角山栄『茶の世界史 改版 - 緑茶の文化と紅茶の世界』読了
一六世紀に日本を訪れたヨーロッパ人は茶の湯の文化に深い憧憬を抱いた。茶に魅せられ茶を求めることから、ヨーロッパの近代史は始まる。なかでもイギリスは独特の紅茶文化を創りあげ、茶と綿布を促進剤として伸長した資本主義は、やがて東洋の門戸を叩く。突如世界市場に放り出された日本の輸出品「茶」は、商品としてはもはや敗勢明らかだった。読者がいま手に茶碗をお持ちなら、その中身は世界史を動かしたのである。
内容(「BOOK」データベースより)
お~いお茶。
本書はお茶を通して世界経済史を学ぶ一冊。
東洋で芽吹いたお茶とその文化が西洋に広まった背景に、
新鮮な驚きと納得が等分でありました。
内容はバッサリ略で一言、大変興味深く読めました。
それはお茶を文化としてだけでなく、もっと本質的な価値。
有体に言えば国際的戦略物質としても、高く評価されていたとあったから。
お茶と言っても、結局はお金。経済です。
始まりが憧れであったとしても(←個人的には半信半疑ですが)、
一旦取り入れてしまえば狡猾さと近代化であっけなく出し抜く。
結果、
利益を、国益を奪う。
お茶をひとつとっても、西洋がイギリスが。東洋を中国を日本を。
巧みに操る(上回る)様子に、強い感心を覚えてしまいました。
けれど……。
本書にあるお茶もそうだけれど、歴史に学ぶコトって多いですよね。
それでも日本における世界貿易の歴史、特にその端緒においては、
悔しさを覚えるコトが(個人的には)多いかも知れません。
ただ、これは脱線になるのだけれど、
例えばコーヒーのフェアトレードを思い浮かべた時。
かつての日本が覚えた悔しさみたいなモノを
この瞬間も感じている人たちがいるのかもしれませんね。
だからと言って、コーヒーは(も)安いに越したことは無いし、
僕がイギリス人を非難なんて出来ないのだけれど。
蛇足で紅茶に適した水について。
作中、複数の角度から
イギリスで紅茶が根付いた背景が論じられていました。
その詳細は本書をご確認していただくとして、
僕は水の硬度はどうなのかな?って、
(本書の記述に)ちょっと物足りなさを感じてしまいました。
だって(遠い昔に)散々ウンチクを聞かされてきましたからね?
紅茶は日本の水にはあわない(そんなのも知らないの?)って。
でも最近では硬水(イギリスの水)の方が、
紅茶の色には悪いと聞きまして……。
内容(「BOOK」データベースより)
お~いお茶。
本書はお茶を通して世界経済史を学ぶ一冊。
東洋で芽吹いたお茶とその文化が西洋に広まった背景に、
新鮮な驚きと納得が等分でありました。
内容はバッサリ略で一言、大変興味深く読めました。
それはお茶を文化としてだけでなく、もっと本質的な価値。
有体に言えば国際的戦略物質としても、高く評価されていたとあったから。
お茶と言っても、結局はお金。経済です。
始まりが憧れであったとしても(←個人的には半信半疑ですが)、
一旦取り入れてしまえば狡猾さと近代化であっけなく出し抜く。
結果、
利益を、国益を奪う。
お茶をひとつとっても、西洋がイギリスが。東洋を中国を日本を。
巧みに操る(上回る)様子に、強い感心を覚えてしまいました。
けれど……。
本書にあるお茶もそうだけれど、歴史に学ぶコトって多いですよね。
それでも日本における世界貿易の歴史、特にその端緒においては、
悔しさを覚えるコトが(個人的には)多いかも知れません。
ただ、これは脱線になるのだけれど、
例えばコーヒーのフェアトレードを思い浮かべた時。
かつての日本が覚えた悔しさみたいなモノを
この瞬間も感じている人たちがいるのかもしれませんね。
だからと言って、コーヒーは(も)安いに越したことは無いし、
僕がイギリス人を非難なんて出来ないのだけれど。
蛇足で紅茶に適した水について。
作中、複数の角度から
イギリスで紅茶が根付いた背景が論じられていました。
その詳細は本書をご確認していただくとして、
僕は水の硬度はどうなのかな?って、
(本書の記述に)ちょっと物足りなさを感じてしまいました。
だって(遠い昔に)散々ウンチクを聞かされてきましたからね?
紅茶は日本の水にはあわない(そんなのも知らないの?)って。
でも最近では硬水(イギリスの水)の方が、
紅茶の色には悪いと聞きまして……。



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