暁佳奈『春夏秋冬代行者 秋の舞 上』読了

時は移り変わり黎明二十一年仲春。
 大和国の秋の代行者、祝月撫子は春を満喫していた。傍らに控えるのは護衛犬の花桐、侍女頭の真葛美夜日、若き側近の白萩今宵。そして撫子の初恋の人であり、代行者護衛官でもある阿左美竜胆の姿があった。彼らの和やかな日々は、ある外交問題によって突如霧散していく。
内容(出版社内容紹介より)

舐めるな。

本書は『春夏秋冬代行者』シリーズの第四弾
春の舞 上 夏の舞 上 暁の射手 秋の舞 上、下)。
非情な運命に嘆き、挫け、倒れてしまう。
けれどどうしたって諦められない、止まらない想いに、
全力で応援したくなりました。
良作。

内容はバッサリ略で一言、やり過ぎです。
以前から『暁佳奈』は女性を、子供たちを。
必要以上に痛めつける傾向にある。
そう感じていました。
勿論、いづれもハッピーエンドにはなるのだけれど、
僕はその過程にいささか苦痛を覚えてしまうんですよね。
本作においてはネグレクトが避けては通れない話であったとしても、
ここまで執拗に、残酷に、絶望的にする必要はない。
今回もそう感じてしまいました。

序盤、主要キャラのご挨拶程度の顔見せ。
こちらは非常に素晴らしかったです。
アッチでイチャイチャ。コッチでウフフ。
春の主従を見守る冬の護衛官ではないけれど、
カップル達の仲睦まじい様子が眩しすぎて、照れくさくて。
思わず「やってらんねぇ(もっとやって)」ってなっちゃいました。
しかし、秋を中心とした親善大使一行が渡航した後、
その様子は一変してしまい……。

まだ上巻なのでこれ以上は控えるますが、それでも一つだけ。
著者はあとがきで、幼い撫子が痛めつけられる様子に同調し、
読者が(も)傷ついてしまうコト。
そして、物語の途中で脱落してしまうコト。
懸念されていました。
けれど、秋の護衛官・阿左美竜胆の言葉を借りるならば、
僕(読者)のこたえはこうです。

俺を舐めるなよ(本文より)

本作は僕の大好きな『春夏秋冬代行者』シリーズです。
敬愛する『暁佳奈』なんです。
途中で放り投げる?そんな馬鹿なコトはするはずがありません。
僕はこの駄文が書き終わる 2分後に下巻へ突入します。
だから下巻で待つと言う著者へ。最後に一言。

行くぞ、俺のお姫様(同じく本文より)

あぁ、竜胆のように格好良くなくて本当にスミマセン。

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離婚と断酒。娘達(雉猫と白黒猫)と三人(?)の日々を綴ります。
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