシャツ etcetc.

内容はバッサリ略で一言、非常に軽く楽しめました。
初出が雑誌『ポパイ』だし、写真が半分を占めていますからね。
作中に多く登場する「サーフィン」よろしく、
軽やかに、爽やかに、深刻と対極の読書となりました。

また大雑把な印象だけれど、
著者はTシャツを(非常に良い意味で)消耗品と考えている様子。
なので紹介された中には、高価なブランドのそれは一枚も無く、
(好ましい)チープさで、(愛らしく)くたびれていて、
(気の置けない)親しみのある Tシャツばかりでした。
僕と著者では経済的な立ち位置は全く正反対だけれど、
Tシャツに対するこんな姿勢には共感を覚えてしまいました。

ただ、僕のコレクション?と比べれば長袖の割合が少ないのかな?
確認したところ、T45,T73,T106(これは七分袖)の3つしかありません。
これはきっと世代と言うよりも、経験した流行の方が大きいと推測。
きっとロックの、バンドの文化で育った僕等世代なら、
今でも長袖Tシャツに親しんでいる方は多いはず。
勿論、僕もその一人。夏を除けば、ほとんど一年中、
長袖Tシャツを愛用しています(若い頃のホンの一時期は
真夏でも長袖Tシャツでした。はっきり言って馬鹿ですね)

因みに著者の膨大?なコレクションに関わらず、
Tシャツには「着る・着ない」の明確な格差?があるそうです。
その詳細は本書をご確認していただくとして、
僕も非常に共感してしまったんですよね。
Tシャツはファッションだしセルフ・アサーションだけれど、
目立ちたくはありません(笑)

蛇足でTシャツが好きで集めているハルキストについて。
個人的な話だし、また相手の個人情報にも触れるので簡単に。
それは僕が本書のタイトルを見ただけで、
とある人物の姿が頭に浮かんだコト。
そのとき(僕の頭の中で)彼女の着ていたのは、
とあるバンドの着古して首がヨレヨレのTシャツだったコト。
彼女の脱力した笑顔が、存外に鮮明に浮かびました。

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